我儘ラキア、日本一攻めてるアイドルが叩きつけた挑戦状 マイファスをゲストに迎えた対バンツアーFINALに見た成長の証

レポート
音楽
2022.6.16
我儘ラキア

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我儘ラキア『WAGAMAMARAKIA “W” TOUR 2022』FINAL
2022.05.29(sun) チームスマイル・豊洲PIT

5月29日(日)東京、チームスマイル・豊洲PITにて、4月より全国5都市を回った我儘ラキアの対バンツアー「WAGAMAMARAKIA “W” TOUR 2022」のツアーファイナルが開催された。仙台にCVLTE、愛知にNOISEMAKER、大阪にa crowd of rebellion、福岡にROTTENGRAFFTYと豪華対バンを招き、各地で熱戦を繰り広げたこのツアー。ファイナルとなる東京の対バンはMY FIRST STORY!どんな展開になるのか予想のつかない異種格闘技戦の開幕に開演前のフロアは、ラキアのライブを初めて観るであろうマイファスのファンを含めた、オーディエンスの期待と熱気で満ち溢れる。

MY FIRST STORY

MY FIRST STORY

照明が落ちてSEが鳴り、先攻でステージに登場したのはMY FIRST STORY。Kid'z(Dr)、Nob(Ba)、Teru(Gu)が定位置につき、Kid'zのドラムを合図に3人が爆音を鳴らすと、観客の拍手に迎えられてHiro(Vo)が登場。「豊洲PIT始めようか!」と告げ、荒ぶるイントロから1曲目「MONSTER」で激しくも軽快にライブが始まると、痛快なビートとラウドなサウンドにヒートアップしたオーディエンスのジャンプで、会場がゆっさゆっさと揺れる。間髪入れず始まった「FAKE」では、重厚な演奏に会場中がヘドバンやクラップを合わせ、ライブ序盤から観客の心をガッチリ掴んだ彼ら。短い挨拶を挟んで始まった「Missing You」ではHiroが切なく美しい歌声を聴かせると、高まる感情を歌とサウンドで丁寧に力強く表現。「好きに自由に踊っちゃってよ!」とダイナミックでグルーヴィーな演奏、圧倒的歌唱力で聴かせた「ACCIDENT」に会場中が身体を揺らし、手拍子を合わせるのを見てハッとさせられた。ヤバイ、今日も本気のマイファスだ!!

Hiro

Hiro


Teru

Teru

ヘヴィなサウンドと繊細な歌声で魅せた「PARADOX」、切なく美しい歌声とメロディに会場中が引き込まれた「I'm a mess」と続き、「あとちょっとだけ付き合ってもらえませんか? 頭のネジ、外してもらえませんか? 一緒に踊ろうぜ!」と披露した「モノクロエフェクター」の歌と演奏で強烈な熱量を放つと、フロアは再びヒートアップ。叩きつけるビートにギターイントロが滑り込み、重厚なベースサウンドに伸びやかなハイトーンボイスが響いた「REVIVER」でフロアが最高潮の盛り上がりを見せる中、とどめを刺すように叩きつけたラストは「不可逆リプレイス」。渾身の歌と演奏にマイファスのファンもラキアのファンも関係ナシに会場がひとつになって湧き上がる中、「俺たちのことを初めて知った人もたくさんいると思うし、ラキアを見に来た人もたくさんいると思う。でもそんなアドバンテージぶっ壊せるって信じてるから、このツアーファイナルに出させてもらいました」と曲中に話し始めたHiro。

Kid'z

Kid'z


Nob

Nob

「今日はどう考えたって俺らが挑戦者。アイドルだからとか、バンドだからとか、そんなことは一切考えてません。せっかくだったら、同じ音楽で同じ気持ちでこのステージに立たせてもらいました。それがロックバンドだと思っています。今日はお付き合いいただいて、本当にありがとうございます!」

MY FIRST STORY

MY FIRST STORY

 

ステージに懸ける真摯な想いを語ったHiroに、大きな拍手を送るオーディエンス。叶えたい自分たちの夢に近づくため、ラキアが憧れの先輩ロックバンドたちの胸を借りて、さらなる成長を遂げるべく挑んだこのツアーだったはずだが。逆にラキアに敬意を評し、アイドルだからと色眼鏡で見ることもなく、“挑戦者”の気持ちでこの日のステージに挑んだマイファス。手加減ナシの本気で挑んだこの日のライブからは、ラキアへのリスペクトを感じると共に、自分たちの音楽をどんな人にも届けてやるという気合いや気概もしっかり感じ、彼らの男気とカッコ良さはマイファスを初めて見る人にもしっかり届いたはず。

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