「歌舞伎オンデマンド」に『助六由縁江戸桜』『廓文章 吉田屋』『義経千本桜 川連法眼館』の3タイトルが追加　坂東玉三郎のコメントも公開

歌舞伎の公式有料動画配信サービス「歌舞伎オンデマンド」では、世界9の国と地域、そして国内の在留・訪日外国人向けに歌舞伎公演映像を英語解説付きにて配信している。

この度、2023年11月1日（水）より新たに『助六由縁江戸桜』（すけろくゆかりのえどざくら）、『廓文章 吉田屋』（くるわぶんしょうよしだや）、『義経千本桜 川連法眼館』（よしつねせんぼんざくらかわつらほうげんやかた）の3タイトルが加わり、さらに現在配信中の演目の配信期間も延長、全8演目の充実のラインナップで海外向け配信サービスを実施することが決定した。

本サービスは、外国人の方にもわかりやすく、より身近に感じてもらえるよう、あらすじや歌舞伎独特の約束事などについて内容の理解を助ける英語での副音声解説や字幕が付いている。海外在住の方には配信を通じて時間や場所の制約なく、歌舞伎を気軽に鑑賞することが可能となり、また日本へ旅行滞在中の方々にも歌舞伎の魅力をより深く楽しめる。

新たに追加された配信ラインナップは、粋で華やかな江戸歌舞伎を代表する名作『助六由縁江戸桜』（2010年4月歌舞伎座上演）。男伊達の助六を十二世市川團十郎、その恋人の花魁・揚巻を坂東玉三郎が演じ、豪華キャストが集結した話題の公演。

『廓文章 吉田屋』（2013年5月 歌舞伎座上演）は、男女の恋心が織りなす上方歌舞伎の代表作。藤屋の若旦那伊左衛門とその恋仲の夕霧太夫を片岡仁左衛門、坂東玉三郎の黄金コンビで勤める。

そして、歌舞伎三大名作から『義経千本桜 川連法眼館』（2009年10月 歌舞伎座上演）。親子の恩愛を描いた心温まる人気作で、尾上菊五郎演じる狐忠信による早替りなど、歌舞伎らしさあふれる演出を楽しむことができる。

そのほか、『曽根崎心中』、『平家女護島俊寛』、『菅原伝授手習鑑 車引』、『弁天娘女男白浪』、シネマ歌舞伎『鷺娘』といった過去の海外の歌舞伎公演でも反響を集めた人気演目が揃い、充実のラインナップとなっている。

その配信に向け、『助六由縁江戸桜』、『廓文章 吉田屋』、シネマ歌舞伎『鷺娘』に出演の坂東玉三郎より今回の配信に向けたコメントが届いた。

坂東玉三郎 コメント

これから配信をご覧になる方には、あまり考えないでまずは観ていただきたいです。“観た印象から旅をする”、歌舞伎とはそういう演劇だと思います。
私自身、観劇するときに、分かっているもの、分かっていないものがたくさんあるので、まずはを買ってみて、何も説明がないまま観たときに芝居の本質が見えるときもある。言葉がわからないから、演じる人の雰囲気やパフォーマンスがわかることがある。そういう風に観ていただけたらと思います。