DOG inThePWO、1年かけて日本中をつなぐ“project『Love』”始動

持ち曲が100曲を超えたことを記念し、全6公演でその全曲を網羅するツアー『101曲わんマン』を行なってきたDOG inTheパラレルワールドオーケストラが5月7日、そのファイナル公演をキャリア最大キャパとなる東京ドームシティホールで開催した。

当日は、『DOG inTheプレミアムわんマン～ニコびじゅ犬会議～』と題し、二部制のスペシャルな構成で、これまでの最多曲数となる全27曲を披露。

第1部はファンからのリクエスト上位10曲をカウントダウン形式で披露する“DOG inTheリクエストアワー2016”。１stアルバムの収録曲ながら今ツアーまで披露されることのなかった幻の曲「シュガーノイズ」や、ここ何年も封印されてきた初期の名曲「声-voicE-」等のレア楽曲が続々登場し、発表のたびに客席には歓喜の悲鳴が湧く。そして最後に第1位の「Hot Lemonade」で優しくライヴを締めくくった。

続いて、場内のモニターにはファンへの感謝の言葉が映し出され、日本全国47都道府県でDOGを愛する全ての人々と繋がるプロジェクト“project『Love』”を始動すること。“いつだって愛に来いよ、どこだって愛に行くよ”を合言葉に、1年中日本全国でライヴを行ない、並行して音源をリリースするという重大発表から、第2部の“プレミアムわんマン”がスタート。

喜びの声が湧き上がる場内に間髪入れずにおなじみのSEが流れ、天井から降るカラフルなバルーンと共に「Doggy's Party!!」へ。101曲を披露したツアーの成果か、春（Vo）の歌声は絶好調に伸び、楽器隊の演奏も生々しい躍動感を備えてキャッチーなムードと共にバンドとしての凄みも提示する。また、当日はニコニコ生放送内の人気番組「ニコびじゅ」とのコラボ公演ということで、「チューリップ中毒」では人気絵師の五月病マリオがリアルタイムで5人の絵を描き、それが巨大な犬型モニターに映し出される場面も。

シングル曲＆定番曲を中心に厳選されたセットリストと進化した表現力は、DOG楽曲の根にあるリアルなメッセージと切ない響きを際立たせ、ミズキ（G）もMCで「絆が深まった今のDOGは凄いよ」と感涙しながら語ったが、それは彼らのパフォーマンスからもハッキリ伝わってきた。

「1年をかけて“愛”をテーマに精力的に活動して、日本全国を笑顔で繋いでもっとカッコいいバンドになろうと思ってます」

ライヴの最後に春が語った通り、“project『Love』”では1年を5つのシーズンに分けて全国を回るという。まず、第1シーズンでは7月13日に7周年記念シングル「7th WONDER」をリリースし、8月31日の岩手を皮切りに10月１日の沖縄まで19本のライヴを決行。その後、10月には東名阪のクアトロで、ペア制のライブも開催する。また、6月19日には恒例の準々（G）バースデーライヴを大阪BIG CATで、7月9日には昨年大好評を博したサンリオピューロランドとのコラボイベントを再び行うことも発表された。

たくさん良いライヴをして、たくさん良いCDを出す。その基本理念を果たした先に、また一つ大きくなった5人がいるはずだ。

ライヴ撮影＝曽我美芽

Follow @spice_mu