マリオ30周年記念ライブが間もなく開幕、バンマス笹路正徳氏に直撃!

インタビュー
音楽
アニメ/ゲーム
2015.9.10

画像を全て表示(2件)

歴代マリオ揃い踏み、名曲が名人の手で演奏される!

 9月の中旬に、大阪と東京においてホーンセクションも活躍するバンド演奏が予定されている『スーパーマリオ30周年記念ライブ』。ファミコン時代から連綿と続く数多のマリオシリーズの名曲たちが凄腕のパフォーマーたちによって演奏されるとあって注目のライブと言えるこのイベントのリハーサルに潜入し、楽曲アレンジとピアノ演奏を担当するバンマス、笹路正徳氏に多忙な時間を縫ってインタビューさせていただいた。まずはその様子をお届けしよう。

笹路正徳氏近影

笹路正徳氏近影

――――――――――――――――――――――――――――――――

――多くのアーティストをプロデュースされてきた笹路さんが、今回マリオを引き受けたのはどういう経緯ですか?

笹路正徳(以下笹路):去年のニコニコ超会議3「超音楽祭2014」で任天堂さんのゲーム音楽をビッグバンド編成でアレンジ・演奏するお仕事を頂いたんです。その時はマリオ以外にもゼルダの伝説とか星のカービィとかいろんなタイトルをやったんですけど。その流れで今回のマリオ30周年LIVEにも呼んでいただけたのではないかと。

――ゲーム音を生音で鳴らすということで感じたことはありますか。

笹路:ゲームのための音楽を管楽器やリズム隊を入れて人間が演奏し、音楽だけで鑑賞できるようにするっていうのは今までもそんなに多くはないですし、楽しめるステージになると思っています。マリオはゲームタイトルごとの楽曲が非常にしっかりしていて、元々の曲が持っている力というのを感じますね。だから世代を超えた多くの人たちが知っているんじゃないかと。ファミコンの頃なんかは三音くらいしか鳴ってないのに、国民的な楽曲になっているから凄いですよ。

――誰もが知っている音楽ですからね。

笹路:それとこれらの曲は生演奏を想定して書かれている部分もあるので、違和感なくゲームの世界を生音で表現できましたね。

――ゲーム音楽としても、純粋な音楽としても優れているということですね。

笹路:初期のゲームハードだと発音できる音数が少ないとか制約が多くて音楽として表現するのに限界があったと思うのですが、スーパーファミコン、ニンテンドー64、ゲームキューブといったようにハードの進化にともなって、楽曲の構成も本物に近くなってグレードがどんどん上がっていきますね。でも初期の頃から印象に残る曲はあって。例えばスーパーマリオで地下に潜っている時の音楽とか、かなりの方が知っていて、すぐに分かるわけじゃないですか。そういう意味でマリオの音楽って凄いと思うんですよね。

――たしかに! ちなみに、今回のライブに向けて苦労された点はありますか?

笹路:ありました!マリオのキャラクターの強さですね。シリーズごとに色々な曲があって、いろんなキャラクターなんだけれども、どれも最後は根本的なマリオの個性に収束していくと言いますか。それは当たり前なんですが、コンサートではそれらを全て一挙に演奏するのでバリエーションという意味で意識してアレンジしていかないとすべての曲が似て聞こえてしまうのではないかと懸念しまして、その辺りは苦労しましたね。

――ちなみに、笹路さんはマリオのシリーズをプレイされていらっしゃったんですか?

笹路:僕は『マリオカート』にすごくハマったんですよ。ちょうどニンテンドー64が出た頃ですね。最初のスーファミの頃は人の家に行って遊んでて、64になった時は購入して夜を徹して遊んでましたね(笑)。そのあと子供ができたときに、自宅はゲーム禁止にしたんですね。

――自分も遊べなくなっちゃったと(笑)。

笹路:それでまた人の家に行ってやってました(笑)。マリオがすごいなと思うのは、自宅でマリオの曲を流していると、子供がプレイしてないのに知っているんですよね。「これはクッパの曲だね」とか。常識になっているのか? みたいな。

――興味深いです! ちなみに選曲は悩まれたりしました?

笹路:そこは任天堂の近藤さんと横田さんから提案がありました。お子さんももちろんですけど、マリオと共に育った大人が、曲を聞いていろんな場面を思い浮かべるような展開になっていると思います。

――音楽を聞いて、過去を振り返ると。

笹路:そうですね、そういう意味では映画音楽に近いものがあると思います。

――任天堂の近藤さん、横田さんの作曲に関して思うところを教えて下さい。

笹路:近藤さん、横田さんの楽曲って、童謡のように自然に老若男女の心を掴みますね。これは努力しても出来るもんじゃ無くて、お二人の持っている才能です。だからマリオの曲もこうやって支持されているんだと感じます。お二人は現代の童謡作家ですね。

――今回、バンドに非常に豪華なメンバーが揃っているのですが、選考は笹路さんが?

笹路:僕と任天堂さん、制作スタッフで様々な候補を出してその中から選び抜いてお願いしました。

――筆者の個人的な趣味になるのですが、ドラムの川口千里さんのファンでして。

笹路:おお、そうですか! こんな凄い10代がいるよ、と紹介してもらってyoutubeで見てびっくりしたんですよ(動画参照)。リハーサルも素晴らしい演奏だったし、明らかに今回の目玉の1つだと思ってます。


(13歳の時の映像。中学生でこの完成度!)

 

 

――その他のメンバーも幅広い年齢層ですね。

笹路:新旧取り揃えた感じで。まあ僕が一番古いんですが、すごいメンバーだなとは思いつつ、みんな年齢不詳で(笑)。

――それでは、2日間のライブの意気込みをお願いします。

笹路:自分でもすごく楽しいんですよ! 譜面を書くのが締め切りギリギリになってしまって大変だったんですけれど、今はワクワクしてる感じで。自分でアレンジしているというのもあるんですけれども、リハーサルを通して見晴らしが良くなった部分もありまして、珍しくワクワクしてますね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

このように期待値の高いライブになっている。リハーサルを聴いた筆者も、ぜひ伺いたいと思える素晴らしいクオリティになっていた。下段リンク先の公式ページから、チケット情報をゲットして、ぜひ参加して欲しい。

また今回訪れたリハーサルの模様を収めたPR画像も公開されたので、こちらも併せてチェックしておこう!

 

イベント情報

スーパーマリオ30周年記念ライブ

 日時:9月20日(日) 17:00開場/18:00開演 
 会場:大阪国際会議場(グランキューブ大阪) メインホール

 日時:9月21日(月・祝) 17:00開場/18:00開演 
 会場:東京国際フォーラム ホールA

 出演者:音楽監督 & Keyboards:笹路正徳
  • Bass:田中晋吾
  • Drums:川口千里
  • Guitar:北島健二
  • Guitar&Banjo:秋山浩徳
  • Percussion:ASA-CHANG
  • Trumpet:西村浩二、ルイス・バジェ
  • Trombone:中川英二郎
  • Bass Trombone:朝里勝久
  • Saxophone:吉田 治、山本拓夫、庵原良司
  • Violin:SAYAKA
  • Keyboards&Vocal:小田朋美
  • MC:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)
    &近藤浩治 手塚卓志(任天堂)


    チケット問い合わせ:大阪 キョードーインフォメーション 0570-200-888 (10:00-18:00)
              
    東京 ディスクガレージ 050-5533-0888 (平日12:00-19:00)
シェア / 保存先を選択