佐藤アツヒロや新垣里沙らメインキャストが集結! 『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』製作発表会レポート

レポート
舞台
アニメ/ゲーム
2017.1.13

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不朽の名作『ロマンシング サ・ガ』の舞台化となる作品、『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』の制作発表会見が、2017年1月12日に池袋サンシャイン噴水広場で行われた。

『ロマンシング サ・ガ』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が制作したRPGで、「サガ」シリーズと呼ばれる作品の中の1つ。1992年に発売された『ロマンシング サ・ガ』、1993年に発売された『ロマンシング サ・ガ2』、1995年に発売された『ロマンシング サ・ガ3』と共に、通称「ロマサガ」シリーズとも呼ばれている。発売から20年以上もの月日が経っているが、高いストーリー性と自由度の高さ、ゲーマーを惹きつけるバトルシステム、そして心に残るBGMで、今なお多くのファンを魅了する名作タイトルだ。

今回の『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』は、タイトルにある通り、『ロマンシング サ・ガ3』が舞台。それを演じる30-DELUXは、舞台に迫力ある殺陣と本格的なアクションを取り入れた演劇ユニットで、海外でも高い評価を得ている。

発表会では、MCとして谷口敏也と田中 精、そしてスペシャルゲストとして片山萌美が登壇。片山も『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』に出演する予定だが、この時点ではどんな役かは明らかにされていなかった。

最初に『ロマサガ』や30-DELUXの紹介を行ったところ、突如、暴漢が片山たちに襲い掛かるハプニングが発生。そこに颯爽とハリード役の清水順二とユリアン役の村瀬文宣が登場し、暴漢たちとの迫力あるアクションで会場を沸かせていた。

暴漢たちを一掃した後、『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』のメインキャストが舞台衣装と武器を持ち、壇上に勢ぞろい。『ロマサガ3』のキャラクターたちそのままの、艶やかな衣装を見事に着こなしていた。なお、今回のメインキャスト9名は、『ロマサガ3』でプレイヤーが選択できた7人のキャラクターと、物語のカギを握っていた2人を演じている。

それではキャラクターごとの『ロマサガ3』での役回りと、それを演じるキャストの舞台への意気込みを紹介しよう。なお舞台では、今回出演された下記9名以外に、ミカエルの妹であるモニカ・アウスバッハ役の山本ひかるもメインキャストで登場する。

ハリード役/清水順二(30-DELUX)

ゲッシア朝ナジュ王国の王族だったが、神王教団に国を滅ぼされた後は、流浪の剣士となる。剣技に長けており、“トルネード(竜巻)”の異名を持つ。王家に伝わる名刀カムシーンに憧れ、自らの曲刀にも同じその名を冠している。王国再建を目指し、また滅亡時に生き別れた恋人・ファティーマ姫を探している。

清水順二 コメント
今回、素敵なご縁がありまして、スクウェア・エニックスさんの傑作タイトル『ロマンシング サ・ガ3』をやらせていただくことになりました。私もハリードという大役を演じさせていただくことになり、ファンの皆さま、スクウェア・エニックスの方々に本当に感謝しております。本編では“激しい”アクションシーンが繰り広げられ、そして感動的なストーリーもございます。「サガ」シリーズの名に恥じないような素敵な舞台を、魂を込めて演じさせていただきます。

 

カタリナ・ラウラン役/緒月遠麻

沈着冷静なモニカの侍女。剣技に長けており、護衛も務めている。責任感が強く、モニカの兄であるミカエルから絶大な信頼を受けており、聖王の遺物であるマスカレイドを授けられた。しかし、ある事をきっかけにマスカレイドを盗難されたため、それを取り戻すため旅に出る。

緒月遠麻 コメント
このような大作に携わることができ、本当に嬉しく思っています。私は2.5次元は初めてですので、不慣れなことがあると思いますが、精一杯女剣士として強く美しく頑張りたいと思います。どうぞ、見にいらっしゃってください。

 

ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ役/中村誠治郎

容姿端麗なロアーヌを治める若き公爵でモニカの兄。第2夫人の息子であるため、城中には反発する者も多い。類まれなる政治手腕と指揮能力を持ち、領民からの信頼は篤い。

中村誠治郎 コメント
僕は、子供の頃『ロマサガ3』は2周、『ロマサガ2』は5周したぐらい『ロマサガ』が好きでした。今回演じるミカエルは、ゲームでの扱いがとても難しくて、子供の頃は全然使いこなせなかったんです。舞台では、ミカエルという役を使いこなせるように頑張りたいと思いますので、劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。

 

トーマス・ベント役/馬場良馬

シノンの開拓民。豪農ベント家に生まれ、若者のリーダー的存在。家訓により、戦闘から料理まで器用にこなし、さらに会社経営の才能まで持つ。

馬場良馬 コメント
皆さんこんにちは! 今回は慣れ親しんだ30-DELUXさんの舞台で、スクウェア・エニックスさんの『ロマンシング サ・ガ』という素敵なゲームとコラボレーションできるということで、この素敵な世界観を壊さぬよう一生懸命頑張ります。ぜひ皆さん劇場でお会いしましょう!

 

ユリアン・ノール役/村瀬文宣(30-DELUX)

シノンの開拓民。死食で妹を失ったが、シノンでエレンと出会い、本来の行動的な性格を取り戻す。強い正義感を見込まれ、ハリードとモニカの推薦でロアーヌのプリンセスガードに誘われたことも。最初はエレンに恋心を抱いていたが、モニカにも好意を寄せる優柔不断な一面もある。

村瀬文宣 コメント
演劇が決まってから『ロマサガ3』をプレイさせていただいたのですが、本当に大ファンになってしまいました。自分がこのユリアンという役を演じることを、本当に幸せに思っています。全身全霊で稽古をして、良いものを作っていきたいと思いますので、ぜひ劇場に足をお運びください。

 

エレン・カーソン役/長谷川かすみ

シノンの開拓民でサラの姉。その美貌から、ユリアンのみならず、村中の男たちから人気があるが、本人は色恋沙汰には全く興味を示さない。それどころか、かなり男勝りの性格で、村の腕相撲大会で優勝するほど腕っぷしも強い。宿命の子である妹サラを守ることに、一身を捧げる。

長谷川かすみ コメント
『ロマンシング サ・ガ』という素晴らしい作品に携わることができて、本当に光栄に思っております。エレンは腕っぷしが強くて、村一番の力持ち、男勝りのカッコいいキャラクターなのですが、ちょっと可愛らしい一面もあると思いますので、そこをしっかりと演じられればと思います。ご来場をお待ちしております。

 

サラ・カーソン役/新垣里沙

シノンの開拓民でエレンの妹。活発な姉とは正反対で、消極的な性格だが、頭脳明晰で行動力も高い。宿命の子としての定めを背負っている、物語のキーパーソン。

新垣里沙 コメント
私は、30-DELUXさんの舞台に何度か出演させていただいているのですが、今回はゲームということで、皆さんにゲームの世界観、そして30-DELUXの華やかさをしっかりとお届けできるよう役作りを頑張りますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

 

ファティーマ役/笠松はる

ゲッシア朝ナジュ王国の姫でハリードの恋人。神王教団に国を滅ぼされて以降、行方知れずとなる。ハリードをエル・ヌール(光)と呼び、自らのことも姫ではなく、名前で呼んでほしいと告げる。

笠松はる コメント
ファティーマという素敵な役に出会えて、本当に光栄に思っております。ファティーマは、『ロマサガ3』ではあまり登場しないキャラクターなのですが、今回の舞台では、今まで描かれていなかったファティーマの物語が登場しますので、私なりのテーマを持って頑張りたいと思います。

 

シャール役/佐藤アツヒロ

メッサーナ王国近衛軍団長クレメンスの元部下で、炎を操る朱鳥術の達人。次期国王を巡る戦いで、クレメンスの政敵ルートヴィッヒに利き腕の腱を切られる。クレメンスが暗殺された後、ピドナの旧市街で、クレメンスの娘ミューズを守っている。

佐藤アツヒロ コメント
今回で30-DELUXと演じるのは5回目になりますが、スクウェア・エニックスさんとコラボレーションということで、本当に楽しみにしています。皆さんと一丸となって素敵な舞台を作っていきたいと思いますので、ぜひ劇場に足を運んでください。

メインキャストの紹介の後、今回の舞台に関わったスタッフとして、「サガ」シリーズのディレクターで、今回の世界観監修と脚本原案を担当した河津秋敏氏、「サガ」シリーズプロデューサーの市川雅統氏、脚本を担当した とちぼり木氏、演出担当の米山和仁氏が登壇した。

河津氏は、小林智美さんがデザインしたキャラクターを見て、『ロマサガ』は舞台に合っているのではないか、と当時から思っていたらしく、「今回、舞台化されることになって本当に嬉しいです」と率直に喜びを語った。

市川氏は、佐賀県を始め、今まで様々な媒体とコラボしてきたが、演劇とコラボしたのは初めてだと語り、ゲームと同じようにファンに何かを伝えるものとして、どのような作品になるのか楽しみにしていると期待をあらわにした。

続いてとちぼり氏は、舞台化に伴い、様々な劇団を観にいったというエピソードを披露。なかなかこれと思う劇団に巡り合えなかったが、縁あって30-DELUXさんの演劇を観たところ、殺陣などのアクションもさることながら、“血の通った”お芝居が「サガ」シリーズの世界観にマッチしており、文字通りここしかないと思い、決めたという。

そして米山氏は、素晴らしい世界観を壊さぬよう、舞台ならではの表現と最新技術を融合した、あっと驚くような劇を作りたいと抱負を語った。

その後、これまで伏せられていた他のキャストが発表された。

ルートヴィッヒ:和合真一
詩人:田中精
マクシムス:森大
ブラック:平山佳延
ロビン:小笠原祐太
ロビン(太):我善導
ゆきだるま:谷口敏也
ミューズ:梅本静香
少年:香音有希
ビューネイ:片山萌美

アンサンブルキャスト:前田慎治、泉紫太郎、田沼ジョージ、大成翔輝、渡邉公雄、伊与田良彦、片山日南、竹之内景樹

ここで片山萌美が、今回の敵役である四魔貴族の1人ビューネイを演じることが判明し、そのビジュアルも公開された。

最後の質疑応答では、本作のテーマとして、ハリードとシャールの友情の物語でもあることが、河津氏によって明らかに。また今回の演劇では、8人の主人公が全員が同時に登場するため、シナリオでの整合性などでとちぼり氏も苦労したそうだ。

『ロマサガ3』の世界観を、アクション、演出、ストーリー、BGM、全てを使って再現する『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』。演劇という新たな世界で、『ロマサガ3』はどのように表現されるのか。ファンならずとも、楽しみな作品だ。

なお、1月22日(日)の22:30から22:55まで、BSフジで特別番組『ロマサガの魅力をサガせ!』が放映される。その内容は、今回の舞台化を記念し、自称ロマサガ芸人の佐久間一行が、ロマサガの魅力を“サガ”していくというもの。河津秋敏氏、とちぼり木氏、清水順二氏による3者対談を始め、舞台化への想いや制作秘話なども語られるそうだ。『ロマサガ』ファンは楽しみにしておこう。

(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Produced By ”Romancing SaGa THE STAGE” Production Committee

公演情報
30-DELUX SQUARE ENIX Special Theater ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~​

 発売日:2017年1月28日(土)
 料金:S席8,800円(特典付き10,800円)/A席7,800円(※税込、全席指定、未就学児入場不可)
 特典内容:ゲームオリジナルイラストレーションパンフレット(上演台本付き)(※出演者のイラストではありません。※会場での販売予定あり、会場販売価格3,500円予定。)
 
 【東京公演】
 日時:2017年4月15日(土)~4月23日(日)
 場所:サンシャイン劇場
 
 【大阪公演】
 日時:2017年4月28日(金)~4月30日(日)
 場所:サンケイホールブリーゼ

 【愛知公演】
 日時:2017年5月3日(水・祝)~5月4日(木・祝)
 場所:愛知県芸術劇場 大ホール

 【福岡公演】
 日時:2017年5月6日(土)~5月7日(日)
 場所:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
 
 

 

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