RPG系アイドルユニット「オトメブレイヴ」ワンマン直前インタビュー
RPG系アイドルユニットー彼女たちがアイドルでいる理由
アイドルユニット「オトメブレイヴ」、動員によって経験値がたまり、レベルを上げることで新衣装や楽曲、新たな展開があるというRPGをモチーフとしたユニットである彼女たち、2015年10月17日に迫った初のワンマンライブを前に彼女たちにインタビューを行った、アイドルとして輝こうとしている彼女たちが垣間見せたリアルをお届けします。
――オトメブレイヴの皆さんです、自己紹介を頂ければ。
えま えまたんこと佐々木えまです!赤担当やる気いっぱい頑張ります!よろしくお願いします!
渚 なぎなぎこと松本渚です!勇者だけど小悪魔目指してます!
うらら うららこと安城うららです!青い炎でみんなの心メラメラにしちゃうぞ!
聖愛 せいこと矢島聖愛です!せいだけに元気いっぱい精一杯頑張ります!
彩里 あやりんこと沼田彩里です!今日も笑顔いっぱい頑張ります!
――さて、ワンマンが10/17にあるということなんですが、どうですか?レベル上がりましたか?
渚 今15レベルで、ついにワンマンボスバトルなんです!そのボスを倒せないとレベル上がらなくて…
――最初のボス戦=ワンマンということですね、このオトメブレイヴはRPGユニットということですが。
うらら オトメブレイヴは見てくださるお客さんの数で経験値がたまって、レベルが上がるという2015年3月にデビューしたRPG型ユニットです!
――今回のボス戦は100ダメージ(100枚)与えるとステージクリアという事で、負けてしまうとグループは全滅、衣装がぬののふくに変更ということなんですが、倒せそうですか?
全員 うぅ~ん…
――バリバリ不安げじゃないですか!(笑)
全員 (苦笑)
――でもずっと積み上げてきて、ファンの人も増えてきて、ここまでやってきた成長とかを感じたりはしましたか?
彩里 私一番ダンス下手だったんですけど、新曲の振り付けがこないだあって、少しだけ…出来るようになったかな、って。
聖愛 お客さんが私達のためにオリジナルのコールを考えてくれたり…
渚 うん、ビラ配りとかしてると「知ってる!」とか「見たことある!」って言ってもらえることが増えたりしてて、それが嬉しいですね。
えま 個人的には声量がちょっとだけ…本当にちょっとだけなんですけど!増えました!
――攻撃力上がった?
えま はい!(笑)
佐々木えまさん
女の子だから、すれ違いもある。それでも-
――活動開始からもうすぐ半年ですね、メンバーは仲良し?喧嘩したりとかはない?
全員 (やわらかな沈黙)
――何かあったな…!ぶっちゃけ今でも喧嘩したりはあるの?
聖愛 前は一回あったんです、その時はマネージャーさんも含めて色々話して…みんな泣いちゃって大変だったんですけど(笑)
――それはなにか原因があったり?
聖愛 すれ違いもあったし…メンバーで応援してもらえる量が違ったり…そういうのが悔しいってなったり…
矢島聖愛さん
――なるほど…オトメブレイヴ結成前はみんなそれぞれ活動してたのかな?
渚 別々ですね
――やっぱり年頃の女の子だから、すれ違いだったり気持ちの差とかあると思うんだよね、でも初めてのボス戦、ワンマンライブに向かっていくわけじゃない。
うらら そうですね
――そこに向かう原動力ってなんなんだろ、歌が好きだからとか、アイドルが好きだったりって所なのかな
うらら 私は…下手なんですけど、歌うの好きです。
――みんな歌うことが好きなのかな
彩里 好きです、ね?(全員頷く)
アイドルでいる「理由」-
――アイドルって人の前にでていっぱい歌って踊って応援してもらう存在じゃない、人前に出るってのはとても勇気が必要だと思うし、それでもステージに立ちたい理由っていうか、アイドルであり続けたい『理由』みたいなものってあるのかな。
えま 私今でもなんですけど、人の前に立つことが恥ずかしいんですよ、学校で発表するときとかも何も言えなかったり、自分に自信がないネガティブなんです。それを変えたいんです、自分を変える意味でも興味がありました。
渚 私実は学校辞めてて
――急にまた凄い所から!
渚 そうなんですよ!重たくなっちゃうんです!
――でもせっかくだから本音を聞かせて下さい
渚 学校やめて、やることがなかったんです、寝るかバイト行くかみたいな…その時マネージャーさんに声をかけてもらって。なんか頑張るものを見つけたかったんです、いつか自分が大きくなったらあの時の私みたいな、やることのない人に頑張るっていいことだよって伝えたいんです、目標がない人に共感してもらえる人間になりたいんです。
松本渚さん
――うららちゃんは?
うらら 芸能界に憧れはあったんです。でも普通に大学行って、就活もしなきゃならないって話が出てきた時に、自分がやりたいことをもう一度ちゃんとやりたいと思ったんです。
就活するのはその後でもいい!って決めちゃって(笑)でも19歳からアイドル目指すって正直遅いじゃないですか。
――うーん、まあそういう意見もあるかもね
うらら それでオーディション受けたんです、それでここに、後悔したくなかったんですよね。
安城うららさん
聖愛 えっと…これは言っていいのかな…
――言っちゃおう(笑)
聖愛 最初アイドル、関心がなかったんです、どちらかと言うと自分がやることに抵抗あって。
――そうなんだ!
聖愛 お母さんが応募しちゃったんですよ!でも踊るのとか好きで、三歳の時からモダンバレエとかやってるんです。
――意外だ!(一同笑)
聖愛 言われます(笑)で、みんなでレッスンやってる間にどんどん楽しくなってきて、頑張ろうって思えるようになってきたんです。
彩里 私は高校一年の時にクラスの皆とうまくいかなかったりして…AKBさんの曲を聞いて元気づけられたんです、だから私も誰かに元気を分けてあげたいって、そういう存在になりたいんです。
沼田彩里さん
――みんな思ったより重かったという。
全員 そうなんですよー!(笑)
――憧れのアイドルとかいる?
聖愛 ももクロさんですかね…
えま 私はでんぱ組さんかな、同じ振りをしていても、一人ひとりに個性があるじゃないですか、そういうのに憧れます。
――やっぱりその二組は今人気あるよね、ちょっとライブの話に戻ります、今回一発目のボスという事ですが、これからも強敵をどんどん倒してレベルアップしていかなきゃならないオトメブレイヴから見て、最後の敵、ラスボス?って何なんだろう、最大の目標。
渚 これまで誰も出来なかったことをやりたいです!
うらら 伝説創ります!
――今の活動はほぼ関東?
渚 そうですね、先日『SEKIGAHARA IDOL WARS2015』ってイベントがあって、ファンの皆さんの投俵で出演することが出来て!それで岐阜に行ったのが初めての遠征でした。
――これから全国に出ていかないとならないもんね、そのためにこのボスバトルは絶対勝たないと。
彩里 そうなんです!頑張らないと。
「負けたくない」当たり前の言葉『全力』に込めた思い-
――さて、最後の質問になります、今凄い数のアイドルグループが居ると思うんですけど、その中でも「オトメブレイヴここだけは誰にも負けない!」っていう部分をアピールしてもらえたら。
全員 ええ~っ!なんだろ!えー!?(困惑)
――負けない、だけじゃなくて、負けたくないでもいいので。
えま なんだろう…
――それタイトルにしますから
渚 ちょっと相談しますね!
(喧々諤々と相談しだす)
――じゃあ代表はリーダーから…リーダーは?
聖愛 私です
――一番リーダーらしくない!
聖愛 めっちゃ言われるんです!!
――じゃあ代表して、どうぞ!
聖愛 元気と全力!あっ2つになっちゃった!
全員(爆笑)
聖愛 でも、ももクロさんって全力じゃないですか、アイドルは皆そうだと思うんですけど…私達も負けたくないです。一本一本全部出しきる、死んでもいいから出しきるって気持ちは負けたくないと思ってます!バトルやらせてもらって、それだけ出しきるとお客さんのノリも反応も全然違うんですよ、だから当たり前の言葉かもしれませんけど、全力を見に来てもらいたいです。
――現場で目の前のお客さんにパワーを見せつけられるっていうアーティストはやっぱり凄いよね。
聖愛 はい!だからなにか伝えられるように、やっぱり全力でいきます!
全員 よろしくお願いしまーす!
インタビューを終えて、緊張していた彼女たちが最後に笑いながら話してくれた本音は、希望も悩みも混ぜこぜになっている「女の子としてのリアル」だった。それらを全部内包して「何かを伝えるためにも負けたくない」という決意は本当にRPGの勇者のようだった。駆け出し勇者たちの最初の試練、フロアで体感するためにフロアに足を運びたい。
インタビュー:加東岳史