「ナショナル・シアター・ライブ 2024」でサム・メンデス演出作など新作4本の公開が決定

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2024.1.26
(左から)NTLive2024『ディア・イングランド』、 NTLive2024『ワーニャ』、NTLive2024『The Motive and the Cue』、NTLive2024『NYE』

(左から)NTLive2024『ディア・イングランド』、 NTLive2024『ワーニャ』、NTLive2024『The Motive and the Cue』、NTLive2024『NYE』

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ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)は、舞台の本場、英国のナショナル・シアターが英国で上演された話題の舞台を厳選し、世界の映画館で上映する企画。この度、「ナショナル・シアター・ライブ 2024」で新作4本の公開が決定した。 

NTLive2024『ディア・イングランド』

NTLive2024『ディア・イングランド』

2024年のトップランナーを飾るのは、イギリスを代表する劇作家ジェームズ・グレアムの新作『ディア・イングランド』で、3月22日(金)からの公開。映画『ジュディ 虹の彼方に』の監督を務めたルパート・グールドが演出し、ジョセフ・ファインズ主演(映画『恋におちたシェイクスピア』)でイングランドのサッカー代表チームについて描く話題作だ。

 NTLive2024『ワーニャ』

NTLive2024『ワーニャ』

そして、2作目は5月24日(金)に公開の『ワーニャ』。チェーホフの人気作を、ローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞を受賞した『夜中に犬に起こった奇妙な事件』を手がけた脚本家サイモン・スティーヴンスが一人芝居に仕立て、スクリーン・インターナショナル・スター・オブ・トゥモローに選ばれた注目の才能、サム・イェーツが演出し、主演をNTLive『プレゼント・ラフター』やドラマ『フリーバッグ』、『SHERLOCK(シャーロック)』で人気のアンドリュー・スコットが務める。演劇界では各地で毎年上演されている人気の古典『ワーニャ伯父さん』がどのような作品になっているか期待したい。

NTLive2024『The Motive and the Cue』

NTLive2024『The Motive and the Cue』

そして、世界的ヒット舞台『リーマン・トリロジー』のサム・メンデスが再びNTLiveに登場。今度彼が演出するのは『ハリー・ポッターと呪いの子』のジャック・ソーンが脚本を手がけた『The Motive and The Cue』(7月5日公開)で、主演をマーク・ゲイティス、ジョニー・フリンが務め、舞台デザイナーのエス・デブリン(NTLive『リーマン・トリロジー』)がサム・メンデスと再び組み、イギリス映画界を代表する俳優リチャード・バートンを描く。

NTLive2024『NYE』

NTLive2024『NYE』

そして、8月30日(金)にはルーファス・ノリス演出×マイケル・シーン主演で送る『NYE』。英国の福祉国家を変えたナイ・ベヴァンの人生と遺産をめぐるドラマだ。

どの作品も見逃せない話題作となるので、この機会に映画館で楽しもう。

上映情報

「ナショナル・シアター・ライブ 2024」
 
【公開決定作品】
3月22日(金)〜 『ディア・イングランド』
5月24日(金)〜 『ワーニャ』
7月5日(金)〜 『The Motive and the Cue』
8月30日(金)〜 『NYE』
 
公開劇場表記:TOHOシネマズ 日本橋ほか
 
■『ディア・イングランド』
原題:DEAR ENGLAND
上映予定時間: 160分(休憩1回込み)
作:ジェームズ・グレアム
演出:ルパート・グールド
主演:ジョセフ・ファインズ

ストーリー:
世界にサッカーを広めたイングランドは、その後、手痛い敗戦パターンを繰り返している。なぜイングランド代表は自分たちの試合で勝てないのか?
世界最低のペナルティ記録を持つガレス・サウスゲートは、チームと国を約束の地に戻すためには、心を開き、長年の痛手を直視する必要があることを知っていたーー。
ナショナル・シアターでの舞台をライブ撮影。
ルパート・グールド(『ジュディ 虹の彼方に』)が演出を手がけた話題作。
 
■『ワーニャ』
原題:Vanya
上映予定時間: 110分(休憩なし)
脚色:サイモン・スティーヴンス(作 アントン・チェーホフ)
演出:サム・イェーツ
デザイン:ロザンナ・ヴィズ
主演:アンドリュー・スコット

ストーリー:
人気ドラマ『Fleabag』のアンドリュー・スコットが、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』を脚色したサイモン・スティーヴンスによるチェーホフの『ワーニャ伯父さん』の先鋭的な新バージョンで、複数の登場人物に命を吹き込む。
希望、夢、そして後悔など、人間の複雑な感情を、この一人芝居の舞台で鋭く浮き彫りにしていく。
ロンドンのウエストエンドで上演され、完売した公演をライブ撮影した『ワーニャ』は、2024年に映画館のみで上演される。
 
■『The Motive and The Cue』
原題:The Motive and The Cue
上映予定時間: 180分(予定)
作:ジャック・ソーン
演出:サム・メンデス
主演:マーク・ゲイティス、ジョニー・フリン

ストーリー:
1964 年、エリザベス・テイラーと結婚したばかりのリチャード・バートンは、ジョン・ギールグッドの厳格な演出のもと、ブロードウェイの実験的な新作『ハムレット』でタイトルロールを演じることになった。しかしリハーサルが進むにつれ、2つの時代の演劇が衝突し、俳優と演出家のコラボレーションはやがて崩壊の危機を迎える。
『ハリー・ポッターと呪いの子』のジャック・ソーンが脚本を手がけ、『リーマン・トリロジー』の演出家サム・メンデスと舞台美術家エス・デブリンが組んだ本作は、イヴニング・スタンダード賞最優秀新作戯曲賞を受賞した。
 
■『NYE』
原題:NYE
上映予定時間: 160分(予定)
作:ティム・プライス
演出:ルーファス・ノリス
主演:マイケル・シーン

ストーリー:
マイケル・シーン(映画『フロスト×ニクソン』)がナイ・ベヴァンを演じ、英国の福祉国家を変えた男の人生と遺産をめぐるシュールで壮大な旅を描く。
炭田でのキャンペーンから国民保健サービス創設の戦いの指揮まで、アニューリン・ナイ・ベヴァンは、首相になることなく英国に最も大きな影響を与えた政治家としてしばしば言及される。
死に直面したアニューリン・ナイ・ベヴァンの深い記憶は、幼少期から地下採掘場、議会、チャーチルとの戦いまで、彼の人生を遡る気の遠くなるような旅へと彼を導く。
ティム・プライス脚本、ルーファス・ノリス(『スモール・アイランド』)演出によるこの壮大なウェールズのファンタジーは、ロンドンのナショナル・シアターでライブ撮影される。

鑑賞料:一般3000円、学生2500円(要・学生証の提示)、障害者2500円
 
公式サイト https://www.ntlive.jp/
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