DDT高木三四郎が語る覚悟「プロレス団体の経営者は残酷にならなければいけない」

インタビュー
スポーツ
2023.4.29
高木三四郎

高木三四郎

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「新日本プロレスに追いつけ、追い越せ」この言葉を掲げて業界No.1の座を目指すのは、社長兼選手としてDDTプロレスリングを牽引するプロレスラー・高木三四郎である。コロナ禍のDDTも目まぐるしかった。そんな中、実は密かに下がっていた現役選手としてのモチベーション、サイバーエージェントグループに参画したDDTやプロレスリング・ノアのトップとしての視点、“レジェンド”秋山準の入団効果、昨年のサイバーフェスでの一件、さらには5月3日に行われるビッグイベントの見どころについてまで、今回は大社長が大盤振る舞いで語り尽くしてくれた。このロングインタビュー、是非ご一読いただきたい。


●竹下幸之介と引退試合をやるという青写真

――3月21日の後楽園ホール大会で行われた竹下幸之介戦について伺いたいと思います。試合前、会場内で流れたVTRでは、現役引退の覚悟を伺わせる高木社長からのコメントがありました。そして試合後、竹下選手からは「自分がAEWでチャンピオンになり、高木さんはKO-D無差別級のチャンピオンになって、チャンピオン同士で試合しよう」という呼びかけがありました。

まず、昨年はDDTにとって25周年という記念すべき年だったんですけど、自分が五十肩になって、本当に動かなかったんです。みんな、五十肩に対しては割りとイージーなイメージがあると思うんですけど、すごく重くて動けなくて、ずっと休んでましたし、試合にも月1で出られればいいぐらいの感じでした。正直、現役選手としてのモチベーションがかなりなくなってたんです。もっと言うと、経営者としてのモチベーションもちょっと低くなってました。

そんな中、うちに竹下が入門してきた頃を思い出すと、中学生時代の彼はmixiで「プロレスラーになりたい」とメッセージを送ってきたんです。そもそも、僕は小学生の有望な子をスカウトする目的でモバゲーを始め、そのときに小学生時代の竹下から「プロレスラーになりたいんですけど、どうすればいいんですか?」という質問が来た。「何かのスポーツで上位入賞したりすれば可能性あるよ」と返したら、あいつはそれを本気で受け止めて、陸上の十種競技で優勝し、それでmixiで「僕のこと、覚えてますか?」とメッセージを送ってきたんです。実際、彼を呼んでみると、中学生にして身長が185センチもありました。入門テストは軽々クリアしたし、DDTを支える世代だし、この子はすごいなと。

あと、僕の中にはいわゆる“貴乃花幻想”があるんです。千代の富士さんが引退を決意したのは、貴乃花さんとの取り組みがきっかけでした。それを見て、「将来有望な人間と試合して引退するのが理想」と、ずっと思ってたんです。だから、竹下がデビューしたとき、僕の中には青写真があって。DDT25周年大会を東京ドームで行い、その日のメインイベントは「飯伏幸太vs竹下幸之介」。で、ドーム大会が終わったら、僕は引退試合として竹下とシングルマッチをやる……という、勝手な青写真を描いていたんです。でも、世の中がコロナ禍になり、DDTは東京ドームに遠く及ばなかった。だから、あの時期はちょうどモチベーションが低下した頃だったんです。そんなタイミングで、竹下から「シングルをやりたい」という要望が来て。だから、「今日、終わってもいいかな?」という思いは、あの日の竹下戦に際して正直あったんですよね。

高木三四郎

高木三四郎

 

――でも、そんな思いとは逆に「もう一度、チャンピオンになってくれ」という呼びかけが竹下選手からはありました。

そうなんですよ。あの日の試合では、竹下がこの1年AEWでやってきた自信とかポテンシャルなど諸々を含め、自分はものすごい差を感じてしまったんです。あれだけスタナーを出したのに勝てなかったところもプライドを傷つけられたし、試合後は純粋に「悔しい」という気持ちがあったんですね。そこで、「あ、まだ『悔しい』って感情が残ってたんだ」と気付いて。それが自分の中で、「もうちょっと頑張ってみよう」「やってみよう」という原動力になったのは事実ですね。

――実は今、50代のレスラーがすごく充実していますよね。秋山準選手、鈴木みのる選手、永田裕志選手……

あと、小島聡さんでしょう! まあ、自分じゃない人たちにこういう言い方するのもアレですが、皆さん、死に場所を見つけに行ってる感はありますよね。鈴木さんなんかは、「俺はまだ死なねえよ」みたいな感じだと思うけど。

こういうのって変な話、BREAKING DOWNやRIZINじゃあまり出せないじゃないですか? たぶん、プロレスだけだと思っていて。BREAKING DOWNだったら、40代のおっちゃんがボコボコにされて終わりですからね。まあ、バン仲村さんはすごいですけど。ケンカバトルロワイアルでバン仲村さんが最初にSATORUさんと闘った試合はすごい感銘を受けましたよ。「ああ、この人すごいなあ」って。プロレスも、そういう部分って絶対持ち合わせてなくちゃいけないなと思うし。

 

●秋山準がDDTに女性ファンを連れてきている

――先ほど、高木社長から「経営者としてのモチベーションも下がってた」と伺いましたが、それはなぜですか?

コロナで売り上げも下がるし、何やってもお客さんはなかなか入らないしで、モチベーションが下がっていた時期もありました。ただ、もう今は回復を感じていて、トータルの売り上げではコロナ前とそんなに変わってないぐらいです。もちろん客足は鈍ってるんですけど、逆に物販がすごいですね。それはもう、間違いなく女性ファン層が増えたからです。

DDTのリング上は世代交代が一気に進み、竹下や遠藤哲哉の世代からさらに今度は樋口和貞や上野勇希、MAOという世代が台頭してきたのが大きいのかなと。若い選手が活躍していると、女性ファンも当然増えますからね。

――先日、秋山選手にインタビューしたんですが、そのときに秋山選手は高木社長と逆のことをおっしゃっていました。「DDTは女性ファンが多いから、会場に男性ファンを持ってきたい」と……。

ああ~、自分と全然逆ですね(笑)。ただ、秋山さんって元々イケメン選手じゃないですか? だから、秋山さんをきっかけにDDTを見始めた女性ファンって結構多いんですよ。それは声を大にして言いたいですね(笑)。

――それは、驚くべき事実です! でも、秋山選手はカッコいいですからね。

僕、売店で女性ファンとしゃべるようにしていて、「誰を見に来たんですか?」って必ず聞いてるんです。そしたら、「秋山さんが移籍してきたので見に来ました」って言う人がまあまあいて。「正直、DDTにはあまりいい印象がなかったんですけど、秋山選手が移籍されたということで見てみたらすごく面白いので、今はもうDDTしか見てないです」という人もいました。

――それは、前回のインタビューで秋山選手ご自身もおっしゃってました。DDTは「文化系プロレス」と標榜しているけれど、実は昔からいい選手がいる。「秋山がいるなら見てみよう。あっ、こんなにいい選手がたくさんいたんだ」と光を当てる役目を自分は担っているんだ、と。

本当に、それはすごく大きいです。秋山さんが来たことによって、プロレスファンだったりプロレスマスコミからのイメージを確実に変えたと思います。今までのDDTは「男色ディーノがいるところでしょ?」「高木三四郎がエンタメやってるところでしょ?」みたいな印象が大きかったけど、それが変わってます。

――正直、そういう印象はプロレスファンの自分としてもあります。

ありますよねえ。それはもう悲しい話なんですけど、秋山さんが1人いるかいないかで全然違いますもんね。

――逆に秋山選手が来たことによって、従来のファンから「正統派プロレスに全寄せするの?」と思われることはなかったですか。

最初、そういう風に一瞬だけ見られてたんですよ。秋山さんがKO-D無差別級のチャンピオンになって、従来のファンの間では「秋山が入ったことで真面目な団体になるんじゃないの?」みたいな空気感もあったんですけど、移籍してすぐの4月にやった「秋山準vs男色ディーノ」で、その空気は一瞬で消えましたね。

――あのイデオロギー対決にはゾクゾクしました! やっぱり、男色ディーノはある意味“ミスターDDT”ですよね。

逆に言うと、あれが秋山準をDDTに取り込んだ瞬間でした。あの試合以降、もう完全に秋山さんはDDTの所属選手です。やっぱりそれは、秋山さんの振り幅の広さというか懐の広さですよね。

高木三四郎

高木三四郎

――プロレス頭っていう言葉がありますけど、それに近いものがありますよね。

僕、プロレス頭がすごい人といえば鈴木みのるさんという印象があったんです。鈴木みのるさんは絶対に自分のキャラクターやカラーを汚さず、でも懐の広いところを見せるじゃないですか。秋山さんも同じですね。

でも、そうじゃないと今の時代は難しいと思うんです。「これしかできない」っていう人も、今までの日本のプロレス界なら生きていけた。でも、今みたいな戦国乱世の時代では、振り幅が広い人しか残れないと思います。新日本プロレスでいうと、例えば、棚橋弘至選手はDDTでも試合してますからね。ああいう人はやっぱりすごいと思いますし。

 

●青木真也は総合格闘家として前代未聞の存在

――サイバーファイト(DDT、プロレスリング・ノア、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの4団体を運営)全体で言うと、今のノアもすごく面白いです。ノア内部について、高木社長はどのくらい関与されているのでしょうか?

してないです(笑)。任せてます、丸投げ。「売り上げをこのくらい上げてください」「利益はこのくらい残してください」みたいな予算・収支の管理はしてますけど、そこだけです。あとはもう、現場にお任せ。だから、中身は正直見てないです。誰が出てるかもあんまりわかんないし。

――本当ですか! 「船木誠勝vs青木真也」(5月4日 ノア両国国技館大会)という、ものすごいカードが組まれましたが。

ねえ? あれも知らなかったです。本当、知らない。青木さんとはよく話しますけど、ノア参戦の話は一切聞かなかったです。こないだ、新潟大会(4月16日 DDT新潟・万代島多目的広場大かま大会)で青木さんとバスが一緒だったんですけど、そんなの一言も出なかったです。青木さんの方からも言われない。で、僕もTwitterで青木真也のノア参戦をバスの中で知るっていう。「えーっ」と思って(笑)。

――青木選手が車内のすぐそこにいるのに(笑)。

僕の斜め前に座ってましたもん。「出るのーーー!?」と思って(笑)。でも、僕の考え方としては「青木さん、ウチにしか出ないでくださいね」というのは、もちろんないです。もし、ノアで青木さんが船木さんに勝ったとして、うちに戻ってきたらそれはそれでいいじゃないですか。GLEATだって、そうじゃないですか。トーナメントで佐藤光留君に勝ったんでしょ? もうすぐ、決勝戦なんでしたっけ。それで勝ってベルト持ってきたら、ウチで防衛戦やればいいじゃないですか。……できないかな(笑)? しかも、青木さんは勝っても負けても価値が変わらない人なので。

――本当、そうですよね。

総合格闘技で負けて価値が落ちない選手は、あの人くらいですよ。前代未聞。秋山成勲さんに負けた後に、一切価値が落ちなかったのはすごいなと思いました。あそこにプロレス的な文脈を持ってこれるのは、青木真也さんだけですよ。これはすごいなと思って。あれは青木さんの人間力が世間に認知されて、青木さんの人間力の凄さが伝わった試合だと思います。だから、青木さんのノア参戦は僕は全然知らなかったですし、それで引きになるんだったらいいじゃないですか。そうやって回っていかないと、面白くなんないですよ。

――サイバーファイト全体で見ると……これは余談になりますが、高木社長は鶴見五郎さんが長年書かれていた日記を入手し、かなり参考にされたと伺いました。サイバーファイトに4団体が集まったので、「SWSの部屋別制度と同じ轍を踏んではならない!」と、SWSで起こった顛末がすべて残された“鶴見五郎日記”を入手されたという。

でも、プロレス好きのオーナーはプロレスラーからゴマをすられるとコロッといかれちゃうんですけど、藤田社長(サイバーエージェントの藤田晋社長)に関してはそれはないです。だから、そこは僕も安心してたというか。ただ、企業主導型のプロレスの形態はちゃんと調べる必要性はあったので、闘道館で20万円で“鶴見五郎日記”を購入しました。

僕、SWSが好きだったからよく見ていて、絶対にプロレスの歴史を変えると思ってたんです。思ってたんだけど、うまくいかなかったじゃないですか。ターザン山本さんが「SWSはダメだ」っていう記事を書いて。ああいうことがリアルに起こるとキツいなというのがあったし、変な策略でひっくり返る前時代的なことが起こるのがプロレス界の怖いところなので。だから、SWSの派閥争いなど秘密を探りたかった。

――鶴見さんの日記では、登場人物は実名で書かれているんですか?

いや、鶴見さんはイニシャルトークでした。まあ、でもわかりますけどね。面白いですよ、俯瞰で見ると。これは、いつかまとめたいと思うんですけどね。

高木三四郎

高木三四郎

――あと、これは個人的にお伺いしたいことなんですが、高野拳磁さんの活動がにわかに活発になってきましたよね。

はい、ケン・タカノ。

――DDTとして、高野さんとの展開が何かしらあるのかな? と……。

いやあ、そもそも全然連絡が取れないので。僕、高野さんのTwitterはチェックしてるんですけど、マスクマンの動画を上げていらっしゃいますよね? もともと、カナダのカルガリーで“スーパーニンジャ”というリングネームで闘っていらっしゃったし。

高野さんがロスに住んでいるっていう話は聞いたんですけど、ハリウッドにお住まいというのは知らなくて。自分ら、DDTでハリウッドに行ったじゃないですか。ひょっとしたら遭遇してたかなと思うと、ゾクゾクしますよね。でも、僕も高野さんとは何十年も連絡取ってないです。PWCの解散が最後です。

――そうだったんですか。あと、最近の飯伏幸太の活動ぶりについて高木社長はどう見ていらっしゃるのか、気になっているファンは多いと思うのですが……

いや、彼は彼で自分のやりたいことをやろうとしてるんで、その方がいいのかなと思って。

――ジョシュ・バーネット主宰の大会「ブラッドスポーツ」(米・ロサンゼルス開催)で、3月にリング復帰を果たしましたよね。

はい。復帰戦は心配だったんで僕も見に行ったんですけど、バッチリ動けてましたね。最高でしたね、あいつ。あいつ、やっぱすごいっすね。

●経営者として捉えた「遠藤哲哉-中嶋勝彦」

――昨年6月の「サイバーファイトフェス2022」で中嶋勝彦選手の張り手を受けた遠藤選手が脳震盪となり、試合続行が不可能になった件がありました。DDTとノアの社長である高木社長は、あの出来事についてどう思ったかを教えてください。

これはすごい難しい話なんですが、どっちの団体に肩入れすることなく、割りと俯瞰で見てました。正直、DDTとしては大打撃でした。開始数分でチャンピオンがビンタ一発で失神しちゃったので。でも、プロレスはそういう側面を持ってるんですよ。たまたま、数分で遠藤が失神して負けたっていう事実が残っちゃいましたけど、もうこれしょうがないなと思って。

DDTに関して言うと、ここからどうリカバリーしていくかを考えなくちゃいけない。一方、ノアの社長として考えたら、それはそれで中嶋勝彦はビンタ一発で人の人生を変えるものを持っているというイメージがついた。

――そのイメージは、もうついてますよね。

起きたことは事実だからそれを曲げるつもりもないし、変えるつもりもないし。いつか、お互いが良ければひょっとしたら続きはあるかもしれないし、ひょっとしたらないかもしれないし。中嶋勝彦には「張り手で一発で失神させた」というイメージがつきまとうかもしれない。こないだはジェイク・リー選手にも張り手をやってたじゃないですか。それが彼のアピールポイントになっているわけですよね。

そして、遠藤にもこれはたぶん一生つきまとう。でも、逆に僕の中では“どん底からの復活”が一番見せやすいです。

――エモいですよね。

あと、あのときに遠藤と組んでいた樋口は「DDTが弱いから遠藤は失神したんじゃない。俺はDDTの強さを見せる」と一念発起してチャンピオンになり、素晴らしい防衛戦を繰り広げたわけじゃないですか。この1年間で樋口はドンドン上がったと思うんです。また、それに続く形で上野も引っ張られて大きくなった。その事実が、DDT全体としては大きかったのかなと。あのまま遠藤がチャンピオンだったら、樋口や上野はそこまで伸びてなかったと思います。不思議なもので、プロレスは誰かの席が空くと必ず誰かが伸びてくるんですよね。

だから社長として考えると、いやらしい話ですけどこれはこれで受け入れるしかない。受け入れたのだから、次のスター選手をどうやって作っていくかを考えなきゃいけない……という感じでしたね。だから、僕の中で考えたことは、「さあ、どうする」だったんですけど。

――それは、あの瞬間に思ったんですか?

あの瞬間に、やっぱり思いましたね。さっき言った「俯瞰で見てた」って、そういうことです。もちろん、人間として考えたら感情論になることは多くありますよ。ありますけど、ビジネスとして考えた時に「ここからどう見せていくか」っていうところを考えないといけないし、しかもリアルストーリーだから。昔みたいに、「こいつは昔、消防士をやってたから消防士のキャラにしよう」みたいな、そんな時代ではないじゃないですか。リアルなドラマを見せていかなくちゃいけない。そこから出てくるものは、必ずある。だから、ハプニングを題材にしなきゃいけない。……残酷な仕事だなと思うんですよね。残酷かもしれないけども、起こった事実は事実として受け入れなくちゃいけないし、それをさらに大きなビジネスしていくのが我々の仕事だったりするので。

高木三四郎

高木三四郎

――あと、遠藤選手はすでに前を向いていらっしゃいますからね。

そうです。そこが一番救いではありました。だからもう受け入れるしかないし、そこからのリカバリーをどう見せるか。たぶん、プロレスって続けていくことだと思います。

あの場で経営者として自分の心が弱かったら、もうたぶん経営できなかったですね。だけど、経営者として残んなきゃいけないし、なかなか地獄だなと思いましたけど。まあ、でもやらなきゃ100人以上が路頭に迷うわけですよ。

――そこで残酷にならなきゃダメという。

そうそう。そういう感じであの試合は見てましたね。

 

●“トンパチ”MAOが遠藤に突きつけたリアル「お前がDDTの価値を……」

――来たる5月3日、横浜武道館でビッグイベント「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」が行われます。高木社長が思う見どころを教えてください。

高木三四郎

高木三四郎

遠藤 vs MAO(DDT UNIVERSAL選手権試合)です。先日の後楽園ホール大会(4月9日、DDT後楽園ホール大会)の試合後、MAOは「お前がDDTの価値を落として、俺らが上げるのにどんだけ苦労してると思ってんだよ」ってコメントを出してるんですよ。めっちゃリアルじゃないですか? 「こんなこと、コメントで言うの!?」と思って。

でも、これはもう彼が自分の口で発信したことなんで、それは彼も貫き通した方がいいし、遠藤はその言葉を突きつけられてどう思うのか? のらりくらりかわさず、正面から向き合った方がいいですよね。だから、この試合は興味あります。これこそ、大きな人間ドラマだよなと思って。

――対・中嶋だけじゃないわけですね。下の世代からの「お前、どうしてくれるんだ!?」という突き上げもある。

そうそう。

(ここで、インタビューをしている部屋のドアをノックする音が。開けると、そこにはMAO選手が!)

MAO

MAO

あ、隣で聞いてたの(笑)? お前、遠藤に去年のサイバーファイトフェスのことでなんか言ったよね?

MAO:言いましたね。(価値が)下がったDDTを周りが支えてくれてたんだよっていう話をしました。ちょっと、その前にリング上でボソボソ言われて僕がプチンときちゃって。

ハッハッハッハ!

MAO:だって、秋山さんと(勝俣)瞬馬がなんかやってる間に、ずっと近い距離でボソボソ言われて。「なんすか? 何?」って言ってもボソボソボソボソ言われて、「気持ち悪っ!」と思って。それでプチンと来て、この(コメントの)熱量だったんです。

MAO

MAO

その熱量、大事だよ。その熱量、大事。MAOはリアルな感情をああやって爆発させたし、あいつはトンパチなところがあって、僕はそこが好きなところではあるんですよね。だから、俄然この試合は注目です。


(取材・文・撮影:寺西ジャジューカ)

イベント情報

MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA
2023年5月3日(水)神奈川・横浜武道館
開場 12:30 / 開始 14:00
 
-前売り-
ドラマチック・ドリーム・シート 20,000円
アリーナS席 15,000円
アリーナA席 10,000円
エキサイティングシート 12,000円
スタンドS席 10,000円
スタンドA席 7,000円
スタンドB席 5,000円
車椅子席 7,000円
 
-当日-
ドラマチック・ドリーム・シート21,000円
アリーナS席 16,000円
アリーナA席 11,000円
エキサイティングシート 13,000円
スタンドS席 11,000円
スタンドA席 8,000円
スタンドB席 6,000円
車椅子席 8,000円
U-181,000円(当日のみ/要身分証)
 
詳細はオフィシャルH.P. (https://www.ddtpro.com/schedules/19540)でご確認ください。
 
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