ハーレム・グローブトロッターズ&キング開が邂逅! 8月の日本ツアーを前にバスケットボールで友情を育む
左からマスコットのGlobie、キング開、ルーシス“トゥー・トール”ウィンストン、マーク“スプラッシュ”ブラント
100年に迫る歴史を持つ“バスケットボールのエンターテイナー”ハーレム・グローブトロッターズ。彼らは、超絶なプレーや驚異のトリックを駆使した見応えのあるショーを世界124カ国以上で開催。これまでに1億人以上の観客を楽しませてきた。
そんなハーレム・グローブトロッターズの日本ツアー『ハーレム・グローブトロッターズ ワールドツアー 2025』が8月に開催される。それに先駆けてチームからルーシス“トゥー・トール”ウィンストンとマーク“スプラッシュ”ブラントが緊急来日。Bリーグの国際試合のハーフタイムショーでその妙技を披露するなど、ツアーのPRに努めた。
その一環としてキング開(横浜ビー・コルセアーズ)との鼎談が実現。8月の日本ツアーは横浜BUNTAIで開催されることが決まっており、横浜ビー・コルセアーズは同アリーナをホームにしているという縁から、チームを代表して開がウィンストン&ブラントを出迎えることとなった。3人は自己紹介からスタートさせて……。
開は英語も堪能なため、3人は通訳を通さず談笑する場面も
8月はメンバーが増えてできることもさらに増えるからきっと楽しいショーになるよ(ブラント)
マーク“スプラッシュ”ブラント
ウィンストン:初めまして。ルーシス“トゥー・トール”ウィンストンです。アラバマ出身で、グローバルトロッターズで8年目になります。“トゥー・トール”って呼ばれているんだけど、(バスケットボール選手としては)背が低いので、そんなふうに揶揄されるようになったんだ(笑)。今日は、キング選手に会えて幸せだよ。
ブラント:マーク“スプラッシュ”ブラントです。ペンシルベニア出身で、グローバルトロッターズでは10シーズン目だね。このチームでは世界中を旅していて、日本が40カ国目だよ。日本に来られて、とても興奮しているよ。
開:初めまして。横浜ビー・コルセアーズのキング開です。ビーコルには6年在籍しています。グローバルトロッターズは動画などでよく見ていて、今日はこうやって共演できることをすごく楽しみにしていました。
ウィンストン:僕らは初めて日本に来たんだよ。すごく楽しみにしていたんだ。昨日はB.LEAGUE UNITEDとNBL SELECTの試合を見たけど、すごくエキサイティングで、とても楽しい経験だったよ。特に選手とファンの関係性は興味深かった。僕らも子どもたちと触れ合ったり、一緒に写真を撮ったり、サインをしたり、ファンと交流できてすごく楽しかった。8月にもまたそういう交流をしたいね。
――その日本公演はどんな内容になるのでしょうか?
ウィンストン:みなさんに楽しんでもらえるショーになるよ。通常のバスケットボールが見られるのはもちろんなんだけど、そこにコメディーの要素が加わっていたり、みんなをスタンドに連れて行ったり、フロアで参加してもらったり……ボールをスピンさせるトリックも体験してもらえるはず。とにかく楽しいイベントになるから、ぜひ見にきてほしいね。
ブラント:僕は“スプラッシュ”って呼ばれているんだ。僕がダンクをきめる瞬間が“水が飛び跳ねる”ような感じになることから、そう呼ばれているんだけど、見にきてもらえれば、その由来がわかってもらえるはず。みんな、水をたっぷり飲んで会場にきてほしいね(笑)。昨日のハーフタイムショーでは、トリックショットをきめることができて、ファンのみんなにすごく喜んでもらえた。8月の来日ではメンバーが増えるから、できることもさらに増えるんだ。きっと楽しいショーになるよ。
――開選手は、グローブトロッターズの印象というと?
開:やっぱりエンターテインメントだなと思いますね。昨日のハーフタイムショーの映像も見ましたけど、ハンドリングも見応えがあるし、子どもたちとも共演するし、最後はすごいダンクをかますし、普段のバスケの試合では見られないようなプレーがたくさん出てきて、いつもとは違うバスケの面白さが見られる。それは僕が見ていてもすごく楽しいです。
ウィンストン:まさにそれが僕がグローブトロッターズに所属している理由なんだ。よく「なんでNBAでプレーしないで、こういうことをやっているの?」って聞かれるんだけど、僕はみんなに喜んでもらいたいんだよね。ファンと触れ合える機会が多いのもすごく楽しいし。
グローブトロッターズは100年の歴史がある。自分もその伝統を支える選手でありたい(ウィンストン)
ルーシス“トゥー・トール”ウィンストン
――グローブトロッターズは100年に迫る歴史があり、ウィルト・チェンバレン選手などNBAで活躍された選手も在籍していました。そういうチームに所属していることは誇りに感じていますか?
ウィンストン:すごく誇りに思っているよ。今グローブトロッターズには女性選手もいるんだ。そうやって変革を重ねながら、これから100年以上続いていくようなチームであってほしいね。自分もその伝統を支える選手でありたいと思うよ。
――昨日、試合『B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025 B.LEAGUE UNITED vs NBL SELECT』をご覧になって、日本のプレイヤーの印象は?
ウィンストン:正直、日本のプレーヤーは昨日初めて見たので、あまり詳しくはないんだけど、僕はPG(ポイントガード)なので、やっぱりPGを意識して見ていたんだ。昨日の印象だと、ゲームの持っていき方が上手だなと思ったな。
ブラント:良いゲームだったよね! でも、僕らからもちょっと学んでほしいとも思ったよ(笑)。僕らは30フィート離れたところからシュートを打ったりするんだけど、Bリーグでもそういうプレーをしたら、きっとお客さんは喜んでくれると思うよ(笑)。
開:普段のバスケでは打たないようなシュートをたくさんやっていますけど、どのくらい練習しているんですか?
ウィンストン:他の人のことはよくわからないけど、僕自身は1日2回トレーニングをしている。朝と夜、それぞれ1時間半くらいだね。普通のプレーヤーがやるような練習をやった上で、ショーのための練習をしているよ。
ブラント:逆に僕らもBリーグではどんなワークアウトをしているのか、習ってみたいよ。
開:僕らも夏場には2部練もやってますよ(笑)。
――ウィンストン選手はギネス記録をたくさん持っているんですよね?
ウィンストン:子どもの頃、ギネス記録の本を読んでいて、バスケットボールだけでなく、スポーツにまつわる記録がたくさんあることを知ったんだ。それで自分でもやってみたいと思ったんだよ。そんな駄菓子屋にいる子どものような気持ちは今でも変わっていないので、挑戦を続けているんだ。今は8つの世界記録を持っているんだ。とりあえず、10個は世界記録を作りたいね。
――8月の公演では、グローブトロッターズの宿敵とされるワシントン・ジェネラルズと試合もするそうですね。ジェネラルズはどんなチームなんですか?
ウィンストン:グローブトロッターズのライバルだよ。彼らは“ガチ”のチームで、シュートもできるし、ジャンプもすごいし、ドリブルも上手い。僕らを本気で倒そうと思っているチームなんだ。
あのすごいダンクはバスケットボール選手なら誰でも1回はやってみたいはず(開)
キング開
――8月の公演は横浜BUNTAIで開催されます。そこをホームにしている開選手は、BUNTAIのおすすめポイントはありますか?
開:多くのアリーナでは、天井からモニターが釣り下がってると思うんですけど、BUNTAIは新しいアリーナで、壁一面にLEDの液晶モニターがあるんですよ。それが他のアリーナにはない雰囲気を作っていると思います。あと、BUNTAIのある関内は横浜の中心街なので、近くに横浜の名所がたくさんあります。バスケ以外の時間も楽しめるスポットだと思うんで、ぜひ、横浜を楽しんでください。
ウィンストン:うどん屋はある? おすすめのお店は?
開:近くに味奈登庵っていうそば屋があるんですけど、そこは美味しい!
ウィンストン:ありがとう! “MINATOAN”、ちゃんと覚えておかなくちゃ(笑)。
――バスケ以外で楽しみにしていることはありますか?
ブラント:マリオカート!
ウィンストン:マリオの格好をして乗りたい(笑)。
開:はははは(笑)。
――開選手は昨日のショーの映像もご覧になったそうですが、ご自身でもやってみたい演技はありましたか?
開:あのすごいダンクはやってみたい! あれはバスケットボール選手なら誰でも1回はやってみたいはずです。トランポリンを使ってでもいいので、あんなふうにダンクしてみたい(笑)。
――ウィンストン選手は昨日のショーで、ゴールに背中を向けてセンターラインからボールを投げ入れる技を披露されていました。日本でも、みんな子どもの頃に同じようにボールを投げて遊んでいたのですが、なかなかきまりません。コツはありますか?
ウィンストン:あれは“バックワードトリックショット”っていうんだ。いつもはスタンドに登っていって、そこからショットをきめるんだけど、昨日はコートの中でやったんだ。コツは企業秘密(笑)。1つだけアドバイスするとすれば、自分の正面には逆側のゴールがあると思うんで、それを見ながら、自分の後ろにも同じものがあることをイメージして投げるといいと思うよ。
開:僕らの試合でも、もう時間がない状況で、へんな体勢でボールをもらうことがあって、そこからブザービートで無理やり打つ、後ろ向きでもシュートを打つことも可能性としてはゼロじゃないですよね。だから、“バックワードトリックショット”ができるようになったらいいかも(笑)。
「じゃあ、実際にやってみよう!」ということで3人はコートへ。ボール2つを使ったドリブルやボールをスピンさせる技、コートをめまぐるしく動き回りながらパスを回すフォーメーションなど、ウィンストンとブラントが、開にグローブトロッターズの基本的なトリックをレクチャーした。
最初はおぼつかないところも見せた開だったがさすがはプロ、すぐにコツをつかんで、トリックを次々に成功させていく。何より、コートでボールを追いかける3人は、本当に楽しそうな表情をしており、その姿は友達同士で遊んでいる少年たちのようでもあった。バスケットボールを愛する者同士、コートで一緒にプレーすればすぐに仲間になれる……そんなことを思わせる素敵な場面であった。
ちなみに開は“バックワードトリックショット”にも挑戦。「これ、本当に難しい」と言いながらも、1投ごとに2人から細かいアドバイスをもらい、徐々に精度をあげていき、20投ほどで見事成功! すると開はもちろん、ウィンストン&ブラントも大喜びでその奮闘を称えていた。
ボールを2つ使ったドリブルに悪戦苦闘の開
スプラッシュはボールを身体中にはわせるトリックを開にレクチャー
ボールスピンを成功させる開
コートを駆け回る3人
開はバックワードトリックショットにも挑戦
バックワードトリックショットを成功させ、開の健闘を称えるスプラッシュ&トゥー・トール
『ハーレム・グローブトロッターズ ワールドツアー 2025』
8月12日(火)、13日(水)アリーナ立川立飛(東京都)
8月29日(金)~31日(日)横浜BUNTAI(神奈川県)
*開演時間は日によって異なる
は、現在イープラスでプレオーダーを受付中(抽選制)。受付は7月3日(木)23:59まで。一般発売は7月12日(土)10:00から。
VIPベンチサイド席(ハーレム・グローブトロッターズ側):50,000円
VIPベンチサイド席(ワシントン・ジェネラルズ側):30,000円
コートサイド席(SS席):24,000円
コートエンド席(SS席):20,000円
ゴールド席(S席):12,000円
シルバー席(A席):8,000円
ブロンズ席(B席):6,000円
マジックパス(各公演200名限定):6,000円 ※試合前に選手たちと直接交流できるオプション体験。観戦
が別途必要
(撮影:さいとうりょうこ)
イベント情報
『ハーレム・グローブトロッターズ ワールドツアー 2025』
日時:8月12日(火)、13日(水)
場所:アリーナ立川立飛(東京都)
日時:8月29日(金)~31日(日)
場所:横浜BUNTAI(神奈川県)