ホラー漫画界の最高峰、伊藤潤二が3月9日NHK-Eテレ『漫勉』に登場

2017.3.8
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アニメ/ゲーム
アート

NHK『漫勉』公式サイトより引用(左から伊藤潤二、浦沢直樹)


NHK Eテレの人気番組「浦沢直樹の『漫勉』」のシーズン4が、2017年3月より放送中だ。その二回目になんと、ホラー漫画界の最高峰である伊藤潤二(53)が登場する。ホラー漫画家が『漫勉』に登場するのは初めて。

伊藤潤二は幼少の頃から、楳図かずおや古賀新一の怪奇漫画に熱中し、高校卒業後、歯科技工士になるも、1986年投稿した「富江」がきっかけでデビュー。その後、漫画に専念し、「うずまき」「闇の声」「魔の断片」などホラー漫画を中心に発表。奇想天外な発想から生み出される恐怖のストーリーと緻密な技巧に富む圧倒的な画力に、読者は一度はまると抜け出せなくなると言われる(筆者もその一人)。

一般的に代表作と言われるのは「富江」シリーズ。現在まで、8作も映画化され、人気ホラー映画シリーズとなっている。他に「うずまき」や「恐怖の双一」シリーズなど人気作多数。これらの他に筆者の個人的なフェイヴァリットとしては「うめく排水管」「グリセリド」「長い夢」「黴」などの短編も挙げておきたい。いずれも、世界に誇れる、絶対的なオススメ作品だ。実際に台湾などアジア圏でも絶大なる人気を誇っている。

伊藤の出演する『漫勉』の放送日時は、3月9日(木)夜10時~、再放送は3月13日(月)午前1時10分~(12日深夜)。これまでもレジェンド漫画家が次々と登場し世間を震感とさせてきた同番組だが、特に今回はホラー漫画ファンならずとも見逃すべきではない特別な回といえるだろう。

番組公式サイト:http://www.nhk.or.jp/manben/

左からコミック本「富江」「双一の勝手な呪い」「うめく排水管」の各表紙