GREMLINS サプライズが止まらない1年ぶり熱狂のライブ「みんなに会えて心から嬉しいです」

2017.3.9
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GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

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GREMLINS LIVE 2017「RED DAY」
2017.3.5(SUN) 新宿ReNY

1年ぶりにステージに現れたGREMLINSだが、新宿ReNY公演『GREMLINS LIVE 2017「RED DAY」』はその人気ぶりを証明するかのような熱狂とバッカスの匂い(!?)に満ち溢れ、メンバーのHits(Vo&G)の誕生日当日ということもあって、どこまでもサプライズが止まらないスペシャルな内容となった。

GREMLINSのロゴを型どった可愛らしいスタンド花、女子率高めのオーディエンスたちが腕にはめたシュシュ、どれも見事にRED尽くめ 。客電が落ちると耳をつんざくような歓声が上がり、ハンドクラップが響くなか、美月(G)、この日のタイトルに合わせて髪をREDに染めたChiyu(B)というお馴染みの関西勢サポート陣に続いてKNZ(Dr)、Hitsが舞台に姿を現すと、会場全体がむせかえるような熱気に包まれる。

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

1年ぶりだというのに、エントランスのドア手前までフロアはお客さんでぎゅうぎゅう詰め。ロゴが入ったREDのバックドロップ。KNZが首に巻いていたファーをカッコよく投げ捨て、メガネ仕様のHitsがREDカーペットの上に立って「OK、遊ぼうぜ!」と叫び、オープニングを飾ったのは「the Carnival」。GREMLINSが得意とするシャッフルナンバーで、目の周りを赤くしたREDメイクのメンバーたちとオーディエンスがいきなり揺れだし、彼らの“淫ら”で“甘い夜”が幕を開ける。

美月がマイクスタンドに手をかけ腰をエロティックに沈ませていく「シンデレラ」で、早速Hitsが淫靡な雰囲気を歌で醸し出す。ヘドバン、oiコールなどノリがかなり激しめのNIGHTMAREとは違って、GREMLINESはリズムのグルーヴで観客を淫らに揺らし、官能的でグラマラスなサウンドで観客を魅惑していくバンド。1年ぶりのライブということもあって、曲が終わっても大歓声がまったく鳴り止まない。悲鳴が上がるなか「久しぶり! 明けました?」とHitsが挨拶すると、フロアに絶叫が巻き上がる。とてつもない熱狂ぶりだ。見るからに暑そうなファーコートを着たHitsは「暑そうな衣装はいまに始まった訳じゃねぇし」とクールに言い放ち、次は発売したばかりの新作「牙を立て君に幸あれ」から「ライブでやったことないから緊張する~」と可愛い素ぶりを見せながら「Dinner」へとなだれ込む。

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

和テイストにKNZならではのシンバルさばきが印象的な「『故、』」や、Chiyuのスラップが炸裂し、サビではフロアがジャンプで一つになるファンキーチューン「Fellow Traveller」で中盤まで踊らせてフロアのテンションはいい感じに上昇。この後、お馴染みの関西勢2人が自己紹介でハジけようとすると「今年からGREMLINES、ナルシスト集団でいくから」とHitsからまさかの宣言が飛び出す。それを受けてKNZは得意のイケボを使い、ナルな表情でキメて「こんばんは、KNZです」とクールに挨拶。そのノリに合わせて「わかった。真面目にするわ」と関西勢も約束すると「えー!」とフロアからは超不満げな声が上がり「真面目にやって何が悪いの」といって観客を諭していくHits。Hitsの額にはツノが生えているなど、見た目はシュールで派手なGREMLINSだが、そんなルックスとは相反して、ライブが始まればステージのメンバー間、メンバーとオーディエンスの距離が本当に近くて和気あいあいとしているところも彼らの大きな魅力だ。

続いて、リリックが意味深な新曲「牙を立て君に幸あれ」からは、ギミックなしに Hitsが自分の心の叫びをメロディーと歌詞に刻み込んだナンバーを立て続けに4曲パフォーマンス。なかでも「Love you」から新曲「リテラシー」への流れは、Hitsの心情が歌となり、メロディーとなってエモーショナルな高まりを見せ、そこからは、これからも自分が信じた人に嘘のない自分で生きていくんだという彼の強いメッセージが感じられて、この日のアクトのなかでもっとも見ていて感銘を受けた。

「改めて、みんな集まってくれてありがとう。ここからは後半戦。ぐちゃぐちゃになろう! いけんのかー?」とHitsがオーディエンスを煽って終盤は「フェルマータ」で一気にフロアが活気ずく。虫の触覚のように腕を動かしていたHitsが、間奏で晴れやかな美メロをギターで奏でたあとは、KNZがドラムでそのまま繋いで「ROCKET DIVE」が始まると、フロアはみるみる一丸となり、みんなで“3”“2”“1”“GO!”を絶叫。そしてGREMLINSのなかでも美月のデスボシャウトで血が騒ぎ、ステージもフロアも発狂していく「INSANE」から、ラストはKNZの2バスが激しく鳴り響くアップチューン「to die」で大いに盛り上がって本編は終了。

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

アンコールは恒例の「さーけー持ってこーい」「イーエーガー!」コールが場内に沸き起こる。観客一丸となったコールに呼ばれて出てくるなり、美月は観客のコールについて「ロイホ(※ライブハウスに隣接しているファミリーレストラン)の客が“気ぃ狂っとんちゃうか”って思うやろ?」といって場内を笑わせたあとは、ナルシスト集団の仮面を投げ捨て、いつもの爆笑トークタイムが始まった。

まず、ヒョウ柄のシャツを本編で着ていたChiyuに向けて美月が「動物2つはあかんやろ」というと、Chiyuが「お前も2つや」と美月のパンツの柄を指摘。そこにはスキンヘッドのイラストが2体。昨年からこのバンドでは、Chiyuが“馬”推し、美月が“ハゲ”推しということで、そのトークネタにぴったりすぎるスタイリングに「これ、明らかにスタイリストさんのいじめやろう」とChiyuがいって場内は爆笑。そして、Hitsがメンバー4人でご飯に行ったときにKNZがMCをふってくれないと拗ねてたと明かし、KNZのトークコーナーへ。ここでも衣装の話になり、オープニングで投げ捨てたファーを美月に投げ、「これ頭に被せたらいいじゃん」とハゲいじり開始。ファーを頭にのせ、髪の毛倍増の美月を見て「The FOURTEENのときもそれのせてやったらいいじゃん!」とHits。「1つ多いわ。The THIRTEEN(美月が在籍中のバンド)や!」と美月が返し、ここではHitsがノリツッコミを華麗に決めて見せてフロアも大ウケ。こんな、まるでコントのようなトークで盛り上がったあと、突然Hitsが「またライブやります!」と言い放ち、夏のツアー日程をサプライズで発表!! 観客が大喜びする中「それでは聴いてください」といって、アンコールは「Hidden+A」でスタート。そしてHitsが次の曲に入ろうとしたとき、次のサプライズ到来した。

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

美月が「お誕生日おめでとう」というとChiyuがケーキを持って登場。「うわー」と驚き、照れながらケーキを食べるHitsは、自分が食べた後にスプーンにケーキのイチゴをのせ、一口づつメンバーにおすそ分けして、ファンをキュンとさせていった。REDの包装紙に包まれたプレゼントをKNZから渡されたHitsは無邪気な表情で「開けていい? 開けていい? うわー!!」と欲しかったゲームソフト『Horizon Zero Dawn』を贈られて大喜び。サポートメンバーの2人からはペヤング焼きそばと大量のペットフードが贈られ「でもペヤング好きなのはゾジーさん(NIGHTMAREのYOMI/Vo)だけどね」といって、この後YOMIのペヤング愛をメンバーにレクチャーしていった(笑)。

バースデーサプイライズが終わった後は「遊ぶぜ、TOKYO!」とHitsが叫び次の曲へ入ると、他の3人は違う曲をプレイ!? Chiyu、美月が歌い出したのは“RED”つながりで、まさかのあの赤い人たち・仙台貨物の「チバイズム~手ぬぐいを脱がさないで~」。しかも2人に続いて、さっきまでフリーズしていたHitsまでが歌い出すというサプライズにつぐサプライズに、観客は狂喜乱舞。すかさずChiyuから「自分なんで知ってんの? Hitsだよね? フルフェイスじゃないよね?」と突っ込まれ「バイクに乗るときはフルフェイスだけど」と言い訳するHits。気持ちを切り替え、Hitsがフロアを煽って次の曲へいくも、またまた「チバイズム~」というのをこの後何度も繰り返した後、「朦朧サスペンス」へようやく突入。

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

そして、次の「D.O.D」では曲中、再び「さーけー持ってこーい」コールが起き、アルコールタイムへ突入。これは、ショットグラス風のプラカップに注がれたイエガーをストレートで一気飲みして、その後サビを演奏、というのを何度も繰り返すGREMLINS恒例の酒盛りパフォーマンス。Hitsはこのライブのために禁酒していたらしく「いきなりイエガーはきつい」といいながらも、飲んでテンション急上昇。4人の乾杯から始まり、メンバーがリレーでグイグイ呑んでいった後、この日最大のサプライズが訪れた。なんと、Ni~ya(NIGTHMARE/B)がお酒を持って「お邪魔しま~す」といいながら舞台に現れたのだ! 「なんなのこのサプライズは!! 本当に知らなかった」とHitsは驚愕。オーディエンスは錯乱状態になりフロントへ突進。感動しまくるHitsと仲良く乾杯して、Ni~yaは笑顔のまま颯爽とステージからいなくなる。Ni~yaは、気遣いのHitsのことを考えて本人には内緒でライブを観にやってきていた。そんな彼の気持ちも分かっているかのように「Ni~yaはかわいいよなぁ」と彼が去った後、Hitsがしみじみ呟いていたのが印象的だった。また、そんなHitsが「10年以上NIGHTMAREを支えてくれてる人たち」といってローディー2人をステージに呼び込み、3人で乾杯を交わした場面では、酒の匂いとともに、なんともいえないハートウォーミングな空気が場内いっぱいに広がっていって感動的だった。そうして、最後は「Bacchus」で踊り狂い締め。ライブはラストまで絶頂の盛り上がりを見せ終了。

「みんなに会えて心から嬉しいです。今年はあそこの3人と一緒にいっぱい面白いことするんで。夏、年末とかはまだ何も決まってないけど(笑)。でも、また会いましょう!」

最後に、さらなるサプライズとしてGREMLINESの活動がまだまだ続くことを笑顔で伝えたHits。次は、夏のツアーだ!


取材・文=東條祥恵 撮影=山内洋枝

GREMLINS 2017.3.5 新宿ReNY 撮影=山内洋枝

 
セットリスト
GREMLINS LIVE 2017「RED DAY」
2017.3.5(SUN) 新宿ReNY

01. the Carnival
02. シンデレラ
03. DICE
04. Dinner
05. 『故、』
06. MASK
07. Fellow Traveler
08. 牙を立て君に幸あれ
09. Trigger
10. Love you
11. リテラシー
12. フェルマータ
13. ROCKET DIVE
14. INSANE
15. to die
<ENCORE>
16. Hidden+A

17. 朦朧サスペンス
18. D.O.D
19. Bacchus

 

ライブ情報
GREMLINS 2017年 夏ツアー

2017年7月26日(水)仙台・darwin
OPEN 18:00 / START 19:00
キョードー東北:022-217-7788

2017年8月4日(金)東京・新宿BLAZE
OPEN 18:00 / START 19:00
ディスクガレージ:050-5533-0888

2017年8月15日(火)大阪・umeda AKASO
OPEN 18:00 / START 19:00
キョードーインフォメーション:06-7732-8888

2017年8月16日(水)名古屋・CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
サンデーフォークプロモーション:052-320-9100

料金】
前売り:¥6,000(消費税込み)ドリンク代別途
当日:¥7,000(消費税込み)ドリンク代別途

予約受付】
■FC既存会員受付
[受付期間]2017年3月6日(月)12:00〜3月20日(月・祝)23:00
[受付URL]http://eplus.jp/hitsuuu0708-fc/
※2017年3月6日(月)12:00時点で会員資格のある方が対象となります。
※2017年3月3日(金)21:00時点のID・パスワードが有効となります。
※ご自身のID・パスワードがご不明の方は、2017年3月16日(木)18:00までに
伊達漢宛にメール(dateotoko@nightmare-web.com)にてお問い合わせ下さい。
※お1人様4枚までのお申し込みとなります。

■モバイルサイト先行予約受付
[受付期間]2017年3月21日(火) 12:00〜3月26日(日) 23:00
[受付URL]モバイルサイトよりご確認ください
※お1人様4枚までのお申し込みとなります。

一般発売日】
2017年4月29日(土)

 

リリース情報
シングル「牙を立て君に幸あれ」
2017年3月1日発売

【A type】TRCL-0138 ¥2,000+税
<CD>
1. 牙を立て君に幸あれ
2. Dinner
3. リテラシー
<DVD>
1. 牙を立て君に幸あれ( MUSIC VIDEO )

【B type】TRCL-0139 ¥1,800+税
<CD>
1. 牙を立て君に幸あれ
2. Dinner
3. リテラシー
4. ROCKET DIVE

 

 

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