最年少は11歳! 未知の才能と邂逅できるアートフェア『UNKNOWN ASIA 2022』で目を引いた7アーティストを紹介

2022.11.11
レポート
アート

紀陽銀行presents UNKNOWN ASIA 2022

画像を全て表示(21件)

紀陽銀行 presents UNKNOWN ASIA 2022 
2022.10.14(FRI)〜10.16(SUN) ナレッジキャピタル コングレ コンベンションセンター

アジアのアーティストが出展する国際アートフェア『紀陽銀行 presents UNKNOWN ASIA 2022』が、10月14日(金)から16日(日)までの3日間、グランフロント大阪 北館 B2Fのナレッジキャピタル コングレ コンベンションセンターにて行われた。今年で8回目を迎える同フェア。会場では出展した約120組のアーティストが、それぞれ趣向を凝らしたブースで作品をPRしていた。14日(金)のVIPプレビューでは、『UNKNOWN ASIA』名物である、スポンサー、審査員、レビュアーによる投票が行われ、翌15日(土)に受賞者が発表された。今回はイープラスのレコメンドアーティスト紹介も交えながら、『UNKNOWN ASIA 2022』の様子をレポートする。

紀陽銀行presents UNKNOWN ASIA 2022

2つの会場で結ばれるアーティストとの出会い

大阪でアジアのアーティストの「UNKNOWN(未知の才能)」に出会えるとして人気を博してきた同フェア。新型コロナウイルスの影響もあり、2020年はオンラインで、昨年はオンラインと実会場を組み合わせたハイブリッド形式で開催。昨年はのべ1万人以上が来場した。今年はコロナ以前に行われていたブース展示のみの形がカムバックし、「エキシビションルーム」、「コラボレーションルーム」とステージが登場した。

紀陽銀行presents UNKNOWN ASIA 2022

メイン会場となったエキシビションルームでは、日本と中国(日本在住)の、新進気鋭の約120組のアーティストがそれぞれのブースで作品を展示。訪れた関係者や来場者にプレゼンを行うなどして出会いを楽しんだ。ジャンルはファインアート、イラストレーション、グラフィックデザイン、フォトグラフィー、インスタレーション、ファッションなど多様。会場を回遊すると様々な作品が目に飛び込んできた。

ステージ

エキシビションルーム内に設置されたステージでは、奈良の人気和菓子店、樫舎(Kashiya)主人の喜多誠一郎による和菓子アート体験をはじめ、多彩なゲスト陣によるトークイベントが実施されていた。さらににFM802 DJの板東さえかと樋口大喜による「802DJと回るUNKNOWN ASIA アートツアー」が行われ、例年とはまた違った賑わいを見せていた。

ASIAN Artists Poster Exhibition

ASIAN Artists Poster Exhibition

そして今年新たに登場した「コラボレーションルーム」では、2017年に日本人アーティスト初のグランプリを受賞して以降、幅広い分野で活躍中のアーティスト、河野ルルによるライブペイントとミニトークイベントが行われた。そのほか、コロナの影響により渡航が叶わなかった海外アーティストのポスター作品が「ASIAN Artists Poster Exhibition」として展示された。海外との交流は『UNKNOWN ASIA』のミッションであるとして、中国、タイ、韓国、マレーシアのアーティストたちの熱い作品が存在感を醸し出していた。

グランプリは岡田将充(OMD)

グランプリを受賞した岡田将充(OMD)のブース

一般公開に先立って行われたVIPプレビューでは、スポンサー企業、審査員、レビュアーによる審査が実施された。皆めいめいに気に入った作品にレコメンドシールを貼っていく。そして、授賞式で各賞の受賞者が決定した。

グランプリは岡田将充(OMD)。今回の『UNKNOWN ASIA 2022』のメインビジュアルに起用されたアーティストで、グラフィックデザイナーとしても活躍中。3DCG作品のシリーズ「フォルム」は鮮やかでインパクトを与えた。グランプリの他にも4つの審査員賞と12のレビュアー賞が贈られており、今後の活躍が大いに期待される結果となった。また、一般来場者の投票で選ばれる「オーディエンス賞」は勝田有美が受賞した。