衛星劇場、2022年2月の歌舞伎は『義経腰越状』『悪太郎』をテレビ初放送

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2022.1.24
(左から)『義経腰越状 五斗三番叟』、『悪太郎』 (C)松竹株式会社

(左から)『義経腰越状 五斗三番叟』、『悪太郎』 (C)松竹株式会社

CS 放送局・衛星劇場では、平日午後4時から歌舞伎を放送しており、毎月約20本の演目を放送しているが、2022年2月はテレビ初放送の作品として、令和2年1月に歌舞伎座で上演された『義経腰越状』と、同じく歌舞伎座で令和3年1月に上演された『悪太郎』を放送する。

『義経腰越状』は、禁酒を破った五斗兵衛が大酔して三番叟を踊ることから「五斗三番叟」と呼ばれ、歌舞伎の醍醐味あふれる演出と趣向が詰まった愉快なひと幕。

『悪太郎』は、三代目猿之助(現・猿翁)が選定した「猿翁十種」のひとつで、澤瀉屋の家の芸として受け継がれているおかしみあふれる軽快な舞踊劇となる。

『義経腰越状 五斗三番叟』

『義経腰越状 五斗三番叟』 (C)松竹株式会社

『義経腰越状 五斗三番叟』 (C)松竹株式会社

2020年/令和2年1月・歌舞伎座
[出演]松本白鸚、中村芝翫、市川猿之助、市川男女蔵、松本錦吾、中村歌六

『悪太郎』

悪太郎 (C)松竹株式会社

悪太郎 (C)松竹株式会社

2021年/令和3年1月・歌舞伎座
[出演]市川猿之助、中村福之助、中村鷹之資、市川猿弥

放送情報

『義経腰越状 五斗三番叟』
 
放送日:2022年2月4日(金) 後4:00~/9日(水) 後4:45~他
 
2020年/令和2年1月・歌舞伎座
[出演]松本白鸚、中村芝翫、市川猿之助、市川男女蔵、松本錦吾、中村歌六
 
兄頼朝との関係が悪化するなか、義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。その様子を案じた忠臣の亀井六郎が雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、実は大の酒好き。最初は拒んでいましたが、大好物の酒を目の前に、ついに盃を手にしてしまい…。
 
禁酒を破った五斗兵衛が大酔して三番叟を踊ることから「五斗三番叟」と呼ばれ、歌舞伎の醍醐味あふれる演出と趣向が詰まった愉快なひと幕。奇抜な物語の展開が魅力の義太夫狂言をご堪能ください。
 
『悪太郎』
 
放送日:2022年2月1日(火) 後4:00~/14日(月) 後4:00~
 
2021年/令和3年1月・歌舞伎座
[出演]市川猿之助、中村福之助、中村鷹之資、市川猿弥
 
大酒飲みで酒乱の悪太郎。陽気で無邪気な腕白坊主ですが、酔うと周囲に迷惑をかけるので悪太郎と呼ばれている。伯父の松之丞は、何度意見しても聞く耳を持たぬ悪太郎を懲らしめようと一計を案じますが…。
本作の主人公・悪太郎は、大きな鎌髭を生やし、愛嬌ある表情からも憎めない存在です。修行者とのやりとりや、薙刀を振り回しながら舞う姿など、随所で笑いを誘います。狂言を素材にした、おかしみあふれる軽快な舞踊劇。三代目猿之助(現・猿翁)が選定した「猿翁十種」のひとつで澤瀉屋の家の芸として受け継がれています。
 
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