6年ぶりに帰ってきた「THE CONVOY SHOW」今村ねずみインタビュー
6年ぶりに帰ってきた「THE CONVOY SHOW」
「THE CONVOY SHOW」が6年ぶりに劇場公演を開催する。
1986年に「走り出したらとまらない」を合言葉にスタート。芝居、歌、ダンス、タップ、コントに楽器演奏、と盛りだくさんのパフォーマンスを取り入れたエンターテインメント・バラエティショウだ。作・構成・演出のすべてを手がける、今村ねずみに話を聞いた。
6年ぶりに劇場公演をやる思いを聞くと「シンプルにTHE CONVOY SHOWで劇場に立ちたくなった。ひとつの物語のなかで、ひとつの世界を表現するのは劇場ならではだから」という。新作のタイトルは「1960」。
嵐の夜、闇夜の国に迷い込んだ中年男が手にした一冊のノートと、そこで出会う謎の男たちを紐解いた、その先にあるものは……という彷徨える中年男の物語だ。タイトルの数字について聞くと、「ひとつのイメージだけれど明かしてしまうとつまらない。その答えは劇場で見つけて欲しい」と期待させる。
一世を風靡したTHE CONVOY SHOWは来年30周年を迎える。その原点は今村が子供の頃に見たテレビのバラエティショウだそう。気軽に参加できる身近なスタイルがうけたのではと分析する。新作の脚本を書き上げた今村は、「THE CONVOY SHOWをやればいいんだと思った。それが自分たちのストロングスタイルだから全うする。THE CONVOY SHOWがいっぱい詰まっている。その味は誰にも出せない」と振り返った。自分たちが作り上げたTHE CONVOY SHOWというスタイルに原点回帰する。
今興味があることは「旅」。旅先で出会うもの、直接の体験が作品づくりのスパイスになる。昔から見てくれている人に対しては「待っていて良かったという作品にしなければ」と気を引き締め、はじめて見る人に対しては「日本にこんなにパワフルな大人がいるのかと見にきてほしい」と笑う。やっぱりTHE CONVOY SHOWって面白い。そう言ってもらえる公演を作ると意気込んだ。
嵐の夜、自分で書き散らかしたノートが、中年男を闇夜の国へと誘い込む。そこで出会う謎の男達と自分が紐解いた、その先あるものは・・・・
取材、インタビュー撮影:岩村美佳
日時:2015/11/4(水)~/11/15(日)
会場:天王州 銀河劇場
出演者:瀬下尚人/石坂勇/舘形比呂一/黒須洋壬/トクナガクニハル/今村ねずみ