X JAPAN ワールドツアー開催をフライング発表「たぶんニューアルバムを引っさげたツアーになると思います」

X JAPANのドキュメンタリー映画『WE ARE X』の大ヒットを受け、3月17日（金）、都内4会場にて御礼イベントが開催された。

渋谷のタワーレコードでは、インディーズ時代の1988年以来、実に29年ぶり、メジャーデビュー後初となるメンバー全員そろってのサイン会を実施。事前にこのイベント内で重大発表が行なわれることがアナウンスされていたが、まさかのメンバーが登場する前にYOSHIKIの公式ツイッターでX JAPANのワールドツアー『WORLD TOUR 2017』の日本公演がフライング発表されてしまうというハプニングも。

そして、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行なわれた舞台挨拶にはYOSHIKIが一人で出席。そのワールドツアーの内容について訊ねられると「次のツアーは、たぶんニューアルバムを引っさげたツアーになると思います」と明言し、会場のファンを沸かせた。

六本木での舞台挨拶では来場者との質疑応答も行なわれ、「解散など辛かったときに、どうやって自分の気持ちを立て直してきたのか」と訊ねられると、「痛みは乗り越えるものなのかな？って考え始めたときに、もう共存していくしかないんじゃないかと思って。痛みを乗り越えようとするから挫折してしまうのかなって。痛みは消えないから、その痛みと一緒に生きていこうって思えるようになってから、前に進めるようになったかな。あとは、僕の場合はいつもファンの皆さんに背中を押していただくというか。決して僕は強い人間ではないんですけど、 “頑張って！”という一言でけっこう頑張れちゃうので。だからみんなも、身近な人に一言“頑張ってね”って言ってあげるだけでも、その人の人生が変わるくらい頑張れちゃうんじゃないかと思います」とアドバイス。

憧れのYOSHIKIを前に緊張するファンに対して、ユーモアを交えながらやさしく言葉をかけるなど、貴重な時間となったイベントの最後、YOSHIKIはファンに向けて、穏やかな口調ながらも力強く語りかけた。

「解散前というのは、すべてのことが当たり前のように起こっていると思ってたんです。HIDEがいる、メンバーがいる、皆さんがいる。でも、解散ということがあって、それから約10年の間、落ち込んで、泣いて、いろいろ考える機会があって。起こったことはすべて、本当に奇跡に近いことだと。いまこうして同じ時間にみんなが生きていて、こういう瞬間にみんなと一緒にいられるということは、本当はすべて奇跡で。何事も当たり前のように考えちゃいけないんだなっていうことをすごく学びました。今日も、さっきサイン会をやってきましたけど、まさか29年後に、隣にToshlがいて、PATAがいて、HEATHとSUGIZOと、気持ちの中ではTAIJIもHIDEも一緒にいて。そういうことが起こり得るっていうのは、やはり、すべて奇跡と奇跡の瞬間の連続だなと思いました。この『WE ARE X』という映画を見て、“人生は何なのか？”ともう一回自分に問いかけていただいて。死ぬ最後の瞬間に“すべてをやりきった”“やれることは全部やった”という想いでいられるように。そして、いま起こっているこの奇跡を愛して、感謝できるのか。ぜひ、映画ともども、X JAPANを応援してください。どうもありがとうございました」