P★リーガー列伝 Vol.15 「ファイティン! Kガール キム スルギ」

インタビュー
イベント/レジャー
2017.2.22
 キム スルギ プロ©P★LEAGUE実行委員会

キム スルギ プロ©P★LEAGUE実行委員会

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BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、P★リーガーに単独インタビューを敢行。今回は、P★リーグ出場選手唯一の外国人ボウラーで、さらにP★リーグ最高得点記録(290点)を持つ「ファイティン! Kガール」キム スルギ プロの登場だ。

 

――キム スルギプロはP★LEAGUE唯一の外国人ボウラーとして活躍しています。P★LEAGUEに出場したきっかけは?

KPBA(韓国プロボウリング協会)が出している『ボウリングコリア』という雑誌があるんですが、そこの代表の方に推薦していただきました。その前からYouTubeでP★LEAGUEを見ていたので、お話が来た時は嬉しかったですね。

©P★LEAGUE実行委員会

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――P★LEAGUEにはどんな印象を持っていましたか?

コスチュームも舞台演出も華やかで、あの舞台で投げることを夢にしたいという思いがありました。

――実際に出場してみて、いかがでしたか?

テレビの中のボウリングをやるなんて初めての経験で、最初はいろんなことを考えましたね。エンタテインメント性を重視して、アクションや笑顔を出さないとな、とか。ゲームに集中できないまま、訳も分からずやっていた感じです。でも、今は見てもらうテレビの前のお客さんのことを考えたら、喜びも自然に出せるようになったし、自分が楽しんでやっているから、番組とボウリングをどちらも楽しめるようになりました。

――現在は、韓国と日本を行き来しながらボウリングの仕事をしている?

そうですね。私はソウルに住んでいますが、相模原パークレーンという日本のボウリング場に所属していて、チャレンジマッチなどのお仕事でしょっちゅう日本に来ています。

――日本滞在中はホテル住まい?

ホテルで生活もしますし、兄が日本にいるので兄のところに泊ったりもします。長い時は1ヵ月半くらい滞在することもあったりして。あまりに行き来しているので、お金を貯めて飛行機を買ったほうが早いかも(笑)。

――日本でお気に入りの場所はありますか?

沖縄以外はだいたい行っていますが、どこへ行っても全然カラーも雰囲気も、言葉も違ってビックリしました。日本という国は魅力が全国各地にあるんだなあと思いました。

――今回は通訳の方を介していますが、日本語もかなりお上手だそうですね。

マダ、チョットダケデス(苦笑)。聞くほうは大体わかりますけど、細かいことを日本語で説明するのはまだ難しいですね。悪い言葉は先に覚えちゃうんですけど。

――悪い言葉? たとえば?

「ムカツク!」とか(笑)。良くないですね。でも、日本での生活が長いので、日本人ぽくなってきたねと言われることもあります。日本人観光客がたくさんいる明洞(ミョンドン)でお店の人に声をかけられて「はい」と日本語で返事をすると、日本人に間違えられることもたまーにあります。

――キム スルギプロはいつ頃からボウリングを始めたのですか?

最初にやったのは6歳の頃です。父がプロショップのドリラー(ボウリングのボールにドリルで指穴を開ける技術者)で、遊び感覚でやっていました。本格的に始めたのは中学2年です。父から誕生日プレゼントにマイボールをもらったんですが、投げてみたらハウスボールと全然違って、そこから興味を持ちました。

――すぐにプロになろうと思いましたか?

はい。私が高校を卒業する前の年にちょうど女子プロができて、まだ若いプロボウラーもいなかったので、なるべく早くプロになろうと。父は大学進学を勧めたんですけど、どうしてもプロになりたかったので、内緒で受けて女子プロ2期生になりました。

――韓国のボウリング事情を教えて下さい。ボウリングは人気がありますか?

最近、芸能人の間でボウリングが人気で、テレビでのイベントゲームも視聴率がすごく上がってきていたり、プロテストに挑戦する芸能人も出てきたりしています。あと、若い人たちにはロックボウリングが人気です。ロックカフェとボウリング場が一緒になった感じで、お酒を飲みながらボウリングができるんです。

――プロボウリングも盛んなのですか?

女子プロができたのが2008年で、当時はそれほどでもなかったのですが、去年から公式大会がすごく増えて去年は14回くらいありました。私は日本に来ることが多くて、なかなか公式大会に出られていないんですが、早く公式戦で優勝して胸ワッペンの色を変えたいです。プロで1勝するとワッペンがゴールドに変わるんですよ。

――キム スルギプロにとってボウリングの魅力とは?

ボウリングはやればやるほど難しくて満足することがない。満足するために挑戦を続ける。そこが一番の魅力だと思います。

――P★LEAGUEの魅力についても教えて下さい。

一人ひとり選手が個性的で、キャラクターやカラーが全然違うというのが一番の魅力だと思います。その人たちが自分の特性を活かして闘うようなゲームの雰囲気はありますね。

――そんなP★LEAGUEの中で、ご自身はどんな個性を発揮していますか?

本当はもっと笑顔になったり、可愛い動作をしたほうがいいと思うけど、集中しすぎるとついつい忘れて硬くなってしまうんです。眉間にシワができて、知らないうちに変顔になってしまって(苦笑)。終わった後に、もっと表情を作ればよかったと反省しています。

――自分が出場した番組は、必ずチェックしますか?

はい。でも、すごく恥ずかしいので、自分のところだけ早送りしちゃいます(笑)。

――韓国でもP★LEAGUEへの反響はありますか?

みんなYouTubeで検索してみる感じですが、マニアの人もけっこう多いですよ。P★リーガーは本当に色々タイプが違うから、誰が一番人気というのはないですけど、でも、私のことを好きなファンはあまりいません……。

――そうなんですか? すごく意外ですね。

日本では私を気に入ってくれる方もいるのに……。でも、考えてみたら海外のボウラーを見るためにP★LEAGUEを見ているのに、わざわざ自分の国の選手を好きになるということもないですよね(笑)。

――では、最後にこれからの夢を教えて下さい。

P★LEAGUEでは3勝目をあげること。あとは、私のことを日本と韓国のボウリングの懸け橋と思って下さっている方がいるなら、この縁を大事に長く続けて、次の世代の人につなげていきたいです。おばあさんになっても交流のお仕事を続けていければいいなあと思っています。

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3月19日(日)23:59まで

 

プロフィール情報
キム スルギ

10月6日生まれ、韓国ソウル出身
KPBA2期生

P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/
 
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