野村萬斎「新宿狂言」が復活!申年は「猿聟」で笑う
野村萬斎
野村萬斎「劇場狂言」の草分けが5年ぶりに復活
野村萬斎の「新宿狂言」が5年ぶりに復活し、3月4日(金)・5日(土)の2日間、新宿・全労済ホール/スペース・ゼロで「新宿狂言2016〜Starting Over in 申(スターティング・オーヴァー・イン・さる)〜」を公演する。
「新宿狂言」は、和泉流狂言師・野村萬斎の型破りで斬新なアイデアを基に、1994年から18年間に16回続いた人気の狂言企画公演。従来の能楽堂での公演とは違い、舞台美術や照明、音響、映像効果等を取り入れた演出により、誰もが楽しめる工夫を凝らした「劇場狂言」(劇場での狂言会)の草分け的な公演として好評を博してきた。しかし、2011年のVol.16「森羅万象~ぼくらはみんな生きている」公演でひと区切りし、一旦は幕を閉じていた。
今回の「新宿狂言2016」は、5年ぶりの復活公演となる。2016年の干支である申(さる)にちなんで、狂言「猿聟(さるむこ)」を2001バージョンで贈る。嵐山の舅猿(石田幸雄)のところへ、吉野山の聟猿(野村萬斎)が妻や供猿を連れて聟入りにやってくる。聟猿がみやげに持ってきた酒樽と肴を渡すと、めでたく賑やかな宴となるのだが…。演者全員が猿に扮して登場し、猿語を話し、舞い、謡う。
混迷の時代から未来へ向けて「再生」の願いを込め、それを祝福するかのように神様の御使いたる“猿”が降臨する。16年前に「2001年宇宙の旅」からヒントを得て、一回限りの上演となった2001バージョンの再現を試みる。通常の狂言会にはない驚きの趣向による娯楽的作品で、パフォーミングアーツとしての「狂言」の真骨頂を披露するという。
猿聟CG
このほか、野村萬斎による解説、狂言の人気定番作品「附子(ぶす)」、素囃子「神楽(かぐら)」が入る。
■日時:2016年3月4日(金)19:00開演
3月5日(土)14:00開演
※開場は開演時間の30分前
■場所:全労済ホール/スペース・ゼロ
(東京都渋谷区代々木2-12-10 全労済会館)
※JR新宿駅南口徒歩5分
■番組:
<第一部>
○解説 野村萬斎
○狂言「附子(ぶす)」
太郎冠者 深田博治(4日)・高野和憲(5日)
主 破石晋照(4日)・岡聡史(5日)
次郎冠者 岡聡史(4日)・破石晋照(5日)
後見 飯田豪
≪休憩≫
<第二部>
○素囃子「神楽(かぐら)」
笛 藤田貴寛
小鼓 森貴史
大鼓 柿原光博
太鼓 梶谷英樹
○狂言「猿聟(さるむこ)」2001version
聟猿 野村萬斎
舅猿 石田幸雄
太郎冠者猿 月崎晴夫
姫猿 高野和憲
供猿 中村修一/内藤連/飯田豪
地謡 深田博治(4日)/竹山悠樹/破石晋照/岡聡史
後見 破石澄元
■料金:6500円 全席指定(消費税込み)
http://www.spacezero.co.jp/libraries_html/other/kyogen2016/