清水富美加が誘う闇鍋シーンの“音”に注目 映画『暗黒女子』冒頭12分映像を公開
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(C)2017「暗黒女子」製作委員会 (C)秋吉理香子/双葉社
4月1日公開の映画『暗黒女子』から、冒頭13分の映像が公開された。
映画『暗黒女子』は、秋吉理香子原作の同名ミステリー小説を清水富美加と飯豊まりえのW主演で映画化するもの。原作小説は2013年に発表され、後味が悪く嫌な読後感を抱くミステリー“イヤミス”として人気となった作品。物語はセレブの通う聖母マリア女子高等学院で、学院経営者の娘であり全校生徒の憧れの的・白石いつみが校舎の屋上から落下したことから始まる。いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が立ち、親友の澄川小百合が「白石いつみの死」をテーマとした物語を朗読する定例会を開催。サークルメンバーそれぞれが犯人を告発する作品を発表していく。
公開された本編映像では。飯豊演じる白石いつみが謎の死を遂げた後、会長の座を引き継いだ親友の澄川小百合(清水富美加)が、いつみが死んだ理由と真犯人を突き止めるために、サークルメンバー達に“いつみの死”について小説を書かせ、闇鍋をしながら朗読会を開く場面からスタート。いつみ亡きあとの“現在”にあたるこのシーンは、暗闇の中、鍋がグツグツと煮立ったり、激しい雷、紙が擦れるなどの音を強調したものになっている。メガホンをとった耶雲哉治監督は、「闇鍋シーンはもちろん、キャラクター達による独白が続く言葉が多い映画なので、この映画自体が言葉=音という意味で音の映画だなと思っていました」と、観客の想像をかきたてるために“音”にこだわったことを明かしている。また、「だから付けている音楽もすごく多く、シーンごとにテーマ曲も作っています」と、こだわりを語っている。
(C)2017「暗黒女子」製作委員会 (C)秋吉理香子/双葉社
その後、平佑奈演じる二谷美礼が「太陽のような人」と題した物語を読み上げ始める。成績優秀な特待生として入学したものの劣等感から学校に居場所を見つけられず孤独を感じていた美礼は、ある日いつみに誘われて文学サロンに足を踏み入れ、高岡志夜(清野菜名)、ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)、小南あかね(小島梨里杏)ら文学サークルのメンバーと出会う。しかし、美礼はいつみに魅せられる一方で、志夜の裏の顔を知っていき、最終的に彼女をいつみを殺した犯人として告発する。美礼が読み上げる小説の中での文学サロンは豪華絢爛で、柔らかな光が差し込むファンタジー空間のよう。美礼がそこに足を踏み入れた瞬間に思わず感嘆の声を上げることについて、耶雲哉治監督は「文学サロンはいつみの内面の象徴です。美礼が初めて入った瞬間に感じる感動というのは、いつみの内面に対する感動ともいえるんです」と解説している。
映画『暗黒女子』は2017年4月1日(土)全国公開。
映画『暗黒女子』
(C)2017「暗黒女子」製作委員会 (C)秋吉理香子/双葉社
出演:清水富美加、飯豊まりえ、清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏/平祐奈/千葉雄大
監督:耶雲哉治
脚本:岡田麿里
制作プロダクション:ROBOT