長瀬智也「生まれ変わったらクドカンになりたい」神木隆之介「僕は長瀬くんに!」映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』初日舞台挨拶

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2016.6.25
「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

6月25日(土)TOKIO長瀬智也、神木隆之介らが出演する映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が初日を迎えた。これを記念して長瀬、神木のほか、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、そして宮藤官九郎監督が舞台挨拶に登場した。

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

まずは地獄農業高校顧問、赤鬼のキラーK役・長瀬からご挨拶。前日夜、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に劇中バンドの地獄図(ヘルズ)で出演したことに触れ、「昨日地獄のライブがあって若干疲れが残っています」と笑いを取り「撮影はちょうど1年前だったんですが、ようやく皆さんに映画を見てもらえることになり嬉しく思っている。ここにいるキャスト・スタッフじゃないと表現できなかった作品」と自信のほどをアピール。

続いて、不慮の事故に遭い、17歳で地獄に落ちた大助役・神木は「無事、この日を迎えられたのは皆さんのおかげ。昨日の地獄のライブからずっとドキドキが止まらない」と興奮を伝える。

神木隆之介

神木隆之介


地獄の緑鬼COZY役の桐谷は、これまでのPR活動において、自由にしゃべり、共演者をいじり、いじられて時間をとってきたことを踏まえ、「今日は時間がタイトだと聞いているので、挨拶はこのくらいにしてみなさんとのクロストークを楽しみたいと思う」とニヤリ。

桐谷健太

桐谷健太

“大助の『同級生』を演じた…”と司会に紹介された古舘(※48歳)に、会場からはクスクス笑いが。「ここだけ笑い声が起きるってどういうことなんですかね?」と観客につっこみつつも「こんな朝いちばんから集まって映画を見てくれるお客さんって最高だと思う。もっとも僕が大事にしたいお客さんです」という謎の挨拶で笑いを誘う古舘。

古舘寛治

古舘寛治

続いて“大助の同級生・じゅんこを演じた”皆川の番となるとさらに笑い声は増加。「すごく皆さん、いい顔をしてる。昨日よりちょっとだけかわいくなってる。そんな効果がある映画でございます。(前列の観客を指して)お母さんは……昨日と一緒!」と、綾小路きみまろのような客いじりで会場を沸かせていた。

皆川猿時

皆川猿時

最後は宮藤監督。「中村獅童がどこに出ていたかわかりましたか? わからなかった方はもう一回見てください。それでもわからないかもしれませんが、わかるまで見ていただければ。そうすると……きれいになります」と皆川の挨拶に乗っかり、会場は笑いの渦に。

宮藤官九郎

宮藤官九郎

今回のトークテーマ「一番鬼だと思う人は誰?」。これを受けて、登壇者全員が「せーの!」の掛け声とともに、鬼と思う相手を指さすことに。以下その回答と「鬼」の反論(?)をご紹介!

・宮藤→桐谷
宮藤「昨日の桑田佳祐さんへのいじりは鬼でしたね。よくいくなあと思いました」
桐谷「ぜひ(桑田へのいじりを)やってくれって言ってたじゃないですか! 本番もアレでお願いしますよって!」と抗議。

・古舘→宮藤
古館「プライベートだと桐谷くんも結構鬼なんですが、こういう公の場所では控えておこうかな……と。今回は監督で。まったく鍵盤を触ったことがない俺に超速弾きのピアノをやらせる、という……」
宮藤「でも容赦なくやらせましたけど」
古舘「本番は立って(弾いて)くださいっていうんですよ!」

・桐谷→神木
桐谷「普通カレーライスはご飯とルーの量は半々くらいなのに、神木隆之介は普通のご飯の量に、ルーをティースプーン一杯くらいしか使わない。なんやコイツ変態やなと」
神木「鬼の話じゃないじゃん!」
桐谷「変態鬼やと思った。ルーを作る人からみたら鬼だなと」
神木「ルーはいつも少なめなんで! ご飯に染みこんでいる感じが好きなんです…」

神木隆之介、森川葵、清野菜名

神木隆之介、森川葵、清野菜名

と、ここで、長瀬が神木に向かって「おまえ、顔色悪くね?」桐谷「背中さするぞ……」という、撮影中のネタつっこみがスタート。グレーメイクの神木に対して赤鬼メイクと緑鬼メイクの二人がワザとつっこむやりとりで、本来ならば「その顔色で言われたくないよ!」と神木が返すところまでがお約束。ところが今日の二人は鬼メイクではないので「……普通だよー!」と微妙な返しとなる神木だった。

・尾野→宮藤
尾野「パンツをここ(膝下)まで下げるという指示が出て。女子的になかなかないですけどねー。まあ喜んでやりましたけど! そんな経験ないんで」
宮藤「アシカにトイレのスッポンで闘ってくださいっていう演出もね。あれはあの日思いついたんですよ。で、その演技をいつまでもやっているのでおもしろいからずっとカットをかけなかった。ほんの一部しか使ってないんですが」
尾野「なんか知らないけど撮影後、膝に青あざができてました」

尾野真千子

尾野真千子

・長瀬→神木
長瀬「僕も隆(リュウ)ですね。隆は拷問を受けるシーンがかなり多く、縛ったり吊るされたりしてばかりだった。で、スタッフが気づかって『下ろしますか?』って言っても『大丈夫です』と爽やかな笑顔で答えていて、最後のほうはもう快感すら覚えていたので……変態なのかなと」
神木「また鬼じゃないじゃん!」と反論。

その神木のリアクションに観客から「カワイイー」と声が上がると、すかさず桐谷が「カワイイ変態の鬼!」さらに長瀬と桐谷が前述の話を混ぜて「カレーのリュウ(ルー)!」「神木ルー之介!」と悪ノリし放題。「カレー屋さんじゃないし!」と無理やり止める神木だった。

・神木→桐谷
神木「アドリブがすごい多いんです。テストでは言わなかったことを本番でいうんです、いきなり。裏設定で邪子と大助とCOZYが三角関係で……というのがあったんですが、本番で急に『おまえは邪子のなんなんだよ!』って言いだして」
桐谷「隆が答えてくれるから助かってるんだよ!」

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」

その二人のやりとりをじーっと見ていた長瀬が神木を見て「お前、かわいい顔してるなあ」とぽつり。フェイントをくらい、思わず赤面する神木。

・森川→清野
森川「菜名ちゃんのスマイルが鬼カワイイ。映画だとメイクで顔が見えないけど、普通にしていると鬼カワイイんです」
清野は「恥ずかしいっすね」と素で照れていた。

森川葵

森川葵

・清野→宮藤
清野「ベースギターを人生で一度も触ったことがなかったのですが、スラップ(弦を平手打ちみたいに叩き付ける弾き方)を聴かされたときはどうしたらいいのかと」
ギタリストとしても名手の長瀬が「難しいんだよね、スラップって」とフォロー。
宮藤は「五か月くらい練習させてね。そして(鬼メイクだから)本人の顔がまるで出ていない……ごめんね」と謝罪。

清野菜名

清野菜名

・皆川→宮藤
皆川「僕が痔の手術をしたんですけど、手術前に『今度手術するんですよ』と監督に言ったら監督は僕の肛門を蹴ってきて!」
宮藤「手術後だとまずいけど手術前ならいいかなって。なんかあったら治せばいいんだし」

大人計画のメンバーとして長い付き合いがあるからこその容赦ない宮藤の「鬼の所業」が暴露されていた。


地獄から現世に戻る「輪廻転生」のテーマも込められた本作。「生まれ変わったら何になりたいか?」の質問に、長瀬は「クドカンになってみたい。かれこれ15,6年一緒にお仕事をしているので客観的な自分を見れると思う。でも役者としては共演したことがないんですよ」と思いを込めて語る。ところが宮藤が「俺になったらつらいよ。腰痛いし、ため息ばっかりついているし」とリアルに返すので半ば脱力しながら笑う長瀬。

一方、神木は「僕は長瀬くんになってみたい。『地獄図』のリーダーとしても引っ張ってくれたし、近くでギターを弾いている姿を見て、すごく気持ちよさそうだなって思って」この言葉に、長瀬は「(神木が)大人になったなあ、と思いました。初めて出会った頃はこんなに(自分の膝くらいまで手を下す)小さくて、一緒にお風呂に入るシーンもあったんですけど、今は僕も人間でなく鬼になっちゃいまして」と嬉しそうに回想していた。

上映情報
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』

■公開: 2016年6月25日(土)より全国公開
■監督・脚本:宮藤官九郎
■出演:
長瀬智也、神木隆之介
尾野真千子、森川葵
桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、清
古田新太
宮沢りえ
■映画公式サイト:TooYoungToDie.jp

 

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