新日本フィルハーモニー交響楽団 新・クラシックへの扉 #49
2015.9.14
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クラシック
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人気シリーズが開く新たな音楽のトビラ
名曲シリーズと銘打ちながらなかなか聴けない作品もプログラムに組まれ、2014/15シーズンにはエル・システマ出身の若い指揮者など、次代のホープを指揮台へ迎えることも多かった新日本フィルハーモニー交響楽団の『新・クラシックへの扉』。
9月からスタートする新シーズンにも、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のピオヴァノや、ウィーン・フィルのコンサートマスターであるシュトイデなど、名門オーケストラの首席奏者をソリスト兼指揮者に迎えつつ、鈴木秀美や川瀬賢太郎などが加わり、それぞれの得意分野や個性に合わせた曲を披露してくれる。一概に“クラシック入門”と決めつけられない内容であり、オーケストラのクオリティも問われるラインナップなのだ。
幕開けとなる9月も、生誕150年を迎えているシベリウスのヴァイオリン協奏曲に加え、戦前の日本と縁が深いブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」、そして作曲者バーバーの意向に反して今や追悼曲の定番となってしまった「弦楽のためのアダージョ」という3曲が並ぶ。手堅い音楽を作り出すデリック・イノウエの指揮、シベリウスを得意とする堀米ゆず子のソロにより、充実した演奏が聴けるのは間違いない。
なお今シーズンから開演時間が、金曜日は従来通りに午後2時から、土曜日は夕方の5時から(後半の2016年3月以降は午前11時から)となる。土曜日には別のコンサートとハシゴができる可能性も?!
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年9月号から)
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