『第6回 立川オペラ愛好会 ガラコンサート 名歌手たちの夢の饗宴』 トップスターたちが集結しての華麗なるステージ

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クラシック
2016.7.3

 これは楽しみ。今年で6回目を迎える『立川オペラ愛好会 ガラコンサート〜名歌手たちの夢の饗宴』は市民の愛好家団体が主催するコンサートなのだが、看板に偽りなし。豪華出演者たちが一堂に会する、滅多にお目にかかれない、まさに“夢の饗宴”だ。出演者は砂川涼子、光岡暁恵(以上ソプラノ)、谷口睦美(メゾソプラノ)、福井敬、村上敏明、望月哲也(以上テノール)、牧野正人、森口賢二(以上バリトン)、河原忠之(ピアノ)。なんといってもテノールがすごい。50歳代の福井、40歳代の村上と望月は、それぞれの世代で現在の日本のテノール界のトップランナーと呼ぶべき実力の持ち主たち。これ以外で彼ら3人が声を競う機会があるとすれば、お正月の番組用公開コンサートぐらいしかないのでは。

 また、今回彼らがソロで歌うのは、望月が〈オシアンの歌〉〜《ウェルテル》と〈人知れぬ涙〉〜《愛の妙薬》、村上が〈花の歌〉〜《カルメン》、そして福井の〈誰も寝てはならぬ〉〜《トゥーランドット》。どうして聴き逃すことができるだろうか。いやできない。そしてもちろん、砂川、光岡という藤原歌劇団プリマの美しき若手ツートップ、天が二物を与えた美貌の実力派大型メゾ谷口睦美、バロックからロマン派オペラまで卓越した歌唱力を持つ牧野正人、豊かな声に類い稀なショーマンシップも併せ持つ森口賢二、そして名人・河原忠之のピアノががっしりと支える布陣も完全無欠だ。

文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)


第6回 立川オペラ愛好会 ガラコンサート 名歌手たちの夢の饗宴
7/10(日)14:00
たましんRISURUホール(立川市市民会館)
問合せ:立川オペラ愛好会事務局090-8842-5852(渡辺)
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