藤山直美、寺島しのぶが共演 二人の女性の人生を描く、舞台『お光とお紺 ~伊勢音頭 恋の絵双紙~』の上演が26年に決定

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舞台『お光とお紺 ~伊勢音頭 恋の絵双紙~』

舞台『お光とお紺 ~伊勢音頭 恋の絵双紙~』

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2026年2月、新橋演舞場にて、舞台『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙(いせおんど こいのえぞうし)~』が上演されることが決定した。

脚本家・演出家の小幡欣治が1987年に舞台化し、森光子、草笛光子により初演された舞台『油屋おこん』。1998年には宮本信子、星由里子の顔合わせで上演され、好評を博したこの舞台が、今回、『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~』として生まれ変わる。

本上演では、藤山直美、寺島しのぶが待望の共演を果たす。生来明るい働き者で野育ちでありながら芯の強い遊女となっていくお紺には、日本を代表する喜劇役者・藤山直美。新橋演舞場や大阪松竹座、南座などでの喜劇公演で人気を博し、舞台『ええから加減』『おもろい女』では数々の賞を受賞、2006年NHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』のヒロイン役でも話題を呼んだ。

美しく誇り高いが故に悲劇的な人生を歩む遊女・お光には、国際的にも評価を受ける俳優の寺島しのぶ。2010年のベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)をはじめ数々の映画賞を受賞、2025年は映画「国宝」出演が話題を呼ぶほか、歌舞伎座・十二月大歌舞伎『芝浜革財布』にも出演するなど、舞台でも著しい活躍を見せている。

(左から)寺島しのぶ、藤山直美

(左から)寺島しのぶ、藤山直美

舞台となる伊勢の古市は、古くから江戸の吉原、京都の島原と肩を並べるほどの大きな廓として栄えていた。題材となるのは、寛政8(1796)年に伊勢の歓楽街古市の妓楼・油屋で実際に起こり、歌舞伎『伊勢音頭恋寝刃』のもとになったことでも知られる事件「油屋騒動」。この騒動は、古市の若い医者が、遊女・お紺を求め油屋で次々と人を斬ってしまったという、衝撃的なものとして世に伝えられている。この事件を新たな視点で捉えなおし、お紺とお光との友情、神職の改革を志そうとする御師・福岡貢との恋模様を、華やかな廓の風情などを背景に紡いでいく。

風情の中に流転の人生を歩む二人の女性の人生を、笑いと涙を交えて鮮やかに描き出す本作に期待しよう。

【あらすじ】
紀州熊野、寺谷村。娘が次々と売られて行くこの貧しい村に、二人の娘がいた。まるで男のように野山を駆け巡るトシ(藤山直美)と、とびきりの美人のウメ(寺島しのぶ)。村を訪れた人買いはウメの存在にほくほく顔だが、ウメはトシと一緒でないと嫌だという。結局二人は一緒に伊勢へと売られ、ウメは古市の遊郭・油屋、トシは油屋の下働きとして働くことに。しかし、ウメの贔屓のお大尽が、唄と踊りが達者で気働きのできるトシを目に留め、贔屓にし始めたことから、運命は狂い始める。
一方、伊勢では御師(神職)の世界の乱れを憂慮する福岡貢らが、改革を目指していた。トシとウメは、出身地が近く優しい貢に惹かれていく。遊女・お光となったウメは、瞬く間に売れっ子遊女・お紺となったトシに対抗心を燃やして武家の贔屓を持とうとするが、体を壊してしまう。やがて改革の波は伊勢の街を呑み込み、お光とお紺もそれぞれの運命をたどっていく…。


※最初の投稿時、公演タイトルに誤りがございました。謹んでお詫び申し上げます。

公演情報

舞台『お光とお紺~伊勢音頭 恋の絵双紙~(いせおんど こいのえぞうし)』

<日程>2026年2月5日(木)~24日(土)
<会場>新橋演舞場
 
<キャスト>
藤山直美 寺島しのぶ 他
 
<スタッフ>
作:小幡欣治
演出:浅香哲哉

主催・製作:松竹
 
[グループ観劇(15名様以上)に関するお問い合わせ]
新橋演舞場販売営業 03-3541-2111(平日10:00~17:00)
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