俳優・伊藤健太郎が“芝居を続けること”への覚悟と意気込みを語る 映画『冬薔薇』インタビュー&メイキング映像を解禁
(C)2022「冬薔薇(ふゆそうび)」FILM PARTNERS
6月3日(金)公開の映画『冬薔薇(ふゆそうび)』から、主演・伊藤健太郎のインタビューとメイキングをおさめた特別映像が解禁された。
『冬薔薇』は、阪本順治監督がオリジナル脚本で描く最新作。主人公の青年・渡口淳を、本作が2年ぶりの映画出演となる伊藤健太郎が演じる。なお、阪本監督は伊藤をイメージして脚本を当て書き。そのほか、キャストには小林薫、余貴美子、眞木蔵人、永山絢斗、毎熊克哉、坂東龍汰、河合優実、佐久本宝、和田光沙、笠松伴俳優・伊藤健太郎が“芝居を続けること”への覚悟と意気込みを語る 映画『冬薔薇』インタビュー&メイキング映像を解禁助、伊武雅刀、石橋蓮司らが名を連ねている。
本作の舞台は、ある港町。渡口淳(伊藤健太郎)は専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きていた。両親は埋立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながら日々を過ごしている。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らない人物のものだった。
解禁された映像は、主演の伊藤健太郎が撮影現場や共演者の印象などを語ったもの。阪本監督の撮影現場を「色々と細かく指導してくださるので、すごくおもしろい」と述懐。自身が演じた渡口淳というキャラクターについては、「10代の時の自分とかぶるので、淳の気持ちがすごくわかる。生きてきた環境は全然違うんですけど、気持ちの部分としては、すごく理解できる部分、寄り添える部分が多いなと思います」と明かす。また、「泥臭くお芝居を続けていきたい。失うものは何もない」と、時折覚悟を示す場面も。そして、「今回の現場はスタッフさんもそうですけど、大御所の方や以前お仕事させていただいた方々がたくさんいらっしゃるので、今の自分をよくなったなと思ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込みを語っている。
淳の父親・義一を演じた小林薫については、「(芝居が)すごく胸に刺さって心に響く。こんな味を出せる役者さんに自分もいつかなれたらいいなと、間近で勉強させてもらいました」と振り返る。一方、淳の母親・道子を演じた余貴美子については、カメラのまわっていないところ場面につい手も触れ、「すごく優しくて、本当にお母さんとお父さんという感じだった」と明かしている。
そして、タイトルの「冬薔薇(ふゆそうび)」について、「孤独の中でどこかに自分の居場所を探すようなタイトル」と形容しつつ、撮影後のイメージを「最初は本当に“孤独”と思ってたんですけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人たちがいる。淳が気づけていないだけで、実はそこまで孤独じゃないんじゃないか。僕自身もそのことに気づかされました」と感慨深げに語っている。
『冬薔薇(ふゆそうび)』は6月3日(金)より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー。