移民問題を取り上げたサバイバル劇　映画『ノー・エスケープ』のサントラが発売に

映画『ノー・エスケープ 自由への国境（原題：DESIERTO）』のサウンドトラックが2017年4月12日(水)に発売されることが決定した。

製作プロデューサーのアルフォンソ・キュアロンが、息子ホナス・キュアロンの脚本を見て「とても面白いコンセプトだ。私もこんな映画を作りたい。」と告げて作られたのが、第86回アカデミー賞(R)7部門を受賞した『ゼロ・グラビティ』である。ホナス・キュアロンが脚本・監督を務めた本作『ノー・エスケープ 自由への国境』は、『ゼロ・グラビティ』の原点といえる作品である。

本作は第89回アカデミー賞外国語映画賞メキシコ代表に選ばれ、第40回トロント国際映画祭では国際批評家連盟賞も受賞している。メキシコ=アメリカ間の移民問題にいち早く目をつけ、構想8年をかけて制作された。

音楽を手掛けるのは、WOODKID。彼はヨアン・ルモワンヌの名義でフランスにて映像ディレクターとしても活躍している新進気鋭のアーティストだ。本作のサントラは、不協和音で不安を煽るノイジーなスコアを始め、切なく胸を締め付けるようなエンディング曲まで、WOODKIDのセンスが光る内容となっている。

逃げ場の無い砂漠という空間で繰り広げられる衝撃の連続に、一瞬たりとも目が離せないソリッド・シチュエーション＆サバイバル・エンタテインメント。緊迫の88分間を彩る音楽をぜひ堪能してほしい。