福田転球・大堀こういち・長塚圭史・山内圭哉の新ロイヤル大衆舎が名作『王将』に挑む、しかも小劇場で!
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大堀こういち、山内圭哉、長塚圭史、福田転球
企画書に「正気か狂気か?」って書いてある~! そりゃ明らかに「狂気」でしょ。もう、いやになってしまう。こんなおもろい企画をキャパ70~90席の「楽園」という小さな空間でやるだなんて、
彼らが上演するのは、稀代の名優や監督・演出家たちによって映画化、舞台化されてきた北條秀司の名作『王将』三部作。通天閣のふもと大阪・天王寺に生まれた天才棋士・坂田三吉の生き様を描いた物語だ。1947 年に、リアルな剣劇を生み出し、男くささのある作品で一世を風靡した劇団新国劇で上演され、大ヒットしたことで続編二作が執筆された。昨今は「3月のライオン」「月下の棋士」「しおんの王」「ハチワンダイバー」などのマンガやアプリの影響もあって将棋もブーム、演劇の面目躍如、息を潜めなければならないほどの静かなる対局の緊張感を伝えるには、やっぱりここしかないのかも。ということは観客に対局の立会人か。でも、こういう贅沢はうれしい。
3度の飯より将棋が好き、素人名人の異名を持つ一方で、家庭を顧みず仕事をほっぽり、借金で首がまわらない暮らしぶり。そんな三吉の生涯が、第1部から第3部まで、それぞれ明治、大正、昭和にわたって描かれる。三吉役は、誰よりもそこはかとなく無鉄砲で、大阪な雰囲気をまとっていると個人的に思っている福田転球。この名作を「日本の演劇を明るく照らす」新ロイヤル大衆舎がどんなふうに立ち上げるか楽しみだ。やっぱり3作ぜ~んぶ見たい! ホント、こまったもんだ。
そうそう、新ロイヤル大衆舎のメンバーからさっそくコメントをいただきました。
福田転球
坂田三吉は将棋界に旋風を巻き起こした男。演劇界に旋風を巻き起こすのが新ロイヤル大衆舎。さあこの坂田三吉の3部作を楽園というため息吐息なんでも聴こえるであろう空間に18人という出演者があっちゃこっちゃと走廻る。もう事件ですよ。騒がしいですよ。こんなおもろい事これ見逃す訳にはいかんのですよ。
どや街みたいなとこで生まれた男その坂田三吉の墓石には今もなお勝負に勝つ為と石を削って持ち帰り御守りにしてる方もたくさんおります。そんな男の半生。興味ありませんか?
大堀こういち
とにかく一部は一部の面白さがあり、二部は二部の面白さがあり、三部は三部の面白さがあります。三部全部見るもよし、二部だけでもよし、一部だけでもよしで、あなたのオリジナルの「王将」をご堪能ください。北条秀司氏の1947~50年に作られた70年前の脚本を長塚圭史がどう表現するのか? 出演者みんなもワクワクしております。新ロイヤル大衆舎どうぞよろしくです。
長塚圭史
こういうおかしなことをやろうと言って集まってくれる人たちほど信頼出来るものはないわけです。経験値が高ければ高いほどこの企画が度を過ぎていることを理解出来るはずなのに、どういうわけか群がってきてくれます。とにかく稽古に入るのが楽しみで、その前にせねばならない打ち合わせ諸々もやっぱり楽しみで、あとはお客さんが心から楽しんでくれれば最高なので、この楽しいを終幕まで持続します。
山内圭哉
私は役者ですけど、役者は良くも悪くも下請けなんですよね。下請け仕事も楽しいのですが、己で興行をうつこともやってみたくなるんですよ。で、どうせなら他で出来ない興行をやりたい。そんなこんなでこんなことになったんですけどね。そら、ま、大変ですよ。スタッフワークも兼ねなあきませんから、いつもの何倍もの労力を使うわけです。でもね、労力使えば使うほどその興行に愛着がわくんです。だからとても幸せなんです。
福田転球・大堀こういち・長塚圭史・山内圭哉 / 常盤貴子 / 大東駿介
江口のりこ / 森田涼花 / 弘中麻紀
櫻井章喜 / 高木稟 / さとうこうじ / 金井良信 / 古河耕史 / 石田剛太 / 原田志 / 池浦さだ夢 / 陰山泰
※出演者は各部で異なります。
全席自由・整理番号付 一般6,000円、25歳以下割引(全ステージ)4,000円