WEBER、「何が起きても乗り越えてきた」4人が改めて語る“メジャーデビュー”
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WEBER
2月8日にメジャーデビューシングル「オオカミの涙」をリリースする4人組ダンスボーカルユニット・WEBER。同曲は、日本テレビ系『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました』のエンディングテーマにもなっている。
そんな記念すべきメジャーデビュー作についてを中心に、SPICE初登場ということでパーソナルについても迫ったインタビューをお届けします。
――SPICEでのインタビューは初めてということで、まずは自己紹介からお願いします。
J:リーダーのJです。ダンサーで、振付をしています。みんなより2つ年上なので、まとめる役割を担っていたりもします。
――頼り甲斐がありますか。
little Skeet:もう、頼り甲斐しかないです。
Taka.:頼ってばっかりだよね。
little Skeet:それに、(『ギャッツビースタイリングダンスコンテスト』の)日本大会、アジア大会で優勝したチャンピオンですからね。すごい人です。
Hayato:僕は、ボーカルのHayatoです。とにかく明るい……
little Skeet:どこかで聞いたキャッチフレーズ(笑)。
Hayato:とにかく明るい、チームのムードメーカーです。
――頑張ってそうしているというわけではなく、ナチュラルに……。
Hayato:そうです、ナチュラルハイです!
J:お酒飲んでなくても酔えるタイプ(笑)。
Hayato:みんながお酒を飲んでいて自分だけウーロン茶でも、ウーロンハイに感じてきてしまう人なんです。
――そういうHayatoさんの明るさに救われることもあるのでしょうね、きっと。
little Skeet:そうですね。きっと(強調)。
Taka.:今後、あるんだろうね(笑)。でも、歌うとハイトーンがすごくキレイなボーカリストですから。僕は、ボーカルのTaka.です。体が大きいです。……くらいですかね(苦笑)。
Hayato:いやいや! 僕は同じボーカルで、Taka.のことは100から20まで知っているんですけど……
――100から20?
J:普通は0から100って言うところなんですけどね(笑)。
Hayato:あそっか(笑)。とにかく、ボーカリストとして尊敬できる人だし……作詞・作曲もして、「タカラモノ」(2016年6月リリースのアルバム『タカラモノ』に収録)を作ったりとか。
little Skeet:あと、ストイックなんですよ。
Hayato:ライブではギターを弾いたりもするんですけど、その練習にしてもね。
J:そうそう。かと思うと、全然違った表情を持っていたりするんですけど。
Hayato:Taka.は、実はネガティブでシャイだからね。
little Skeet:僕は、ダンサーのlittle Skeetです。周りからは“天然”ってよく言われるんですけど、そんなことはなくて。頭の大事なネジが5、6本抜けているくらいで、真人間として生きています!(笑)
WEBER・J
――でも、「私、天然なんです」って言う人ほどそうじゃなかったりして、逆に「天然ではないです」と自分で言い張る人は……。
Hayato:本物の天然だったりしますもんね。
little Skeet:あ、じゃあ天然です!
J:まぁ、普段はこんな感じですけど(笑)、踊ったらカッコイイし、高校時代に九州のダンスチャンピオンになっていますからね。踊っているときはいいんだけどなぁ。
Taka.:インタビューだと踊れないから、キツいよね(しみじみ)。
――音源やMVではひたすらカッコイイのに、意外な面をお持ちの方が多い(笑)。なお、2013年に結成してからここまで、グループとしてはどのような変化がありましたか?
J:メンバー間の距離は縮まったと思います。
Hayato:それぞれ事務所に入ってきて、そこから組むことになったグループだから……僕なんかは最初から壁はなかったものの、みんな最初は壁があって。
J:でも、そこからいろんな出来事を乗り越えていくうちに、結束力が高まったよね。ありがたいことに、いろいろと試練が降りかかってくるグループなんですよ。
――試練をありがたいと思えるとは。相当、メンタルが強いのでしょうか。
J:そうですね。何が起きても乗り越えてきたし、乗り越えられる4人ではあります。
Taka.:メンタル、強いですよ。
Hayato:僕は、会場を静かにさせることが得意だったりしますからね。
little Skeet:それは声を大にして言えることなのか(笑)。
WEBER・Taka.
――いや、どんなに静まり返っても心が折れないとは、すごいことです。
Taka.:まずHayatoにしゃべってもらうと、その後に大事なことを言いやすいし(笑)。
little Skeet:Hayatoが心折れたところ、見たことないもんね。
Taka.:陰でひっそり折れていることもあるのかなと思ったけど……本当に折れていないっていうね(笑)。
Hayato:うん、寝ると忘れちゃう。
little Skeet:ちょっとヘコんでいても、飲みに行って2杯目にはもう、いつも通り(笑)。
Hayato:すぐリセットできちゃうんです!(笑)
Taka.:そういうHayatoを見て、「こうなりたくないな」って思ったりもするんですけどね(笑)。
Hayato:ま、ボーカル2人のタイプが違いすぎるよね(笑)。だからこそ、いろんな表現ができるのかなとは思いますけど。
Little Skeet:ポジティブなとらえ方だな(笑)。でも、僕とJさんも対極ですよね。
J:うん。僕は効率よくしっかり進めたいタイプで……。
Little Skeet:人造人間かと思うくらい、なんでもきっちりしているんですよ。一方、僕はわりとルーズなところがあって。ライブだと毎回、どこかしらの振付が違うみたいなんですね。たとえば、真っ直ぐ前に手を伸ばさなきゃいけないところを、ちょっと斜め上に上げてしまっていたりとか。
――その少しの違いにも気付くんですね、Jさんは。
J:ちょっと間違えたり、ちょっと気持ちが変わっていたりすると、見ていなくても勘づくんですよ。
――完璧で隙がないですか。
Taka. & Hayato & Little Skeet:ないです!
Hayato:という感じで、4人バラバラなキャラクターだったりもするので……。
Little Skeet:同じクラスにいても、友だちにはならないだろうね。
Hayato:だから、Jさんはまとめるの大変だろうなと思ったりもします。
Taka.:3人は、いつもそういう話をしているよね。
Little Skeet:「ごめんね」って(笑)。
WEBER・Hayato
――Jさん、実際のところどうなんでしょう。
J:最初のころはいろいろ試行錯誤しましたけど……WEBERの中でのそれぞれの存在意義みたいなものがようやく見つかってきたような気がしているし、役割分担もできているので。
――それぞれに、信頼を寄せていると。いくつもの試練を乗り越え、お互いの絆も深まったところで、メジャーデビューできるわけですね。
Hayato:結成当初から、メジャーデビューというのはひとつの大きな夢であり目標だったわけですけど……昨年、ツアー最終公演のアンコールで発表しまして。もう、感極まりました。
little Skeet:Jさん以外の3人は聞かされていなくて。
Hayato:「2017年ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー決定」って書いた紙をJさんに渡されて、それを読もうとしたら……
Taka.:Hayato、読む前に四つん這いになっていたもんね(笑)。
Hayato:もう、ステージで泣き崩れちゃって。
Taka.:でもホント、このタイミングでメジャーデビューできてよかったと思いますね。試練を乗り越えるたびに、“WEBERにとってなにが大事か”ということが見えていって、4人の気持ちもひとつになっていって。ただ「メジャーデビューしたい!」っていう一心ではなく、そのときそのとき必死に頑張った結果、ちゃんとWEBERとしての形ができた上でのメジャーデビューなので。
little Skeet:ホントだよね。メジャーデビューを発表した時点で、僕はまだ実感が湧いていなかったんですけど……デビューシングル「オオカミの涙」のリリースが迫ってきて、バラエティ番組『今夜くらべてみました』のエンディングテーマに決まったり、冠番組を持ったりしていく中で、徐々に実感が湧いてきていたりもします。
――そのデビューシングル「オオカミの涙」は、叙情的でドラマティックな曲で。Taka.さんとHayatoさんの歌力はもちろん、MVではダンスでの表現力にも圧倒されます。
Taka.:映画のサントラみたいな雰囲気がありますよね。
little Skeet:うん、すごく世界観があって。
Hayato:ただ、これまで僕らのシングルリード曲になってきたのはストレートなメッセージソングで、気持ちを込めやすかったから……「難しい曲だな」っていう第一印象ではあって。中でも、Dメロは悩みました。
WEBER・little Skeet
――葛藤してもがいて、それでもなんとか光を見出していく、高揚感に満ちたところですよね。聴いていて、グっときます。
Hayato:そう感じてもらえたなら嬉しいです。悩んだぶん、自分的にもお気に入りのところです。
Taka.:僕は……オオカミって強くて凶暴なイメージがあったんですけど、たとえば遠吠えするのにはちゃんと理由があって。寂しいとか辛いという感情表現でもあるそうなんですね。そう思うと、弱さもあって、でも強がってしまう僕たち人間とも重なるし。
――確かに、自分の弱さも脆さも直視して、その上で“遅すぎることなんかない”と歌っていますもんね。
Taka.:そう。一歩踏み出そうというメッセージを、ちゃんとできている曲だなと。ただ、こういう曲にどうダンスをつけるのかっていうことは思いましたけど。
Hayato:大変だったでしょ、Jさん。
J:直接的にうったえかける歌詞ではないぶん、選択肢が増えて余計迷ってしまって。
little Skeet:僕なんか、まったく振付のアイデアが出てこなかったですからね。
J:Skeetの感触を探ろうと思って電話したら、「頑張ってください」だけしか返ってこなかったもんね(笑)。でも、最初にピンときたのが、さっきHayatoが話していたDメロの部分で。そこから、たとえばサビで群れになっていることを表わしたりとか、動きでもドラマを作れたかなとは思います。
little Skeet:MV撮影を通して、自分自身が歌詞をより深く理解して、表現が完成していったんですけど……これからライブでどう進化していくか、楽しみだったりします。
WEBER
――今後、「こんなチャレンジをしたい」という期待感を、それぞれに高めていたりもして?
Hayato:僕らの曲やパフォーマンスでなにかを感じてもらったり、冠番組を観て楽しんでもらったりすることで、みなさんの明日を生きる糧になったらいいなと思いますし……より多くの方にWEBERを知っていただいて、愛されるようなグループになりたいと思っています。
Taka.:それぞれの個性を活かした活動をすることで、WEBERをもっと大きくできたらいいしね。僕らの歌を聴きたい、ダンスを観たいと思ってくれる人をどんどん増やして、大きな会場でライブをできるようにもなりたいです。
little Skeet:WEBERって、ほかのダンス&ボーカルグループがあまりやっていないことをやっていると自負しているんですね。たとえば、2月に東京キネマ倶楽部で生バンドを入れて、前半はお芝居をしたりとか。4人それぞれの個性の強さを活かして、「エンターテインメントだね」「WEBERだね」って言われるようなグループになっていきます。
J:僕たちは、WEBERを好きでいてくれている人たちの夢になりたいんですよ。たとえば、Taka.やHayatoみたいなボーカリストになりたいとか、僕やlittle Skeetみたいなダンサーになりたいとか、純粋にWEBERに会いに行きたいとか、そういう強い想いは絶対に頑張る活力になるって、僕たち自身が知っているので。誰かの夢を叶える存在になれたら、いつか誰もが知るグループになれるんじゃないかなという夢を胸に、これからもしっかり歩んでいきます。
取材・文=杉江優花 撮影=菊池貴裕
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