東京文化会館 夏休み子供音楽会2015
ロッセン・ゲルゴフ ©Armin Bardel
上野の森で音楽とアートに触れよう
今やすっかり夏の風物詩となった東京文化会館の『夏休み子供音楽会』。毎年オーケストラをメインにクラシック音楽の面白さをわかりやすく伝えるプログラムが好評だ。今年の指揮は、1981年ブルガリア生まれのロッセン・ゲルゴフ。コンサートとオペラの両面で才能を発揮し、レパートリーも古典から現代までカバーする俊才。そんな彼が都響と共に披露するのは、グリンカ《ルスランとリュドミラ》序曲や、ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲といった色彩とリズムの豊かな名曲。また、映画音楽の人気ナンバー、J.ウィリアムズ『ハリー・ポッター』組曲より「ヘドウィグの飛行」を組み込むなど、親子で楽しめる選曲になっているのも嬉しい。そして今年も、本公演のには「上野1dayパス」が付いていて、近隣の上野動物園、美術館、博物館などを巡る“上野の森文化探検”が可能。また、公演当日に配布するパンフレットを持参すると、上野のれん会に加盟している飲食店15店舗でドリンクサービスなどが受けられるので、“食”文化体験も満喫できる。
文:渡辺謙太郎
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年7月号から)
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