フェス飯、ゆるキャラ、スガ シカオによる噂の"かけすぎ部"……楽しさと誘惑いっぱいのVIVA LA GARDENに潜入した

さいたま新都心駅を出たらわずか30秒。巨大なバルーン人形のゲートをくぐると、そこはVIVA LA GARDENだ。普段はサラリーマンたちが昼食を食べたりする憩いの場となっている「けやき広場」だが、ビバラ開催期間となるこの時期には様相が一変、さまざまなフェス飯屋や各種ブースが軒を連ね、音楽ファンたちであふれかえる特別な空間へと変貌を遂げる。しかもこのエリアに関しては無料開放されており、近所の人やたまたま通りかかった人も楽しめるエリアとなっているのだ。

本稿ではそんなVIVA LA GARDENから、ビバラ初日の模様を写真を交えながらレポートしていく。

例年通りの記念撮影スポットも複数用意されているが、今年の見所はなんといってもスプレー缶によって描かれたビバラのオフィシャルロゴの「原画」だろう。巨大なパネルに一発勝負で描かれたロゴがそのまま記念撮影ブースとなって開場前に設置されている。開演前からここには長蛇の列ができていた。
さらにビバラ開催終了翌日・5月6日に同開場で行なわれる『スガフェス！』にちなんだスポットも。

ほかにも『スガフェス！』にちなんだ見逃せない要素として、「かけすぎ部」なる、購入したフェス飯にトッピングや薬味をありったけかけまくれる、専用のブースもオープンしている。これは、牛丼に紅生姜を尋常ではない量をかけたりと何かにつけ「かけすぎる」スガ シカオの嗜好がそのまま形となった、そっちの筋の人垂涎の内容だ。なお、ビバラ名物「アーティストインスパイアご飯」には、かけすぎることを前提としたスガシカオコラボご飯も用意されている。

ということで。実際にかけすぎてもらった。用意したのは、かけすぎてもらうために生まれたミートソーススパゲッティだ。

ブースにはメイド姿の美しきお姉さんたち。かけすぎたいトッピングを選んだら（100円）、あとはひたすらかける。かける。笑顔でかけまくる。

「まだかけますか？」

「も、もっとかけて……かけてください……！」

で、完成。まずは粉チーズをふんだんにかけすぎたものの、それだけでは常識の範囲内じゃねえか、ロックじゃねえ！と、マヨネーズも追加。無事、コレステロールの化け物が完成したのだった。

before

after

「打ち立てじゃないけど獄麺同好会」、「きゅうりメガシャキ」、「ギュウドンスクエアガーデン」、「真夏の夜のコメでたべる甘い果実も入った黄金の月見カレー」などなど、ほかのアーティストコラボご飯も購入し、コラボドリンクのグレープハイプ（グレープフルーツハイ）、NoM（生ビール）と一緒に、さきほどのパスタを食す。

結論からいうと、想像以上にウマい。とはいえ、深遠なるかけすぎ道の真髄は、まだ僕には早かったようです……（マヨネーズが余計だった説が濃厚だ）。同行した総合編集長・秤谷は「市民プールで食べた味がする」と、僕にも読者にも全く伝わらないコメントながら、うどんがお気に入りの様子であった。

そうこうしているうちにVIVA LA GARDENに次々と現れ、黄色い声援と記念撮影の嵐を浴びていたのは、埼玉（及び周辺地域）が誇るゆるキャラたち。これにはちびっこと女子と僕を中心とした層は大歓喜！　エリア中央にあるGARDEN STAGEでは彼らによるショーも行なわれていた。

午後から夕方にかけてはアーティストが出演してのライブも行なわれるVIVA LA GAEDEN。ぶらぶらしながら食事やお酒を楽しみ、流れてくる音に耳を傾けるだけでも、フェス気分が存分に味わえること請け合いだ。去年も書いたが、を買って参加している人たち……つまり熱心な音楽ファンは当然として、街全体を巻き込んだ非日常空間にしたいという主催側の意志。それを長らく音楽不毛の扱いとなっていた埼玉でやるということの意義。本当に素晴らしいと思う。
こちらのVIVA LA GARDEN、ビバラ開催日となる4日、5日はもちろん、GW最終日・7日までオープンしているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

そして、VIVA LA GARDENイチ推しのBBQコーナーは、明日、編集部の面々が実際に体験してみる予定です。その模様も記事にてお届け。乱入者も歓迎です（？）。

取材・文・撮影＝風間大洋