bokula.『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』ライブレポートーー溢れる衝動と全身全霊のステージで釘付けに、心に刻まれた等身大のロックンロール

レポート
音楽
2023.4.1
bokula. 撮影=センイチ

bokula. 撮影=センイチ

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『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』bokula.

会場いっぱいにオーディエンスが詰めかけていたSTRIPED STAGE。トップバッターを務めるのは、岡山のおとなり広島のバンド、bokula.。クラップに迎えられてメンバーが登場すると、1曲目「HOPE」から「溢れる、溢れる」と立て続けに性急なロックナンバーを放ち、会場のテンションをグングンと突き上げていく幕開けに。衝動のままに鳴らされる音を浴びながら、えい(Gt.Vo)のまっすぐな歌を受け止めるオーディエンス。ふじいしゅんすけさん(Dr)の打ち鳴らすリズムに合わせてフロアは揺れ、拳が続々と上がる。

bokula.

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MCでは、えいが「俺らのことを初めて観た人もいっぱいいると思います。自分なりにこの曲いいなと思ってくれたらそれでいいし。受け取ったものを、全部自分のものにして、今日は楽しんでいってください」と投げかけ、今度は「バイマイフレンド」をじっくりと届ける。曲の最後、ギアをいっきに上げるようにして身を振り乱しながら楽器を鳴らし、勢いを増して「何者にもなれるな」へ。<全速力で鼓動鳴らせ><感情の声を解き放て>といった歌詞のとおり、全身全霊の姿に胸を打たれる。

bokula.

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そして、初開催のフェスに出演できたこと、このステージを託されたこと、初めてライブを観てくれる人がいることへの喜びや感謝が改めて伝えて「愛してやまない一生を.」へ。この瞬間を確かめ合うようにして歌われ、かじ(Gt)と復帰したばかりのさとぴー(Ba)がステージを行き交いながらプレイする場面も。そして、最後は5月10日(水)にリリースするニューデジタルシングル「アオトハル」を披露してステージを後に。

bokula.

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激情的で力強い楽曲の内には、ひとりひとりに寄り添うような優しい温もりがあり、余韻と共にじーんと心に残る。等身大でぶつかり、bokula.の存在証明をしっかりと示すようなライブだった。

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取材・文=大西健斗 撮影=センイチ

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