WEBER、真っ直ぐな想いと夢が詰まったライブ『First Zepp LIVE“Adventure”』・東京公演レポート

First Zepp LIVE“Adventure”　2017.1.21　Zepp DiverCity

2月8日にシングル「オオカミの涙」でメジャーデビューする、4人組ダンス＆ボーカルグループ・WEBER。1月21日、Zepp DiverCityにて『First Zepp LIVE“Adventure”』の東京公演を開催した。

階段を組み込んでいて立体的に見せることができるステージには、4本の柱。そこにビビッドな赤いジャケットに身を包んだ4人が登場、Taka.が甘く太い声で歌い出したのは、「BEAT the BLACK」だ。澄んだハイトーンを重ねるHayato、アクロバティックな技も織り交ぜたダンスで彩るJとLittle Skeet。なんて鮮烈な幕開けなんだ。

「楽しんでいくぞ！」とHayatoが叫んで、4人がステージ前まで出てくると、大歓声が上がる。「Burning Glow」では、Taka.とHayatoの声の重なり、JとLittle Skeetそれぞれのエモーショナルな見せ場で、どんどんフロアを昂らせていく。

「めっちゃ人がいる、テンション上がる！」と興奮気味なHayato。「今日は歌って歌って歌いまくって、素敵な歌を届けられるように頑張ります！」と決意表明するTaka.。Taka.の言葉を受け、「じゃあ、俺は踊って踊って踊りまくります！(笑)」と乗っかるJ。「Zepp最高！　今日は楽しんでいくぞ！」と笑顔のLittle Skeet。MCともなればほっこりさせてくれるところもまた、彼ららしい。

しなやかなポップチューン、しっとりメロウなナンバーなど、グループとして多彩な表情を見せつつ、ソロのパフォーマンスではそれぞれの個性を際立たせる4人。そりゃあ魅力的なはずだ。

「Warrior」では10人のダンサーをしたがえ、ファイヤートーチの炎がいくつも揺らめく中で、Hayatoの歌にTaka.がラップを絡ませたり、JとLittle Skeetがジャンプも交えマントをひるがえしながらダイナミックにダンスをしたりと、オーディエンスを圧倒。

さらに、物語の導入となるナレーションから、新衣装で「オオカミの涙」へ。自分の弱さに向き合い、もがきながらも本当の強さを見出していくドラマを、歌とダンスで叙情的に表現する彼ら。昂ぶり続けた本編終盤にしろ、瞬きする間すらもったいなかった。

アンコールでは、JとHayato、Taka.とLittle Skeetがそれぞれ肩を組んで一緒にジャンプしたり、HayatoとLittle Skeetがぴったり隣り合ったり、JがTaka.に急接近したりと、遊び心全開な場面も。

Hayato「俺たちのライブなのに、本日は快晴！ お天道様もお祝いしてくれてる！（笑） そして、こんな大きなセット、たくさんの演出……4年前に初めてステージに立ったときには数えるくらいのお客さんがいなかったけど、本当に嬉しいです。もっとたくさんの方たちに僕たちのことを知っていただいて、楽しい時間を共有できるように頑張ります」

Little Skeet「個人的に、Zepp DiverCityは上京後初めてライブを観に来た場所で、憧れの場所。そこでみなさんとこうして素敵な時間を共有できたことが嬉しいし……ダンスを続けてきて、WEBERを組めて、みなさんと出会えてよかったなと、心から思います。……って、堅苦しい言葉は僕に似合わないので、今の気持ちを五七五で表わします。アドベンチャー ここから先の……あ、忘れちゃった（3人を盛大にずっこけさせつつ）、僕はそんなところです！（笑）」

J「やってくれたな！（笑） 今日は、僕らの冒険に参加してくれてありがとうございます。僕は、物語は人の数だけあると思っていて。主人公は、みなさん自身。それぞれの物語を生きる中で、こうして出会っています。僕も、隣を見れば体の大きなTaka.がいて、はちゃめちゃな金髪ボーイ（Hayato）がいて、大切なことを忘れるLittle Skeetがいて（笑）、ひとりじゃない。そして、目の前のみなさんにも支えてもらっています。この4人でステージに立てて、みなさんに出会えて、本当に幸せです。僕らがみなさんに力をあげられるように、連れて行くつもりで、これからも表現をしていきます」

それぞれの言葉にも、胸がアツくなったこの夜。濁りなく真っ直ぐな想いと夢を胸に、一歩一歩しっかりと踏みしめていくWEBER。今後も彼らから目が離せない。

取材・文＝杉江優花　撮影＝NAITO