【独占】自身最大規模のツアーファイナル代官山UNIT公演を最高の結果で乗り越えたNightOwl、熱冷めやらぬその想いを訊く

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2022.11.23
NightOwl

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グループ結成3年目を迎え、豪華作家陣を迎え制作された初の全国流通作品となったEP『ヨルニトケル』のリリースツアーを完走したNightOwl。初めて目標として口に出した自身最大規模となるファイナル代官山UNIT公演を見事にSOLDさせ、満員のファンを前に新たなるステージへの道を確実に示した彼女達に、公演終了の熱が冷めやらぬ10月12日に急遽その想いを語ってもらった。

――10月10日、自身最大規模となる代官山UNITでのライブを成功。最新EP『ヨルニトケル』のリリースツアーを無事終了したNightOwlですが。本日はファイナルを終えたばかりのインタビューということで、まずはツアーを終えての率直な感想を聞かせて下さい。

長谷川:私はファイナルのMCでも触れてもらったんですけども、全部のツアーをちゃんとステージに立って周れたのが初めてだったので。まず、ファイナルを無事に終えることが出来てすごく良かったし、ホッとしてます。ファイナルはすごく緊張したんですけど、ステージに立ってみんなの顔を見た時、「たくさんの方に来ていただけて本当に良かったな!」と心から思いました。

――ファイナルの代官山UNITで、満員のお客さんを前にした時の気持ちはいかがでしたか?

折原:前回、インタビューしていただいた時、「『代官山UNITをソールドアウトしたい』ってことを公言した」ってお話させてもらったんですけど、ギリギリまでソールドアウトすることが出来なくて。「埋まらなかった時の心の準備もしないといけないのかな?」とも思いながら、配信とか普段はやらないことも一生懸命やったんですけど、私たち以上に熱量を持って応援してくれるお客さんがたくさんいてくれて。販売の締め切り30分前にソールドアウトした時はすごい嬉しかったし、感極まってしまって。

――ソールドアウトを目標にしたり、そこまでがむしゃらになってを売ったのも初めてですよね?

折原:はい。普段のライブも「今日見てもらって、また来たいと思わせるライブをすればいい」と思っているから、ライブの告知はしませんし。「そこで何を届けるか?」を大事にして、毎回ライブをやっていたんですが。もっと大きいステージでライブをやらせてもらうには、どこかで腹を括らなきゃいけないと思ったし。実際口に出してみて、みなさんの支えがあって叶った目標だったと思います。私たち、「頑張ってることは当たり前」みたいな考えがあって。「やるべきことをやるのは当前だから、それをわざわざ言わない」みたいな気持ちがあったんですけど。やっぱり目指してるものとか、ちゃんと口に出していかなあかんなというのは改めて思いましたね。

雨夜:折原がMCで言ったんですけど、「「ソールドアウトしたい」って目標を掲げることで、お客さんを数で見てると思われるんじゃないか?」とか、「口だけじゃなくて本当に当日、ソールドアウト出来るのか?」とか、公言したことによるプレッシャーを感じていたところもあって。今までとは違ったプレッシャーと闘っていたし、ツアーを回ることを初めて怖く感じたんです。

――でもだからこそ、UNITのステージから見える風景には感慨深いものがあったでしょう?

雨夜:1曲目の「ロンリ・ーナイトパレード」が始まって、フロアのサイリウムの光を見た時、一人ひとりの光が「ここにいるよ」って指し示してくれてる気がして。すごく温かかったし、そこまで抱えてきたプレッシャーや、ちょっと怖いなって気持ちがほどけた気がして、「今日は絶対、この人たちを幸せな気持ちいっぱいで返さなくては!」って気持ちになりました。それに会場に来てくれた人だけじゃなく、流行り病や仕事の都合もあって、どうしても来れなかった人もいて。そういった人たちが周りに声をかけてくれてたり、「一人でも多くの人に見てもらいたい」と思ってくれてるのを知ってたので、それもすごく嬉しかったし、自信になりました。

折原伊桜

折原伊桜

百城凛音

百城凛音

――百城さんはツアー終えての感想はいかがですか?

百城:私は8月にツアー初日を迎えた時は、まだ実感が湧いてなかったというか。「ツアー始まったぜ、イェイ!」みたいな気持ちだったんですけど。1ヶ所1ヶ所回るうちに楽しいって気持ちと同時に、「ホンマにソールド出来るんかな?」って焦りも出てきたし、「このツアーを成功させてあげたい」っていうお客さんの思いも感じて。私たちを取り巻く空気感が徐々に変わってきたのを感じたし、私たちとお客さんの気持ちがめちゃくちゃリンクしていった気がして。ありきたりな言葉になっちゃうんですけど、「今回はホンマにみんなと回ったツアーやったな」というのが、ツアーを終えての感想でした。ハッピーな部分だけじゃなくて、苦しい気持ちも共有してもらえて、一緒に戦ってくれた感があって。だからこそ、最終日を迎えた時は、「この人たちと作り上げてきた集大成が今日なんだ!」と思ったら幸せすぎたし、ステージから見える景色も最高に綺麗で。SEが流れてパッと明るくなった瞬間、「今日はもちろん、ここからもっとみんなを幸せにしないと!」と覚悟を決めたんです。

――折原さんはいかがですか?

折原:私は「ファイナルをソールドアウトする」って目標を掲げた時、「3年前の私はそれを想像してたかな?」と思って。こういうご時世というのもありますけど、あの頃は「こうなりたい」という理想像がはっきりあったし、振り返った時に「そのために自分たちはもっと出来ただろう」と思って。ツアー中はそこをどう巻き返していこうか? と思ってたし、「もっともっと、思い描いてた自分を超えるライブをしないと」というのを毎回思いながら、ライブに臨んでました。その結果、現状に満足してちゃいけないとは思うんですけど、ファイナルは3年前の自分に想像出来なかったくらい良いライブが出来たと思うし。こんなに通じ合えるというか、こんなにひとつになれるライブが作れたのも想像出来なかったと思うし。絶対NightOwlのこれからに繋がるライブになったと思います。最初に描いた理想とのギャップに悩んだ時期もあったけど、ファイナルを終えてみたら、それもいまの自分たちを作る要素になってるんだと思えたし。私たちこんなに信じてくれてる人がいるんだってことも再確認させてもらえました。

――ファイナルは曲数も多くて、これまでの歴史の集大成的なセットリストになっていて。ここでひとつの物語が完結して、ここから始まる新章に突入していくんだなという期待を感じました。

折原:それも意識したセットリストにはなっていて、今までの私たちだったら、“悔しい”とかそういう気持ちをエネルギーにした曲、例えば「Daybreak」とか「Feel Alive」とかを頭に持ってきてたと思うんですが。みんなと楽しむことの良さとか、新しいNightOwlの形をこの4人で見つけられたので。「ロンリー・ナイトパレード」とか「Be the one」とか、一体感で一緒に遊べる曲を持ってきたのは、いまの4人だからかなと思います。

――最初のブロックでいきなりクライマックスみたいな盛り上がりをうんで、そこからの新曲「夜行迷路」は初披露なのに振り付けを合わせる人がいて。いまのNightOwlの集大成かつ、もう一歩先まで見せてくれたライブになったと思います。

折原:最初のMCでお話させていただいたんですけど、これまでのことも大事に抱えていきながら、これからが楽しみになるような一日に出来たらいいなと思ってて。1~2年前の自分たちがセットリストを見たら、「ほんまにこれで行くの!?」って驚くと思うし(笑)。楽しくライブが始まるのが無理しちゃってる感じに思えて、怖かった時期もあったんですけど。この期間に一つ二つと超えられたものがあったから、この日があったと思っています。


 
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