TK from 凛として時雨 × Aimer 公式ライブレポート到着 新木場STUDIO COASTで初のセッションを披露

レポート
音楽
2016.9.13
Aimer / TK from 凛として時雨

Aimer / TK from 凛として時雨

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『error for 0 vol.2』
2016.9.12 新木場STUDIO COAST

9月12日、TK from 凛として時雨の自主企画イベント『error for 0 vol.2』が新木場STUDIO COASTで行われた。今年2月開催の『vol.1』に出演したthe HIATUSに続いて、今回はゲストとして先日TKが楽曲提供をしたAimerが迎えられ、前回に引き続き、強烈な世界観を持つ2組の共演となった。

Aimer

Aimer

まずは黒いドレスを着たAimerが姿を現し、一曲目の「StarRingChild」がスタート。

5人のサポートメンバーが重厚なバンドサウンドを奏でる中、ステージ中央に位置したAimerは自らの世界に入り込むように、一歩たりとも動くことなく、力強い歌を響かせる。やはり、彼女は歌い始めた途端に一瞬にして場の空気を変えてしまう声の持ち主だ。「Brave Shine」ではザクザクと刻むギターと歩調を合わせるかのように、その歌はさらにダイナミズムを増していく。

「はじめまして、Aimerです」と深くお辞儀をし、「呼んでいただけて光栄です。感謝と敬意を込めて最後まで歌います」と挨拶をすると、続いて演奏されたのはRADWIMPSの野田洋次郎による提供曲「蝶々結び」。序盤の2曲からは一転、ピアノとアコギをフィーチャーした、フォーキーで温かみのある曲調を、ソウルフルに歌い上げた。

Aimer

Aimer

途中のMCは楽曲提供の経緯について。もともと凛として時雨やTKの作る音楽のファンだったAimerの依頼をTKが快諾し、2人でTKのスタジオに入って曲作りを行って、2曲が完成したという。「コントラストのある2曲です」と言って、まず披露されたのが、ライブで歌うのはこの日が初だった「声色」。優美なストリングスが印象的なゆったりとした曲調だが、後半ではノイジーなギターがかき鳴らされる。さらに「TKのハイトーンに挑戦した」という「us」をエモーショナルに熱唱すると、オーディエンスからは長い拍手が送られた。

最後はTKに再び感謝を示し、メジャーデビューシングルに収録されていた「悲しみはオーロラに」をピアノと歌のみで披露。その歌声はまさに祈りのような美しさを湛えていた。

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

ベースのTOKIE、ドラムのBOBO、ヴァイオリンの佐藤帆乃佳、キーボードの大古晴菜というお馴染みのメンバーに続いて登場したTKのステージは、「Secret Sensation」でスタート。エレクトロニクスとエネルギッシュなバンド演奏、バックに映し出された映像が組み合わさり、一気に異次元のような空間が生まれる。さらには、テクニカルなギターフレーズのイントロから、TOKIEのスラップベースがリードするグル―ヴィーな「kalei de scope」、コマ送りのように見える照明の演出も印象的な「Dramatic Slow Motion」と、序盤からアッパーな楽曲を立て続けに披露していく。「TKと言います」と一言挨拶をし、続いて演奏されたのは、先日シングルとしてリリースされたばかりの「Signal」。曲調はミドルテンポながら、ギターソロを挟みながら徐々に熱を帯びて行き、ラストの<零が無限>をリフレインするパートの爆発力は圧巻の一言だ。

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

ここからはエレキをアコギに持ち替えて、初期曲の「haze」、さらに「flower」と続き、佐藤のヴァイオリンが楽曲のドラマ性をより引き立てる。「flower」の途中で再びエレキを手にすると、今度は凛として時雨のセルフカバー「shandy」へ。ミニマルなピアノフレーズの反復を軸に、性急な展開を繰り返す、このメンバーならではのアレンジを聴かせると、「新曲をもう一曲」と言って披露されたのが、今月発売のニューアルバム『white noise』に収録されている「Wonder Palette」。柔らかな音色のシンセとノイズギターの組み合わせは、白く輝く照明の効果も手伝い、外へと大きく開かれた印象を与え、間違いなくこの日のクライマックス。ラストは「unravel」で再び狂騒の渦を巻き起こし、本編が終了した。

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

TK from 凛として時雨

アンコールではまずTKが一人で登場し、Aimerを呼び込むと、ついさっきまで張りつめたライブを展開していたとは思えない、2人のたどたどしい会話に会場の空気が和らぐ。するとAimerが「TKさんのスタジオにはあちこちにペンギンがあったんですけど、お好きなんですか?」と質問し、TKが「結構好きでお客さんから良く頂くんです。誰かが来るときはちょっと数を減らしてるんだけど…」と答えるなんて一幕も。
そして、TKが「じゃあ、やりましょうか」と言って始まったのは「fragile」。TKのエレキのみを伴奏とした2人のデュエットは、親密な空気を感じさせるもので、Aimerの歌声の素晴らしさはもちろん、ここでは歌い手としてのTKの魅力も浮き彫りになっていたように思う。〈光を求めてここにいるんじゃないけど あなたに会えたら それがいい〉と歌う2人の姿からは、魂の交感が感じられた。

Aimer / TK from 凛として時雨

Aimer / TK from 凛として時雨

Aimerがステージを後にし、TKが「こういうセッションは心臓に悪いですね(笑)」とポツリとつぶやく中、最後は再びバンドメンバーが登場し、「Fantastic Magic」を叩きつけるように演奏して大団円。貴重な一夜が華々しく幕を閉じた。
 

取材・文=金子厚武 撮影=河本悠貴

セットリスト
TK from 凛として時雨 presents「error for 0 vol.2」
2016.9.13 新木場STUDIO COAST

 
Aimer
1. StarRingChild
2. Brave Shine
3. 蝶々結び
4. 声色
5. us
6. 悲しみはオーロラに
 
TK from 凛として時雨
1. Secret Sensation
2. kalei de scope
3. Dramatic Slow Motion
4. Signal
5. haze
6. flower
7. shandy
8. Wonder Palette
9. unravel
 
[ENCORE]
1. fragile
2. Fantastic Magic

 

TK from 凛として時雨・リリース情報
TK from 凛として時雨 3rd Album 『white noise』
2016.09.28 OUT
 
○初回生産限定豪華盤[CD+Blu-ray]  AICL-3170~1  ¥5,000 (tax out)
※数量限定/大型パッケージ。60ページに及ぶアートブック仕様
○初回生産限定盤[CD+DVD]  AICL-3172~3  ¥3,600 (tax out)  
※デジパック仕様
○通常盤[CD]  AICL-3174  ¥3,000 (tax out)
※※共に初回仕様のみ:シングル「Signal」とのダブル購入者キャンペーン応募ハガキ封入

[CD]
1. Signal / 2. Wonder Palette / 3. dead end complex / 4. Addictive Dancer / 5. white out / 6. Secret Sensation / 7. Showcase Reflection / 8. like there is tomorrow (album version) / 9. 罪の宝石 / 10. invalid phrase
[Blu-ray / DVD]
TK from 凛として時雨 TOUR 2016 “Secret Sensation”
1. Secret Sensation / 2. Crazy Tampern / 3. unravel / 4. Fantastic Magic / 5. like there is tomorrow

TK from 凛として時雨 2nd Single 「Signal」
2016.09.07 OUT

○通常盤  AICL-3152  ¥1,200 (tax out)  
○期間生産限定盤  AICL-3153  ¥1,300 (tax out)
※期間生産限定盤は「91Days」アニメ絵柄スペシャルパッケージ/「Signal」TV edit 収録 
※共に初回仕様のみ:アルバム「white noise」とのダブル購入者キャンペーン応募券
1. Signal 2.Shandy 3. unravel (acoustic version) 
 
iTunes Store:
https://itunes.apple.com/jp/album/id1147066534?at=10lpgB&ct=4547366274066_al&app=itunes

 

TK from 凛として時雨・ライブ情報
TK from 凛として時雨 Tour 2016 “Signal to Noise”

11月3日(木・祝) 新潟|新潟LOTS
OPEN 17:30 / START 18:00 Info. キョードー北陸 025-245-5100
全立見 ¥4,860-(税込)
11月5日(土) 北海道|ペニーレーン24
OPEN 17:30 / START 18:00 Info. SMASH EAST 011-261-5569
全立見 ¥4,860-(税込/ドリンク代別)
11月11日(金) 宮城|仙台Rensa
OPEN 18:15 / START 19:00 Info. ノースロードミュージック 022-256-1000
全立見 ¥4,860-(税込/ドリンク代別)
11月18日(金) 福岡|DRUM LOGOS
OPEN 18:15 / START 19:00 Info. キョードー西日本 092-714-0159
全立見 ¥4,860-(税込/ドリンク代別)
11月19日(土) 広島|広島CLUB QUATTRO
OPEN 17:15 / START 18:00 Info. CANDY PROMOTION 082-249-8334
全立見 ¥4,860-(税込/ドリンク代別)
11月22日(火) 大阪|NHK大阪ホール
OPEN 18:15 / START 19:00 Info. 清水音泉 06-6357-3666
全席指定 ¥5,400-(税込)
11月23日(水・祝) 愛知|Zepp Nagoya
OPEN 17:00 / START 18:00 Info. JAIL HOUSE 052-936-6041
1F立見 ¥4,860-(税込/ドリンク代別)/2F指定席 ¥5,400-(税込/ドリンク代別)
11月27日(日) 東京|NHKホール
OPEN 17:00 / START 18:00 Info. HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
全席指定 ¥5,400-(税込)
 
※立見…整理番号順入場
一般発売…9/24(土) AM10:00~

 

Aimer・リリース情報
Aimer『daydream』
2016年9月21日(水)発売
 
参加アーティスト(※収録曲順):
Taka(ONE OK ROCK)、chelly(EGOIST)、澤野弘之、内澤崇仁(androp)、阿部真央、
野田洋次郎(RADWIMPS)、ハナレグミ、スキマスイッチ、TK(凛として時雨)
仕様・品番・価格:
初回生産限定盤A(CD+Blu-ray)・SECL1983-4・ 4,600円(税込)
初回生産限定盤B(CD+DVD)・SECL1985-6 ・3,600円(税込)
通常盤(CD only)・SECL1987・3,000円(税込)
 
収録内容:
【CD】
M01「insane dream」※Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
M02「ninelie」with chelly(EGOIST)※澤野弘之 楽曲提供・プロデュース
M03「twoface」※内澤崇仁(androp)楽曲提供・プロデュース
M04「Higher Ground」※Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供
M05「for ロンリー」with 阿部真央
M06「蝶々結び」※野田洋次郎(RADWIMPS)楽曲提供・プロデュース/ギター&コーラス:ハナレグミ
M07「カタオモイ」※内澤崇仁(androp)楽曲提供・プロデュース
M08「H?(ルビ:ヘルツ)」※スキマスイッチ楽曲提供・プロデュース
M09「声色」※TK(凛として時雨)楽曲提供・プロデュース
M10「closer」※Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
M11「Falling Alone」※Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供・プロデュース
M12「us」※TK(凛として時雨)楽曲提供・プロデュース
M13「Stars in the rain」※Taka(ONE OK ROCK)楽曲提供
 
【Blu-ray/DVD】
MUSIC VIDEO(「insane dream」「us」「ninelie」「Falling Alone」「蝶々結び」)
Aimer Live Tour“DAWN”ライブ映像 ※Blu-rayのみ収録
「甲鉄城のカバネリ」SPECIAL ENDING MOVIE ※BONUS TRACK
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