Neverland 2階席まで埋めつくしたツアーファイナルで次なるツアーも発表
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Neverland
2月よりスタートし、全国12都市14ヶ所を廻るワンコインワンマンツアー『Neverland全国 12都市14ヶ所 1Coin One Man Tour【そうだ!!500円あったらNeverlandへ行こう!!】』を行い続けてきたNeverland。
ワンマンライブは「Dummy」からスタート。サイコホラーなビートの上で、呪詛を唱えるように涼太が毒々しい声で歌いかけてゆく。重く怪しく唸る音に身を預け、大きく身体を揺さぶる満員の観客たち。その様に、ゾクゾクっとした興奮を覚えていた。
Neverland
序盤から「666Hz」や「ハイカラ輪舞曲」「セカイのハジマリ」と、頭の螺子を外してゆくヒステリックでクレイジーな楽曲を次々とブチ噛まし、Neverlandは満員の観客たちへ熱狂描く戦いを挑んでいた。場内の人たちも、最初から身体中の血管へ沸き立つ熱を注がれ、頭を真っ白に暴れ倒していた。「ここまで廻ってきた11ヶ所、それを俺らとお前らで今日は越える、ただそれだけ!!」と叫ぶ涼太。その言葉通りのライブが、早くも場内には生まれていた。
込み上げる想いを吐き出すように歌った「Missing memory」。狂気を抱いた感情を歌声に変えナイフのように突き刺した「嘘と月」。暗闇の中から抜け出し光をつかもうともがくように歌い叫んだ「Heart sleep」と、Neverlandは心の闇をソリッドな演奏に乗せ次々と突きつけてゆく。これまでの表情から、一変。切ないバラードの「桜時計」では、桜の季節になるたびに思い出す悲しく切ない恋心を、沸き上がる感情のままに歌い叫んでいた。その歌声は、嗚咽したい気持ちを胸に呼び起こしてくれた。
涼太の絶叫が場内へ響き渡ると同時に、ふたたび会場は熱狂に支配された。黒く激しく唸る演奏が巨大な塊となって身体中へ降り注いできた。ラウドな「SECRET WORLD」を通し、観客たちの身体を熱く激しく揺さぶるNeverlandの面々。狂いたいなら狂えばいい、騒ぎたいなら騒げばいい。理性をぶっ壊してこそ、この場へ似合う感情だ。
Neverland
この日、会場へ涼太の母親と姉が来場。そのことをメンバーに煽られたせいか、涼太は思わずこんな宣言をした。「俺は今日決めたんだ、日本武道館を演るまで、もう家族は呼ばねぇ。みんな、俺らのことを日本武道館まで連れていってください」と。そこへすかさず、一輝が「俺らがつれていくんじゃねぇの」と突っ込んでいたこともお伝えしておこう。
「まだまだイケるか!!」。甘い熱狂を生み出すように「絶交×キャンディ」が飛び出せば、歌謡サイコナンバー「アグリマン」を突きつけ、Neverlandはどす黒い音の唸りの中へ観客たちを引き込んでいった。
「このツアーに参加してくれた一人一人の力があったからこそ、このツアーの中で“超無敵じゃん”と俺らは自信をつけられた。出会いってすげぇなと思う。今日まで歩んできた道のりの中で生まれた出会いが繋がって、今ここにいれるからこそ、みなさんと出会えて本当に良かったなと思います。この会場にいるすべての人へ感謝を込めて」(涼太)
涼太は今にも壊れそうな声で「Merry go land」を歌いだした。様々な想いを頭の中へ巡らせながら、彼は“一緒にいたい”と歌いかけてきた。その歌声は、胸をギュッと締め付ける感動や、嬉しい震えを心に与えてくれた。
Neverland
これまでの熱狂や心揺らす想いをすべて無垢な気持ちに変えて解き放つよう、最期にNeverlandは「Daydream」を演奏。大勢のファンたちが舞台上へ手の花を捧げ、彼らが届けた愛しき想いをギュッとつかんでいた。ひと言ひと言を零さぬように歌う涼太。彼らが紡いだメロディは、いろんな人たちの気持ちを明日へ繋いでくれた。
アンコールは、7月12日にシングル発売するサイコホラーチューン「DeadMAN」からスタート。「食い殺せ!!」と煽る涼太。満員の観客たちも頭を振り乱し大きく身体を折りたたみ、神経を痛く掻きむしるどす黒い暴走ナンバーへ熱狂の闘いを挑んでいた。続けざまNeverlandは、ハロウィンパーティナンバー「SORROW GHOST」を演奏。こんな騒がしくも怪しげなパーティなら、いくらでも狂気にまみれたい。共に狂喜を覚え続けていたい。
轟く演奏が導いたのは、絶叫の中で騒ぎ狂う興奮と恍惚。「憂鬱チェリー」が騒がずにいれない衝動を身体から引きずり出してゆく。終盤には、止むことなく延々と続く逆ダイの風景が場内中に広がっていた。狂ったように騒ぎ続ける観客たち。それでも満足することなく煽り続ける涼太。互いに限界まで感情を闘わせてゆく。今にも客席へ墜ちそうな勢いところか、実際に客席へ飛び込みながら涼太は観客たちを煽り続けていた。互いに限界を越えてこそ見える最上級の光景がある。それを一緒につかもうと、止むことなき闘いが繰り返されていた。
Neverland
「間違いなくお前ら一番熱かった、ありがとう。もう1曲、新曲を持ってきました。言葉にするといろいろ照れくさいじゃない。告白とか相手に伝えるってすげぇ勇気いるじゃん。このツアー中に俺が感じたことを、そのまま歌にしました」
涼太の言葉に続き披露した新曲の「ノンフィクション」は、温かみを覚える演奏と、歌詞に詰め込んだ想いが胸を熱く揺さぶる楽曲。告白するよう歌う涼太の歌声が気持ちへダイレクトに響いてゆく。だからこそ余計に、「このストーリーはお前がいねぇとできないぞ」と叫んだ言葉が、生々しく心を揺さぶっていた。
Neverland
「お前らのとびっきりの笑った顔を見せてくれ。そしたら俺ら、また明日から頑張れっから」(涼太)。最期の最期にNeverlandは「ココロアンブレラ」を演奏。自分たちを熱狂で支えてくれた仲間たちと最上級の笑顔を交わしあおうと、沸き上がる喜びを彼らはダイレクトにぶつけてゆく。互いの肌は触れあわなくとも、心と心でしっかりとハグしあっていた。これからも一緒に歩いてゆくよと伝えるように、込み上げる想いのままに彼らは歌を、演奏を届けてくれた。
この日の熱狂の模様は、後にLIVE DVDとして発売になる。今後のNeverlandだが、7月12日に最新シングル「DeadMAN」を発売。7月30日には、結成5周年を記念したワンマンライブ『Neverland 5th Anniversary One Man Show 【The JUDGEMENT in the 5th】』を東京キネマ倶楽部で行なうことを発表。さらに、8月から今回と同じヶ所を正規料金で廻る全国ワンマンツアー『"DeadMAN OneMAN Show Tour 2017"『ヒーロー見参!!!!』』を行なうことも伝えてくれた。彼らがどんな熱狂の景色をまた舞台上へ描き出すのか楽しみになってきた。
取材・文=長澤智典
Neverland
2017年4月12日 TSUTAYA O-WEST
01. Dummy
02. 666』Hz
03. ハイカラ輪舞曲
04. セカイのハジマリ
05. Missing memory
06. 嘘と月
07. Land Escape
08. Heart sleep
09. 桜時計
10. SECRET WORLD
11. 絶交×キャンディ
12. アグリマン
13. Merry go land
14. Daydream
15. DeadMAN
16. SORROW GHOST
17. 憂鬱チェリー
18. ノンフィクション
19. ココロアンブレラ
2017年7月12日発売
PCM-209A 初回限定-黒盤- 2,000円(税抜)
[CD] 1.DeadMAN 2.ノンフィクション
[DVD] DeadMAN(MUSIC VIDEO)+Making
[CD] 1.DeadMAN 2.ノンフィクション
[DVD] マル秘映像集
[CD] 1.DeadMAN 2.ノンフィクション 3.Missing memory-Remix-
2017年8月19日(土)水戸SONIC
2017年8月20日(日)本八幡ROUTE14
2017年8月26日(土)名古屋ハートランド
2017年8月29日(火)神戸ART HOUSE
2017年8月30日(水)心斎橋soma
2017年9月15日(金)札幌Crazy Monkey
2017年9月16日(土)札幌Crazy Monkey
2017年9月22日(金)福岡DRUM SON
2017年9月24日(日)広島セカンドクラッチ
2017年10月14日(土)福島#9
2017年10月15日(日)仙台BIRDLAND
2017年10月21日(土)新潟CLUB RIVERST
2017年11月11日(土)高田馬場AREA
全公演共通
開場18:00 開演18:30
前売3,500円