『キングコング:髑髏島の巨神』監督が怪獣画師・開田裕治氏の日本版ポスターを絶賛 エヴァや『ワンダと巨像』との関連性にも触れる

SPICER

画像を全て表示(7件)

2月7日(火)、映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が来日し、東京・新宿ピカデリーにて、同作の本編映像プレゼンテーションを行った。また、プレゼンテーションには『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督も駆けつけ、“怪獣画師”こと開田裕治氏による日本版オリジナルポスターも初公開された宮崎駿を始めとするアニメやゲーム、怪獣映画を生んだ日本のサブカルチャーに対する愛を語った。

 

『キングコング: 髑髏島の巨神』は、 1933年に誕生した巨大な類人猿が大暴れするモンスター映画『キングコング』のリブート作。2005年には、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督も映画化している人気シリーズの最新作だ。同作ではキングコングの起源が描かれ、舞台も1993年版に登場した髑髏島(スカルアイランド)となっている。キャストには、『マイティ・ソー』シリーズのトム・ヒドルストン、『ルーム』のアカデミー賞女優ブリー・ラーソン、怪優サミュエル・L・ジャクソン、そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などの個性派俳優ジョン・C・ライリーなどが名を連ねている。

 

『キングコング: 髑髏島の巨神』ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督

『キングコング: 髑髏島の巨神』ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督

 

ロバーツ監督は32歳で3度目の来日を果たした大の親日家。「私が敬愛する日本に、自信作を携えて来日できたことを光栄に思います。日本が大好き、焼酎も大好きです。幼い頃から日本のアニメやゲーム、怪獣映画を観て育った僕には、日本文化のDNAが組み込まれています!」と、日本のサブカルチャーに対する愛を語った。

『キングコング:髑髏島の巨神』については、「多メディア時代の今、なぜこの映画を作られなければならなかったか。今までとは違った作品を目指して、今回の映画化に挑んだ」とコメント。そして「いつまでも待たされる映画ではなく、コングはいきなり出てくる」と自信をのぞかせた。

本編映像によるプレゼンテーションは、映画の冒頭シーンからスタート。南太平洋のある島に日本とアメリカの戦闘機が不時着し、パイロットが命がけの戦いを繰り広げる場面だ。このシーンにカメオ出演しているのは、ギタリスト・MIYAVI。その役名”グンペイ・イカリ”については、「グンペイ」はゲーム開発者の第一人者・横井軍兵氏、イカリは「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ケンドウに由来するという。なお、このシーンはベトナム、オーストラリア、ハワイと長期間にわたって撮影されたとのこと。

続いては、1970年代を舞台にした同作で、髑髏島の調査に向かった遠征隊がキングコングに遭遇するシーンが上映された。ロバーツ監督は「荒々しくも美しい、『地獄の黙示録』や『プラトーン』を意識して、ナパーム弾のイメージも効果的に使った。コングがヘリコプターにメガトンパンチをぶちかます。そして、燦々と太陽が照りコングのシルエットが映し出されるところに、ヘリが飛んでいる。本作の象徴的なシーンだ」と解説している。

キングコングの体長が全長31.6メートルである理由をたずねられると、「『ゴジラと戦わせたいからだろう』とよく言われるが、そうではない。人が見上げたときに、“まさに神”と感じるスケール感を考えた。1933年の『キングコング』に原点回帰し、二足歩行にもこだわった」と明かした。

続いて、劇中に登場する2体の巨獣を映像で紹介。ロバーツ監督は、「荒々しくも美しい、そして少し怖いような光景に、様々なクリーチャーも出てきます。見た目は美しいのですが殺されるかもしれないという恐怖を登場人物たちが感じる」とコメント。続いて「モンスターたちの墓場で死闘が繰り広げられます。ベトナム戦争時代の兵士たちに、巨大な骨が散らばる場所で戦ってほしいと思った。骨というのは殺されたコングの両親の骨です」と解説した。

同作では、調査隊の前に水中から突如現れる巨大なバッファローが登場。巨大な髑髏が横たわり、ガスが発生する区域では、巨大な巨獣”スカイ・クローラー”が襲いかかる。ロバーツ監督は、「バッファローとクモの巨獣、この2つのデザインを決定して髑髏島のクリーチャーの方向性が確定した。宮崎駿の作品に出てくるようなクリーチャー、というのがポイントです。精神性があり、美しくパワフルで重みがあり、恐ろしい。そういった要素が混ざったものにしたかった」という。また、スカル・クローラーの造型については、「顔が白くて皮膚が黒い、これは『千と千尋の神隠し』に出てくるカオナシを彷彿とさせます。また、エヴァンゲリオンに登場する白い髑髏のキャラクター(サキエル)も彷彿とさせます」と語った。

 

樋口真嗣監督と握手するジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督

樋口真嗣監督と握手するジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督

 

本編映像のプレゼンテーションの後には、『シン・ゴジラ』の樋口監督が登場。「怪獣映画が好きな僕らの世代にドンピシャの映画」と語り、興奮したようす。さらに「映画館で見るべき超大作、一人でも多くの方に劇場で体験して欲しい」とエールを贈った。また、特撮のスペシャリスト、ジョン・ダイスクトラのILMへの帰還に狂喜する一幕も。そして、ロバーツ監督が影響を受けた上田文人氏によるゲーム『ワンダと巨像』を紹介した。

樋口監督と対面したロバーツ監督は、「『シン・ゴジラ』は大傑作、大好きです。樋口監督が『シン・ゴジラ』で成し遂げたことをこの作品でやりたいと考えている。ゴジラ映画を更に新しく面白くしていくというチャレンジがあり、日本の官僚主義に怪獣の要素が入ってくる。新鮮で、今の時代にあった映画」と大絶賛している。

 

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督(左)と樋口真嗣監督(右)

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督(左)と樋口真嗣監督(右)

 

また、怪獣画師・開田裕治氏が手がけた、日本オリジナルのイラストポスターが初披露されると、ロバーツ監督は、「素晴らしいポスターです。映画作りというのは長く孤独な作業で、本当に大変なものです。ただ、時折このようなとてつもなく素晴らしい瞬間があり、それらの大変だった経験を全て忘れさせてくれるのです。このポスターはまさにその瞬間の一つです。死ぬまで壁に飾りたいくらい素晴らしい。自分が作った映画が、他の人をインスパイアしてこのような新たな作品ができるというのは、非常に嬉しいことです。ありがとうございます」と礼を述べた。

 

樋口真嗣監督

樋口真嗣監督

 

3月の日本公開に向けてメッセージを求められた樋口監督は、「正統派の怪獣映画だという予感がしています。怪獣映画でありながら、戦争映画でもあるという、そこに貫かれる監督の美学を感じます。こういう映画を一人でも多くのお客さんに、大きなスクリーンで見てもらえたら嬉しい」とコメント。最後にロバーツ監督は、「日本も日本の文化も大好きです。この映画は日本の文化に大いにインスパイアされて作った作品です。なぜ2017年にキングコング映画を作らなければならないのか、そして映画館で観るべき映画とは何か。とにかく面白い旅になっていると思いますので、早く日本の皆さんにご覧いただきたいです」と締めくくった。

左から、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督、開田裕治氏、樋口真嗣監督

左から、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督、開田裕治氏、樋口真嗣監督

なお、ポスターをデザインした開田氏のコメントも発表されている。

開田裕治氏

私が子ども頃に怪獣映画のポスターを見て感じた高揚感を蘇らせようと思いました。特に今回のコングの巨大さ、人間など歯牙にも掛けない圧倒的な強さ、存在感が感じられるように描きました。

 

 

映画『キングコング:髑髏島の巨神』は、3月25日(土)より全国公開。

作品情報
『キングコング:髑髏島の巨神』
 
(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

出演:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリー、他 
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 
公式サイト:www.kingkong-dokuro.jp 
(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 

シェア / 保存先を選択