CLØWD 2年間の集大成とスケールアップの予感、「叶わない夢など無いことを、俺達が証明してやる!」
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CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
2015年1月8日の始動以降、良質な楽曲と華やかなライブを提示し続けて、着実にファンを増やしているCLØWD。いち早くシーンの中で頭角を現すべく話題作りに腐心したり、背伸びをしたりするバンドも多い中、地に足を着けて一歩一歩前進していることはCLØWDの特色であると同時に、大きな魅力といえる。彼らの2周年を祝してZirco Tokyoで2日間に亘って行なわれた今回の公演も、満員のライブハウスでしか味わうことのできない熱気に満ちたライブとなった。
CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
2日目のライブは、暗転した場内に「Child’s Dream」のイントロが鳴り響き、ステージ前面に降ろされたスクリーンが左右に開くとバックライトに照らされたメンバーのシルエットが浮かび上がるというドラマチックな演出で始まった。鮮やかなライティングに彩られたステージに力強く立って、煌びやかなサウンドを紡いでいくメンバー達と、笑顔を浮かべてステージに見入るオーディエンス。ライブが始まると同時に炸裂するパターンとは異なり、世界観を構築して惹き込む幕開けが決まって、Zirco Tokyoの場内は瞬く間にCLØWDの世界へと染まった。
CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
その後は、ファットなドライブ感と流麗なメロディーを活かした「それでも、愛している」や、パワフル&ソリッドな「BXXXes」などを続けてプレイ。ライブが進むに連れて激しさを増していく流れは心地好さに溢れていて、気持ちを引き上げられずにいられない。場内を埋めたオーディエンスのボルテージも高まり、Zirco Tokyoのフロアはライブ前半からヘッドバンギングの嵐と化した。
「ツアー・ファイナル、Zirco Tokyoへようこそ。昨日以上の……いや、明日が見える1日にしようぜ!」というKØUのMCを挟んだ後は、R&Bテイストを活かしたキャッチー・チューンの「Tomorrowland」や、アッパーな「ワットインテンション」、ヘヴィなミディアム・テンポから高速で疾走する後半へと移行する「エイジレス」などが演奏された。
CLØWD KOU(Vo) 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
CLØWD 冬真(G) 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
CLØWD 庵(G) 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
CLØWD 猟平(B) 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
CLØWD 樹(Dr) 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
強いオーラを発しつつ情熱的な歌声を聴かせるKØU、クールな表情でエモーショナルなギター・ソロを奏でる冬真、華やかなステージングとタイトなギター・ワークのマッチングが光る庵、爽やかな笑顔を浮かべてフレキシブルなベース・プレイを展開する猟平、パワフル&テクニカルなドラミングを余裕の表情で決めていく樹。CLØWDの楽曲は難易度が高くて、確かなテクニックを要求されるものが多いにも拘わらず、メンバー全員が客席に目を向けて演奏し、フィジカルなステージングを織りなす辺りはさすがといえる。
ライブ中盤では胸に染みるスロー・チューンの「プラスチック・ハート」や、爽やかな味わいの「GIFT」、ハイエナジーな「ANTITHESE」などをプレイ。バンドとしての表現力が高いCLØWDにふさわしく、1曲ごとに空気を変えながらも散漫になることはなく、ライブの深度を増していくのは実に見事。様々なエピソードが散りばめられた物語を思わせる、ストーリー性に溢れた構成が光る中盤だった。
CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
幅広い楽曲でオーディエンスの感情を突く手法が奏功して、KØUの「狂う準備はできてるか! こんな腐った時代によ、本性のままで混じり合おうぜ!」という言葉と共に中盤の最後に演奏された「ケミカルZOO」で、場内はホットな盛り上がりを見せた。それでも物足りないKØUは、「こんなモンじゃ終われないんだよ! 2日目がこれで良いのかよ! オマエら、やれんのか? バカになれんのか?」とアジテーション。冬真も加わって客席を煽った後、ライブは後半に入り、「Worry?」と「RUDENESS RESORT」がホットに演奏された。
暴力的にいきあげるのではなく、線の太いグルーヴとキャッチーなメロディーをフィーチュアしたナンバーでボルテージを上げるアプローチは、爽快感に溢れている。バンドとオーディエンスの双方が発するエネルギーが混ざり合い、場内が一つになったことを感じさせる中、本編のラストソングとして「Film of Life」をプレイ。客席からは自然と大合唱が湧き起こり、アニバーサリー・ライブにふさわしい盛大な盛り上がりとなった。
CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
アニバーサリー・ライブで、ここまでの2年間で得たものを余すことなく披露してみせたCLØWD。今回の彼らのライブを観て最も印象に残ったのは、彼らが洗練感を備えた楽曲とロックな姿勢を融合させた独自のスタイルを創りあげていることだった。相反するテイストを巧みにバランスさせて、他では味わえない魅力を生み出したのはさすがの一言。そして、CLØWDのファンはそんな彼らの個性を理解し、深く愛していることも感じることができた。今回のライブに足を運んだオーディエンスは、暴れる曲では徹底的に暴れつつ聴く曲はじっくり聴くという理想的なリアクションを見せていたからだ。
2年間の集大成を見せると同時に、アンコールで披露した新曲の「バタフライ・エフェクト」で新機軸のドラマチックな味わいを提示したことや、あらゆる面で大きな会場がフィットするバンドになっていることを実感させたこともあり、3年目を迎えたCLØWDがさらなるスケールアップを果たすことは間違いない。ライブ中にKØUが放った、「叶わない夢など無いことを、俺達CLØWDが証明してやるよ!」という言葉が実現することを強く予感させるステージだった。
取材・文=村上孝之 撮影=西槇太一
CLØWD 2017.2.5 新宿Zirco Tokyo 撮影=西槇太一
2017年4月12日(水) 3-TYPE同時発売
【初回仕様】 3タイプ購入連動企画あり
【初回生産限定盤A】CD+DVD(DCCL-216~217)
<CD> 1. バタフライ・エフェクト 2. NEVER ENDING STORY
<DVD> 1.RUDENESS RESORT(LIVE at 日本武道館「JACK IN THE BOX 2016」)
2.CLØWD 1st ONEMAN TOUR 「Happy Birthday 2 You」FINAL at Zirco Tokyo密着ドキュメント
【初回生産限定盤B】CD+DVD(DCCL-218~219)
<CD> 1. バタフライ・エフェクト 2. 息吹
<DVD> 1.CLØWD Theater
【通常盤】CDのみ(DCCL-220)
<CD>1. バタフライ・エフェクト 2. エルゴ領域 3. バタフライ・エフェクト(KØULess Ver.)
<リリース記念インストアイベント>
4月12日(水) little HEARTS.新宿店
4月16日(日) ライカエジソン東京店
4月23日(日) 自主盤倶楽部
5月3日(水・祝) little HEARTS.大阪店
5月4日(木・祝) 名古屋ZEAL LINK
5月21日(日) BrandX
6月10日(土) 渋谷ZEAL LINK
■CDショップ オリジナル特典 詳細
http://clowd.tokyo/news_detail/news_319.html
5月2日(火) 【大阪】大阪VARON
5月4日(木・祝) 【愛知】名古屋HOLIDAY NEXT
6月16日(金) 【東京】TSUTAYA O-WEST
※詳細後日発表!
CLØWD ONEMAN TOUR 2017「バタフライ・エフェクト-不死蝶-」
8月5日(土) 【東京】池袋EDGE & 猟平Birthday
8月12日(土) 【福岡】福岡DRUM SON
8月13日(日) 【広島】広島BACKBEAT
8月19日(土) 【千葉】柏Thumb up
8月30日(水) 【新潟】新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
9月2日(土) 【北海道】札幌Spiritual Lounge
9月3日(日) 【北海道】札幌Spiritual Lounge
9月6日(水) 【宮城】仙台LIVE HOUSE enn 3rd
9月9日(土) 【愛知】名古屋HeartLand
9月10日(日) 【大阪】心斎橋CLAPPER
9月17日(日) 【東京】代官山UNIT & 庵Birthday
※詳細後日発表!