神木隆之介が女子大生からの人生相談に「一言では……荷が重い」と真摯に応じる姿も 映画『3月のライオン』公開記念イベント
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左から、藤原さくら、神木隆之介 『3月のライオン』公開記念GYAO!presentsスペシャルイベント
4月15日に開催された映画『3月のライオン』公開を記念したGYAO!presentsスペシャルイベントに、神木隆之介とシンガーソングライター・藤原さくらが登壇した。
『3月のライオン』は羽海野チカ原作の同名コミックを、映画『るろうに剣心』シリーズなどで知られる大友啓史監督が実写映画化した作品。中学生という異例の若さで将棋のプロとしてデビューし、東京の下町にひとりで暮らす17歳の桐山零(神木隆之介)が、同じ下町に川本あかり、ひなた、モモの3姉妹と出会ったことから棋士として、人として成長していく姿を2部作で描く。
主人公・桐山零を演じる神木は、公開中の前編について「友達から『見たよ』『将棋に興味が湧いた』という連絡があって嬉しい。身近な人から聞く声も嬉しいですね」とコメントし、その反響を報告。映画後編の主題歌「春の歌」を歌う藤原も「友達や家族、仕事で会った人たちから『早く後編が見たい』と言われる。私も一ファンとして楽しませてもらっているので『わかる!』と返しています」と語った。また、藤原が歌う「春の歌」について、神木は「空を見上げたくなるような声をしていて、曲調も温かく、映画が終わった後も温かい気持ちで劇場を後にできました」と感想を明かしている。
イベントでは、観覧客からの「新生活を迎えての悩み」を募集。20歳の女子大生は「将来の夢や目標が昔からない。就職活動も不安」という切実な悩みを明かしていた。ヘビーな相談をうけ、神木は「一言では……ちゃんと話し合いたいですね。それで解決したい。僕らが気軽に答えるには荷が重い」と慎重な姿勢で応じ、戸惑いつつも「僕自身も新しい環境に挑むのは不安ですし、新しいことに自ら挑戦するのは怖いです。途中でやめたことだってあります。でも挑戦して続けることでその先にある可能性が見えてくる。色々な事をやってみるのが一つの手。とりあえずやってダメだったら引き返すことも可能です。よかったらやり続ければいい」とアドバイス。そして、「僕自身未だに怖いです。でもそういった不安を乗り越えてほしいですね」と熱い言葉を投げかけた。
藤原も「少しでも興味を持ったらやってみる。それだけでも前に進めるはず。私も大学生の歳で今から色々と挑戦したいこともあって、それを探している段階。同じ悩みだと思うので、詳しく話し合いたい」とこちらも真摯な姿勢で答えていた。
藤原さくら
続いて、一人暮らしを始める娘を持つ40代の母親からの相談が。「そばにいて話を聞いてやれないのが気がかり」との悩みに、藤原は家族と離れて暮らす‟娘代表”として「仕送りが嬉しい」と笑わせながらも、「仕送りと手紙が添えてあるとなお嬉しい。電話も嬉しいですよね。でも仕送りですかねぇ」とアドバイス。一方の神木は、相談者を自身の母親に重ねて、「20歳くらいの時に母から『何も用事はないんだけれど』と電話があった時は『え?ないの?』と思った時期もあったけれど、ここ最近はその時の母親の気持ちがわかるようになった」と振り返る。そして、「子供として親に心配をかけたくない気持ちもあるし、悩んでいるのを知られたくない気持ちもある。でもそこは親子ですから。しつこく連絡を取ってください」と断言し、「いつか悩みを打ち明けてくれて心が繋がる時がくるので『悩んでない?』とか直接的な言葉でもいいので、しつこく連絡した方がいいです」と背中を押していた。
トークイベント終盤には、藤原による「春の歌」の弾き語りサプライズも。神木は、藤原の優しい歌声を「映画を見た時の気持ちが鮮明に思い出されました。本当に素敵」と大絶賛。当の藤原は「緊張で変な汗が出ました」と照れつつも、「私も温かいです」と返して笑わせていた。最後に神木は「後編はこれから何かを始めようと思っている方、色々な事で闘っている皆さんに見ていただきたいです。皆さんの心に寄り添えるような作品になっていたら嬉しい」と後編公開への思い語った。
映画『3月のライオン』前編は公開中。後編は4月22日(土)2部作連続・全国ロードショー。
映画『3月のライオン』
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
脚本:岩下悠子 渡部亮平 大友啓史
出演:
配給:東宝=アスミック・エース
中学生という異例の若さで将棋のプロとしてデビューし、東京の下町にひとりで暮らす17歳の棋士、桐山 零(きりやま れい)。彼は、幼い頃に両親と妹を交通事故で亡くし、孤独を抱え、来る日も来る日も、すがりつくように将棋を指し続けた。そんなある日、零は同じ下町に住む三姉妹・川本あかり、ひなた、モモと出会う。それは、将棋盤以外の“自分の居場所”との出会いでもあった…。激しい才能と激情がうごめく棋士たちの生きる将棋の世界と、陽だまりのような川本家の食卓。数々の対局とあたたかな人々との交流を通じ、零は棋士として、人として、ある覚悟を決めていく。
映画公式サイト 3lion-movie.com
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会