藤田ニコル、益若つばさらが語る春夏コーデのポイントは? “瞬間”を大事にするファッション祭典『KANSAI COLLECTION 2017 S/S』をレポート
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『KANSAICOLLECTION 2017 S/S』
“文化都市・大阪から日本全国、そして世界へ発信できる何かをつくりたい”そんな想いが結実し、2011年2月に大阪で誕生した『KANSAI COLLECTION』。入場者数を更新し続ける同イベントが2017年3月19日(日)に京セラドーム大阪にて『KANSAI COLLECTION 2017 SPRING & SUMMER』として開催された。13回目を迎えた今回も、39,000人を動員し過去最高動員記録を更新。今回SPICEでは特別に、テレビや雑誌などでも活躍する藤田ニコル、ぺこ、りゅうちぇる、益若つばさ、増田有華へのインタビューと、イベント当日の会場の様子と共にお届けする。
3月半ばを迎えようやく暖かくなってきた大阪市内。天気も良く、気持ちの良い日曜日の昼下がりに、ピンクアイテムやサッシュベルト、ライダースジャケットなど今春のトレンドを押さえた、流行に敏感な女の子達が京セラドーム前で期待と興奮で行列を作る。今回は前回(*前回の記事はこちら)の2016年9月18日(日)に開催された『KANSAI COLLECTION 2016 A/W』よりも男性の姿が多い印象だ。オープンした会場の中に入ると、沢山のブースと共にステージに押し寄せる人の波に若いパワーを感じる。
「KANSAICOLLECTION フォトブース」風景 写真=ハヤシマコ(maco-j)
13回目を迎える今回のテーマは「Live In The Moment」。「過去にとらわれず、未来にゆだねない、今、この瞬間を強く生きて欲しい」というもの。オープニングアクトとして、連続ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌を歌う、今話題のBeverlyとDJ&ダンスヴォーカルユニットのCarat feat.紗蘭のライブステージが始まる。Beverlyのステージ途中では、同ドラマの主演俳優、小栗旬と西島秀俊によるビデオメッセージが入り、オープニングアクトとは思えない盛り上がりを見せた。そして、カウントダウンの映像が画面に映し出され、高い演奏力と女子中高生からカリスマとされているSILENT SIRENのライブステージから本編はスタートする。アップテンポな曲に合わせてタオルを振り回し、スタート直後から会場に一体感が生まれる。SILENT SIRENが3曲を歌い上げた後、スーパー戦隊シリーズでその名を全国に広め、今やドラマ、映画、舞台と引っ張りダコの俳優、志尊淳の登場でファッションステージはスタート。春色のパンツにブルーのライダースジャケットの爽やかな装いで登場した瞬間、女の子達の歓声が上がる。そして人気モデルの玉城ティナ、池田エライザ、若手イケメン俳優の竜星涼とランウェイは続いた。
会場では今年もランウェイのステージ以外にも沢山の女の子心をくすぐるブースが並んでいる。『KANSAI COLLECTION』にも多数のモデルが出演している雑誌『ViVi』のブースでは、時間別で玉城ティナやemmaがブースインするだけあり、常に長蛇の列が出来ていた。
「ViViブース」風景 写真=ハヤシマコ(maco-j)
モデルやダンサーを目指す来場者の応募を受け付けていた『KANSAI COLLECTION ENTERTAINMENT』のブースでは、いつか『KANSAI COLLECTION』に出演したい、などいろんな夢を持って並んでいる女性達の姿が、なんとも輝いてみえる。
「KCE ACADEMYブース」風景 写真=ハヤシマコ(maco-j)
大阪、心斎橋に位置するヴェールルージュ美容専門学校のブースでは、関西の有名美容室のスタイリストとコラボレーションして、来場者の髪型を可愛くプロデュース。ヘアアレンジやカラフルエクステ、タトゥーシールでコーディネートに華を添えてくれる。
「ヴェールルージュ美容専門学校」風景 写真=ハヤシマコ(maco-j)
こちらのブースでは藤田ニコルがブースインすると、顔写真や“大好き”、“にこ”と書かれたうちわを手にした女の子達が押し寄せ、ブースは大賑わいを見せた。
「ヴェールルージュ美容専門学校」ブース風景 写真=ハヤシマコ(maco-j)
今回SPICEでは、ブースでもステージでも女の子達の羨望の眼差しを受けていた藤田ニコルを始め、テレビでも大活躍のぺこ、りゅうちぇる、モデルやブランドプロデューサーなど様々な顔を持つ益若つばさにインタビューを敢行した。
■藤田ニコル
――『KANSAI COLLECTION 2017 SPRING & SUMMER』ということで、春を意識したコーディネートをされているかと思いますが、今着られているお洋服のポイントを教えてください。
柄と柄を合わせているのにお姉さんっぽくて、春っぽいです。パキッっとした鮮やかな色も今年の春は流行っているのですごい好きなコーディネートです。
藤田ニコル 写真=ハヤシマコ(maco-j)
――ニコルさんがこの春夏で注目しているアイテムや着こなしはありますか?
注目してるのは、刺繍アイテム。いっぱい買っています。
――刺繍アイテム可愛いですよね。『KANSAI COLLECTION』では美容ブースも沢山出ていますが、脱毛ラボのイメージキャラクターや、ネイルクイーンを受賞されているニコルさんが普段美容面で気を使ってる事はありますか?
水着を着るようになる夏に向けて、食事面で気をつけて抑えめにしています。朝、昼は好きな物を食べるけど、夕方17時か18時を夜ご飯の時間にして、それ以降は食べない様にしています。
――ストイックにされているんですね。昨年は歌手デビューや女優デビューもされましたが、これから新たにチャレンジしてみたい事はありますか?
自分のブランドを持ったり、アパレル関係の事で一年通してコツコツ頑張れる事を今年は見付けたいです。
――なるほど。『KANSAI COLLECTION』には、モデルやタレントを目指している女の子が沢山来ていますが、ニコルさんが思う夢を叶える秘訣って何ですか?
私は何でもやりたい事を言いますね。親でもいいし、身近にいる人でも、とにかく口に出す事が大事だなと思います。
藤田ニコル 写真=ハヤシマコ(maco-j)
■ぺこ、りゅうちぇる
――りゅうちぇるさんは何度も『KANSAI COLLECTION』に出演されていますが、今回のステージはいかがですか?
りゅうちぇる:今回ボードとかを持ってくれている子が沢山いて、応援してくれているのが伝わってきて楽しく歩けました。
――ファンの方が沢山来られていますよね。ちなみにぺこさんは大阪出身ですが、関西に来られた際によく行くスポットやオススメの場所はありますか?
ぺこ:いつも実家に居ます。
りゅうちぇる:ぺこりんの実家に行かせてもらった時に、お母さんが作ってくれる塩焼きそばが凄く好きなんです。なので、大阪の美味しいものも塩焼きそばのイメージ。あと、東京に帰る時に駅にある近江スエヒロのカルビ重弁当が好きで、よく買って帰ります。
――チェックしてみます。今回はWEGOのショーでしたが、コーディネートのポイントはありますか?
ぺこ:カジュアルなんですが、レインボーのベルトがポイントになっています。
りゅうちぇる:ぺこりんとチェックで揃ってるのが可愛いのと、デニムパンツを勝手に折り曲げて、バランスを見ながら着崩しています。
ぺこ、りゅうちぇる 写真=ハヤシマコ(maco-j)
――リンクコーディネートが素敵ですよね。昨年末にご結婚されて、これから新たにお二人でチャレンジしたい事などはありますか?
りゅうちぇる:プライベートでは、結婚式と新婚旅行に行きたいです。
ぺこ、りゅうちぇる 写真=ハヤシマコ(maco-j)
■益若つばさ
――益若さんは何度も『KANSAI COLLECTION』に出演されていますが、今回のステージはいかがですか?
いつも会場のみんなが盛り上がってくれるので、凄く楽しいです。今回、私がプロデュースするブランド『EATME』のステージでは、モデルさんがイメージ通りに可愛くて『EATME』らしく出来たので凄く良かったです。ライティングなども、今回ピンクと赤をイメージしていて、お洋服もテーマカラーで統一しているので可愛らしく世界観を表現できました。
――今着られているのも『EATME』のお洋服ですよね。コーディネートのポイントを教えてください。
今年はピンクカラーを『EATME』の中でも押していて、ピンクの中に今回赤を入れるのをポイントにしています。このスカートの様にオーガンジーの生地を沢山使用してガーリー要素も入っていて、今までの『EATME』よりも甘めが多いです。
益若つばさ 写真=ハヤシマコ(maco-j)
――可愛いですよね。この『KANSAI COLLECTION』にはお子さんを連れて来られているママも沢山いますが、ママモデルとしても活躍する益若さんがオシャレをする上で意識している事はありますか?
実は息子も一緒に『KANSAI COLLECTION』に来たりもしていて、そういう時はリンクコーディネートをするのが好きです。男の子なので完璧に揃えるよりは、カラーだったりテンションを揃えるコーディネートが好きです。でも女の子だったら同じ様なフリルだったりオーガンジーのアイテムでお揃いにしたと思います。
――『KANSAI COLLECTION』には、美容ブースも沢山出ていますが、益若さんが普段美容面で気を付けている事を教えてください。
常に意識しているのは、保湿をする事で、保湿にはこだわっています。特に良い化粧品を使うというよりは、年中いつでもオイルを使って保湿をし、顔にはパックをしながらお風呂に入っています。
――保湿は大事ですよね。最後に、タレントやブランドプロデューサーやモデル、ママとしても大忙しな益若さんですが、これから新たにチャレンジしたい事はありますか?
ファッションだったり、コスメだったり、日本の女の子だけじゃなくて、海外の方も気に入られて着てくださる事が多いので、そういう海外の方たちにもっと広められたらいいなと思います。その為にも英語を勉強してます。
益若つばさ 写真=ハヤシマコ(maco-j)
転換中の忙しい中でも、ファッションや美容の秘訣、今後の展望を熱く語ってくれた藤田ニコル、ぺこ、りゅうちぇる、益若つばさのそれぞれの素敵な笑顔が何より印象的だった。
会場に視線を戻す。今回、MCを務めている人気芸人のダイアンが登場。熊本復興支援プロジェクトタイアップとして、ゆるキャラ界で不動の人気を誇る「くまモン」と関西コレクション熊本応援アンバサダーの新井美穂、熊本市イメージキャラクターの「ひごまる」熊本城おもてなし武将隊も登場して会場を沸かす。『KANSAI COLLECTION』が共同開発を進めるTRY ME!のサプリメントのステージではモデルの大倉士門、時人、中島健、バトシンが登場し、会場は黄色い声援で埋め尽くされヒートアップ。ファッションステージがひと段落し、ライブステージ第2弾は名古屋の栄を拠点とするアイドルグループSKE48が登場した。「パレオはエメラルド」「夏よ、急げ!」「賛成カワイイ!」「Escape」「オキドキ」と5曲を歌い上げ、キュートなステージで会場の男女を魅了した。続くファッションステージでは玉城ティナ、池田エライザ、emmaなど雑誌だけではなくCMやテレビでも活躍するモデルのランウェイで会場のテンションも熱を増すなか、ライブステージ第三弾で登場したのは元AKB48の増田有華。4月26日(水)にKREVAのプロデュースでソロデビューが決定している増田有華が、ソロデビュー曲「愛してたの」を披露した。
そんな増田有華に、今回のニューシングルについて語って貰った。
■増田有華
――今回ソロでは初めてのドームでのステージだったと思いますが、いかがでしたか?
広すぎて、逆に実感が湧かなかったです。実は初めてイヤーモニターを使用したんです。とても歌いやすくて、自分の中で新境地が開いた様な、新しいパフォーマンスを見せられたと思い、自信になりました。
――そうだったんですね。ちなみに、増田さんは関西出身ですが『KANSAI COLLECTION』をプライベートで観に来られた事はありますか?
観に来た事はないですが、お洋服が好きなので、スナップなどの写真はフォローしてよく見ています。
――なるほど。大阪で増田さんのオススメのスポットがあったら教えてください。
私は14歳で上京したので、詳しい地理などは分からないのですが、大阪の三国が出身で、三国の商店街にカリトロという名前のたこ焼き屋さんがあるのですが、どこで食べてもカリトロには勝てません(笑)。是非行ってみてください。
――カリトロチェックします(笑)。来月KREVAさんのプロデュースでソロデビューされますが、ソロデビューが決定した時の心境はいかがでしたか?
実はデビューは1年前からお話は頂いていました。でもそれから話がなかなか進んでおらず、今年どうなるのかなと思っていました。2月にKREVAさんが『嘘と煩悩』というアルバムをリリースされたタイミングで、もう一度KREVAさんにお願いしてみようと思い、タイミングが全て奇跡的に重なって今回決定した感じです。尊敬するアーティストさんにプロデュースして頂けるのは本当に光栄ですし、KREVAさんの音楽のエネルギーに私も負けない様にエネルギーを出していきたいです。
増田有華 写真=ハヤシマコ(maco-j)
――作詞は全て増田さんがされたそうですが、歌詞に込めた想いを教えてください。
私は小学生の頃から詩を日記代わりに書くことが好きだったんです。でも、メロディに詩を重ねるとなると上手く言いたい言葉が並べれなかったりしましたが、そういう意味では凄く勉強にもなりました。KREVAさんから、「キャッチーな言葉を書くことも大事だよ」と教えていただいて。だた書きたい事を書いていくだけではなくて、人が繰り返したくなる様な言葉を書くことが歌には大切なんだなと学びました。なので、今回作詞に関しては今の感情をまっすぐに出せたと思います。次の曲は、皆さんが繰り返したくなる様な歌詞を書けたらいいなと思います。
――そうなんですね。最後ですが、今までグループでされていた活動と、ソロとでは異なる部分も多いと思いますが、今後の展望や目標を聞かせてください。
グループで居た時は、大人数の中の一人として自ら埋もれにいっていた感じがありましたが、こうして一人でスポットライトを浴びる事になり、自分の中にも沢山の可能性があるんだなと25歳になってやっと感じられました。今日みたいにこんな大きなステージに立たせて頂いて、とても気持ちが良いし、また一人でこのステージに帰ってきたいです。京セラドーム大阪や武道館でいつかライブが出来るように地道に地道に努力していきたいです。
増田有華 写真=ハヤシマコ(maco-j)
そして後半のシークレットゲストには、映画『相棒-劇場版IV-』大ヒット上映記念として、反町隆史が登場した。『相棒』お決まりのオープニングテーマが流れると会場は騒然となり、パリコレのファッションモデルとしての経歴も持つ誰もが知る俳優の登場に、会場は歓声に包まれる。パリコレぶりのランウェイという反町の貴重なランウェイ姿を見れた客席からは大きな歓声が上がっていた。その後も誰もが知るモデルたちによるファッションステージや、JY、超特急のライブステージで会場の熱量は最高潮となり、動員数39,000人を記録した『KANSAI COLLECTION 2017 S/S』はグランドフィナーレを迎えた。
次回の『KANSAI COLLECTION 2017 A/W』 は、8月30日(水)に決定。場所は今回と同じ京セラドーム大阪だ。「夏休み最後の楽しみにぜひ来場いただきたい」とのコメントと共にファッションや美容、音楽など流行をいち早く感じる事の出来る夢と希望の詰まった関西から発進する祭典は幕を閉じた。
レポート・文=Lily 撮影=ハヤシマコ(maco-j)
日時:2017年3月19日(日)13:00開場、14:30開演、21:00終演(全て予定)
会場:京セラドーム大阪
出演者: