『ディズニー・アート展』が2017年春開催に ミッキー誕生から『モアナと伝説の海』までを振り返る大規模な展覧会

レポート
アート
2016.12.12
『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』記者発表会に登場した片瀬那奈

『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』記者発表会に登場した片瀬那奈

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圧倒的な世界観と、個性的なキャラクターで人々を魅了するディズニー・アニメーション。その進化し続ける制作の舞台裏を、約90年分の原画450点で振り返る『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』の日本開催が決定した。2017年4月から東京を皮切りに、大阪、新潟、仙台の4都市を巡る。12月8日に行われた記者発表会より、その待望の内容を詳しくお伝えしよう。

ミッキー誕生から『モアナと伝説の海』まで
日本初公開の原画も多数

日本においてディズニー作品の展覧会は、過去2回行われている。しかし、本展はミッキーマウスの誕生から最新作『モアナと伝説の海』までの原画が、一斉に展示される日本初の試みとなる。しかもそのほとんどが日本初公開というのだから、ディズニーマニアにもたまらない内容だ。

《蒸気船ウィリー》より 1928年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《蒸気船ウィリー》より 1928年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《モアナと伝説の海》より 2016年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《モアナと伝説の海》より 2016年 (C)Disney Enterprises, Inc.

今回出展される450点ものスケッチ、アニメーション用原画、マケット、コンセプト・アートを厳選したのはウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリー(以下、ARL)だ。ARLは、ディズニー・アニメーションの芸術的遺産を保存・保護している部署として知られている。本展のマネージング・ディレクターであるARLのメアリー・ウォルシュ氏は「ARLが保存・管理する作品数はおよそ6,500万点。一般には公開されていないものですが、展覧会という形で世界中のディズニーファンに共有しています。経験豊かなアーティストの作品とともに、私たちの映画の新たなコレクションを感じて欲しい」と話す。

《アナと雪の女王》より 2013年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《アナと雪の女王》より 2013年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《リトル・マーメイド》より 1989年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《リトル・マーメイド》より 1989年 (C)Disney Enterprises, Inc.

 

「いのちを吹き込む魔法」 その秘密を紐解く

本展の見どころは、美しい原画ばかりではない。タイトルにある「いのちを吹き込む魔法」にこそ、驚きが隠されているのだ。「本展は、制作現場のバックヤードツアーのような展覧会となります」と話すのは、日本科学未来館の内田まほろ氏。「魔法とは、想像力と技術です。本展が人々にとって、それを使って豊かな世界観を手に入れ、未来に向かってアクションを起こすきっかけになれば」と語った。

《ふしぎの国のアリス》より 1951年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《ふしぎの国のアリス》より 1951年 (C)Disney Enterprises, Inc.

ディズニーでは、アーティストのアイディアを映像作品へ昇華させるための、膨大な時間と技術革新が求められた。本展の構成は、5つのセクションに分けその変革の歴史を辿る。初期のマルチ・プレーンカメラの開発から、音楽と融合したミュージカルの表現手法、CGをはじめとするデジタル技術に至るまで、"魔法"の裏側をじっくりと堪能できそうだ。

《ベイマックス》より 2014年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《ベイマックス》より 2014年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《ズートピア》より 2016年 (C)Disney Enterprises, Inc.

《ズートピア》より 2016年 (C)Disney Enterprises, Inc.

 

片瀬那奈がスペシャルゲストとして登場!

この日、スペシャルゲストとして登場したのは大のディズニーファンとして知られる片瀬那奈。プリンセスさながらの華やかなドレスに身を包み、本展へのあふれる期待を語った。

「(見どころは)ディズニー・アニメーションの革新的な90年の歴史を一気に見られること。また、使われなかった初期のキャラクターなどからは新しい発見があります。この展覧会を見ることで、今まで見ていなかった作品や、これから劇場で見る作品がより楽しくなると思うので、ぜひたくさんの人にじっくり見ていただきたいと思います」

ディズニーファンの多い日本で、4都市にわたって堂々開催される本展。今まで知らなかったディズニー・アニメーションの魅力を再発見し、その未来が楽しみになる展覧会となりそうだ。

 

イベント情報
ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法

会期:2017年4月8日(土)~9月24日(日)
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
休館日:火曜日(ただし、5/2、7/25、8/1、8/8、8/15、8/22、8/29は開館)
観覧料:大人(19歳以上)1,800円 / 中人(小学生~18歳以下)1,200円 / 中人(土曜日)1,100円 / 小人(3歳~小学生未満)600円 ※いずれも当日券の価格(税込)
主催:日本科学未来館、日本テレビ放送網、読売新聞社、WOWOW
特別協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン
企画制作:ウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリー

巡回展の予定:
【大阪展】
会期:2017年10月14日(土)~2018年1月21日(日)
会場:大阪市立美術館
主催:大阪市立美術館、読売テレビ、読売新聞社
【新潟展】
会期:2018年2月17日(土)~5月13日(日)
会場:新潟県立近代美術館
主催:新潟県立近代美術館、テレビ新潟
【仙台展】
会期:2018年6月9日(土)~9月24日(月・祝)(予定)
会場:宮城県美術館
主催:宮城県美術館、ミヤギテレビ

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