在留資格を失った在日クルド人の少女が怒りをにじませる　映画『マイスモールランド』本編映像の一部を解禁

公開中の映画『マイスモールランド』から、本編映像の一部が解禁された。

『マイスモールランド』は、是枝裕和監督率いる映像制作者集団・分福に所属する川和田恵真監督の商業映画デビュー作。在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”に葛藤し、成長していく姿を描いた作品だ。5ヶ国のマルチルーツを持ち、viviの専属モデルとしても活躍する主演の嵐莉菜が、在日クルド人の高校生・サーリャを演じ、サーリャが心を開く少年・聡太を奥平大兼が演じている。なお、本作は、『第72回ベルリン国際映画祭』のアムネスティ国際映画賞からスペシャル・メンション（特別表彰）を授与されている。

解禁された映像は、日本での在留資格を失ったサーリャが怒りをにじませる場面を切り取ったもの。当たり前の日常を突然奪われたサーリャは、東京に住む少年・聡太と会っていることを、父に咎められたことをきっかけに不満が爆発。「なんで会ったらダメなの？」「なんでこんなことしなきゃダメなの？」と問う。さらに、「お前はクルド人なんだ。どこにいても、クルド人だ」「祈りに理由はいらない」と言う父に、気持ちがおさまらないサーリャは、初めて反抗的な態度を取り、頬をぶたれてしまうのだった。

映画『マイスモールランド』は公開中。