Northern19『RUSH BALL 2023』ライブレポート――20年続く命を燃やすロックが炸裂した特別なステージ

レポート
音楽
2023.8.28
Northern19 撮影=瀧本JON...行秀

Northern19 撮影=瀧本JON...行秀

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『RUSH BALL 2023』Northern19

今年3月についに結成20周年を迎えた彼らだが、衰え知らずの勢いを見せつけるように「MESSAGE」で爆走開始。14:30過ぎの炎天下にも負けない強くまぶしいロックに誰もが瞬時に笑顔になるとともに、笠原健太郎(Vo.G)と敦賀壮大(Vo.B)の煽りでもぐんぐんと熱を上げ、クラップとコールも大きくなるばかり。

また、さわやかなハーモニーとメロディックなギターで彩度を高める「MEMENTO MORI」に続いて「MORATRIUM」では曲後に歓声が起こり、笠原も「最高!」の声。加えて久々の『RUSH BALL』出演に、「いろいろ経て戻ってくるこのステージ、俺らにとって特別です!」と口にし、次は敦賀がボーカルを取るイノセントな新曲「MAGIC TIME」へ。そのみずみずしい旋律で拳を突き上げさせたら、今度は全員でカウントを取って「『RUSH BALL』25周年にささげます」(笠原)と、サマーチューン「NEVER ENDING STORY」などでせつなく心地よく。笠原と敦賀は並んで天を仰ぎプレイし、さらに前方には人が密集。

そこに笠原が「ライブ、フェス、当たり前じゃない。今日も変わらず命を燃やせてめちゃめちゃ感謝しています!」と放ち、いよいよ「STAY YOUTH FOREVER」で締めくくり。高まるベース、背中を押すドラム、敦賀の「全員来い!」の雄叫びに触発されて、<Wow Wow Wow>のシンガロングも盛大。時にそれはメンバーとオーディエンスの声だけで彩られ、言葉を超えた表現となって、コロナ禍を乗り超えた今日だからこその意味を持つ場面に。紛れもなく会場は一つになってまさに大団円。冷めそうにない興奮を残し、3人は舞台をあとにした。

取材・文=服田昌子 撮影=瀧本JON...行秀

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