第156回芥川賞、山下澄人さんが「しんせかい」で受賞
2017.1.19
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「しんせかい」単行本表紙
第156回芥川龍之介賞の選考委員会が1月19日(木)午後5時より開催され、山下澄人さんの「しんせかい」が授賞作に決まった。
山下さんは、1966年1月25日兵庫県神戸市生まれ。神戸市立神戸商業高等学校卒業。富良野塾二期生。1996年、「地下街」で劇団FICTIONを旗揚げ。以後、主宰者として作・演出・出演を手掛け、「新世界」「桜吹雪き、色男ら」「歌え、牛に踏まれし者ら」「しんせかい」など計32回の公演を行ってきている。
2011年より小説を発表、初の単行本『緑のさる』(2012年平凡社刊)で第34回野間文芸新人賞受賞。「ギッちょん」(2012年文學界6月号)、「砂漠ダンス」(2013年文藝夏号)、「コルバトントリ」(2013年文學界10月号)がそれぞれ芥川賞候補となった。
今回の芥川賞候補は、次の5作品だった。
加藤秀行「キャピタル」文學界12月号
岸政彦「ビニール傘」新潮9月号
古川真人「縫わんばならん」新潮11月号
宮内悠介「カブールの園」文學界10月号
山下澄人「しんせかい」新潮7月号
現在の同賞選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美・吉田修一。
また、直木賞には恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)が選ばれた。
副賞は各100万円。贈呈式は2月下旬に都内で開かれる予定。