ただいま成長と進化の真っ只中、PassCodeにとってのライブとは

インタビュー
音楽
2017.5.9
PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

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この一年で飛躍的に成長と進化を遂げたPassCode。アイドルグループという活動形態ながら、ラウドロックやポストハードコア的サウンドとエンタメ性の高いパフォーマンスを武器に様々なライブの場へと積極的に切り込んでいき、認知とファンを獲得してきた彼女たち。それでもなお、その最新シングル「bite the bullet」から見えてくるのは挑み続ける姿勢だ。本インタビューでは、上記「bite the bullet」の初回盤付属のDVDにもなっている昨年12月のSTUDIO COAST公演の振り返りからはじまり、直近のイベント出演、ツアーやフェスシーズンに向けて抱く思いまで、ライブに対する姿勢と意識の変化を通して、4人の今とこの先を語り合った。

――最新シングル「bite the bullet」の初回盤には去年12月に行った新木場studio coastでのライブDVDが付いてますが、あれから約4ヶ月が経った今の自分たちに変化は感じますか?

高嶋楓:あのツアーは全ヶ所バンドセットで回ったことで、音源じゃないライブにも自信が持てるようになったし、これまでは不安な気持ちがありつつバンドセットのライブをやってたんですけど、あれ以降は楽しみの方が大きいです。

大上陽奈子:最近、ダンスの先生がすごく厳しくて練習から気合いが入るようになっているので、新木場の時よりも今のほうが成長できてると思います。

――僕がPassCodeのことを知った1年前ぐらいは、みなさんまだどこかフワフワしているような印象があったんですけど、いつの頃からか発言もしっかりしてきて、目つきも変わったような気がするんです。この1年で何か自分たちの意識が変わるような出来事があったんですか?

南菜生:メジャーデビューしたのも大きな変化だったんですけど、そこに至るまでのライブを通して、メンバー同士で話し合ったり、ライブが終わってすぐにダメ出しをしあったり、そういうことをするごとに何をやっていけばいいのか明確になってきて、自分たちが伸ばすべきところがわかった1年だったと思います。あと、今まではライブが終わってから打ち上げというのをやってこなかったんですけど、バンドセットになってからは打ち上げでスタッフの方と話すようになって。例えば、北海道のライブの時にはPAさんに叱っていただいたり、そういうことを通して意識が変化していったんだと思います。

――メジャーデビューに関しては、ちゆな(今田)さんとかっぴ(高嶋)さんは「よくわかんない」って感じでしたよね。

今田夢菜:わからへんかった(笑)。でも、メジャーデビューしたときは実感も何もなかったんですけど、最近はめっちゃ実感しだして、MVを撮るごとに「夢菜たちはメジャーになったんや」っていう思いが強くなって、今は「しっかりしなきゃ」って思ってます(笑)。

――今までもMVは作ってたじゃないですか。

:まあ、身内で作ってたので――

大上:MVに関わってくれる人が増えたからそれが大きくて。「MVの撮影ってこんなにちゃんと細かく決められてて、こんなに多くの人たちが動いてくれてるんや」っていうことを実感して、そこから意識も変わりましたね。

――小さな事務所からスタートして、大きな助けもなくここまで来ることができた要因はなんだと思いますか?

:ライブ、ですかね。ライブでしか知ってもらうことができないっていうのがいい方向に働いたというか。それ以外に何もできなかったし、地道にやっていくことで知ってくれる人が増えたから、入り口がライブだったことが強かったんだと思います。

――自信を持って「ライブだ」と言い切れるほどになったんですね。

:1年前にインタビューしてもらったときはそんなことは言えなかったですけど(笑)、今は自信を持ってライブしてます。

PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

――最近だと『MEGA VEGAS 2017』(4月1日に神戸ワールド記念ホールにて開催されたFear, and Loathing in Las Vegasの主催イベント)でのライブも大きかったですよね。

:あれはヤバかったなぁ。

今田:景色がすごかったな。

高嶋:「一番手やからそんなに来てくれてないんかな」と思ってたら、2階席にも人がいたし後ろまでパンパンやって、うちらのこと知らない人がほとんどなはずなのに、みんな手を挙げてくれたりめっちゃ笑顔で声出してくれてて、ちょっと泣きそうになりました。

大上:2曲目にやった「MISS UNLIMITED」はサビで手を挙げる振りがあるんですけど、後ろのほうまで手を挙げてくれてて、「めっちゃいい光景やなぁ」って思いました。

今田:でも、ステージに出た瞬間から「あ、今日イケそう」って思ってました。

――へぇ!

南:あまり緊張もせず、無敵感……って言ったらおかしいですけど、それまでにライブを積み重ねてきたっていう自信もありましたし、心のどこかで「できる!」っていう気持ちがあったんですね。だから、ステージに出てからも全然怯むことなく、いつも通りというか、いつも以上のパフォーマンスができたと思ってるし、それにオーディエンスが応えてくれて、声も出してくれて、手を挙げてくれて、すごく楽しかったです。でも、自分たちが楽しかったからこそお客さんも楽しんでくれたのかなって思います。

大上:あの日はアドレナリンがすごかったです(笑)。お客さんの数とか、会場の大きさとか、自分らが楽しみにしていた気持ちが重なったのか何なのかはわからないんですけど、こみ上げてくるやる気みたいなのがすごくて、ライブ中はめっちゃイキれました(笑)。

今田:ああいうところではまだまだPassCodeのことを知らん人がほとんどじゃないですか。けど、「負けへんぞ」っていう気持ちをもって挑んだから、その気持ちがすごく強く前に出たんだと思います。

――PassCodeってアウェイで燃えるタイプなんでしたっけ?

:そう! みんなアウェイ大好き!

――じゃあ、『ZEPHYREN presents A.V.E.S.T project vol.10』(4月15日に渋谷で開催されたサーキットイベント)のときも燃えてた?

大上:A.V.E.S.Tは「見てろよ!」みたいな感じでやってました。

:A.V.E.S.Tはサーキットイベントだったんですけど、ライブハウスのサーキットってPassCodeは実はあまりいい思い出がなくて……。新潟のRAINBOW ROCKでやらせてもらった時、私たちの前と後ろのバンドさんはパンパンで入場規制かかってたのに、PassCodeはむちゃガラガラで落ち込んだんですよね。だから、「バンドのサーキットといえば……」っていうネガティブなイメージが頭のなかにあって、A.V.E.S.Tも「どうなるんやろ……」って思いながらステージに立ったんです。そうしたらすっごいたくさん人がいて感動して、「こんなにたくさんの人が来てくれたんやから、絶対後悔させへんライブするぞ」って思いました。

高嶋:Twitter見てたら、「MEGA VEGASで見て気に入ったから今回も行く」みたいな人がけっこういて。アカウント名が「@MEGA VEGAS余韻」みたいな人が。

:あれから2週間も経ってるのにめちゃ余韻あるやん!(笑)

高嶋:そういう人が観に来てくれたのが大きかった気がします。

:でも、どのステージでも「絶対一番取って帰るぞ」って気持ちでセトリを作ってるんですけど、そうするとどうしても偏りが出てしまって、バンドさんしか出ないフェスに出る時にどうしたらいいのかっていうのが最近の悩みです。フェスって最初から最後まで見ないことがあるじゃないですか。それを考えるとセトリを組むのがいつもけっこう難しくて。

PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

――さて、4月19日にニューシングル「bite the bullet」が出たわけですけど、表題曲を含めた今回の3曲は自分たちのなかでどういう位置にある曲だと捉えてますか?

:3曲ともライブでバンバンやりたいと思ってます。PassCodeの曲って初めて聴く人からすると難しかったり聴き慣れない感じがすると思うんですけど、「カタルシス」はPassCodeの色を残しつつも聴きやすいし、好きになってもらいやすいと思うんです。自分たちの新しい武器にもなってるし、歌詞にも音にもPassCodeがぎっしり詰まってます。

――前作の「MISS UNLIMITED」は、「これがPassCodeです!」っていう名刺代わりの曲だったと思うんですけど、今回はPassCodeの世界を広げていくための新しいチャレンジの色が濃いように感じました。

:そうですね。「LOST」がA面やったらメンバーも安心やし、PassCodeらしいからファンの人にも受け入れやすいとは思うんですけど、「bite the bullet」はサウンド的にいつもと若干違ったりラップもあったりして、今言ってくれたように新しい世界を広げている部分もあるので、「bite the bullet」をA面にすることが今のPassCodeが一歩前に進むために必要だったのかなって思います。

大上:今言ってくださったように、挑戦という意味はあると思います。昨日「bite the bullet」をライブで初披露したんですけど、ライブでやってみても新しくて今までにない感じがしたので、PassCodeの枠をさらに広げるための1曲やったんかなって気がします。

――「カタルシス」はライブの締めにも合いそうですよね。

今田:こういう優しい曲調の曲ってツアーとか大きいライブでしかやらないことが多いんですけど、「カタルシス」はめっちゃいい曲やし、普段のライブでも見せることができそうやなと思ってるのでめっちゃ楽しみです。

――レコーディングの演奏陣がライブと同じというのも大きいのかなと思ったんですけど、そのあたりはいかがですか?

:ツアーを一緒に回ってチーム感が出てきたし、バンドさんの中でもグルーヴが生まれていて、だからレコーディングでもよりバンド感が出たというか。サウンド的には元からバンドだったけど、前まではひとつひとつのパートが集まってバンドサウンドになってる感じだったのが、今は曲を作る段階からみんな一緒にやってる感じがあって、楽曲にもバンド感が出てると思います。

PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

――6月から始まるツアーは対バン形式になってますね。

:今まではワンマンツアーしかしたことがなかったんですけど、単純に面白いことがやりたいし、PassCodeを知らない方にも知ってもらいたいっていうのもあるし、異色のグループと一緒にライブをしてどこまで会場を一体化させられるかっていうのも楽しみです。「bite the bullet」が挑戦であるようにツアーも挑戦なのかなって思います。

高嶋:けっこう異色な対バンなので、PassCodeを一回も聴いたことがないっていう対バンのファンの方も多分来てくれると思うんですよ。だから、その人たちのことも絶対に楽しませたいし、PassCodeのファンの人にも対バンのライブを楽しんでもらって、会場全体で楽しめるツアーにしたいです。でも、対バン相手の方には負けへん強い気持ちでやりたいですね。

――最近は音源のライブとバンドセットのライブがだいぶ混在してると思うんですけど、それぞれのライブの良さってどういうところにあると思いますか?

今田:音源はスピード感がすごいというか、バンドセットは少しの間があるんですけど、音源の場合は曲間に空気も入らないような感じで突っ走ってるから、音源の魅力はそこかなって思います。

高嶋:音源のほうがバンドセットよりもBPMがちょっと速いからそっちのほうが好きっていう人もいるし、バンドセットの音圧が好きっていう人もいるから、それぞれ好きになってもらえると思います。

――どっちの良さもありますよね。

:でも、その日の一番を取って帰ることしか考えてないので、音源でもバンドセットでもどっちでもいいんです。「どっちでもPassCodeだよね」って言ってもらえるようなライブをしていきたいなって思ってます。

大上:どっちでも自分たちが自信を持ってできるものをやりたいというか、バンドセットの方がとか、音源の方がとかじゃなく、毎回全部納得のいくライブが出来るようになることを目指してます。

――今後、その割合がどうなっていくのか気になるところですね。

:どうなんやろな?

今田:未知な感じ。

大上:「どうなるんやろう?」って感じです。

高嶋:フェスやったらバンドセットだと思います。

PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

――どうなろうが4人には関係なくて、結果としてバンドセットが増えるんだったらそれはそれで構わないし、その逆でもいいしっていう。

:さっきも言いましたけど、どっちにしてもPassCodeなんですよね。ライブ前に円陣組むとき、4人のときは「PassCode行くぞ!」って言うんですけど、バンドさんがいる時は「チームPassCode行くぞ!」って言ってて、バンドもチームの一員になってるんです。だから、音源は音源の良さがあるし、バンドはバンドで良さがあるから、何を見ても満足させたいです。

――去年の夏だったらそんなことは言えなかったでしょうね。

今田:音源のほうがいいって言ってた(笑)。

高嶋:初のバンドセットの前の日は鬱でしかなかった(笑)。

:「バンドセットでライブしたくなーい!」って(笑)。今は全然はそんなことなくて、ツアーやってチーム感が出てきたっていうのもありますし、ライブ中にアイコンタクトも取れるようになったし、すごくやりやすくなりました。

――技術が高ければいいっていうものではなく、コミュニケーションの部分もすごく大事ですもんね

:パスコもバンドさんも制作の方もみんなでその日のライブについてとか照明のこととか細かいところまで話すようになったし、今までは用意されたものを付けて「音、ちょっと大きくして欲しいです」ぐらいしか言えなかったのが、「シーケンスの音を上げてください」とか細かいことも求めることが出来るようになったので、ツアーを経て良いグループになってこれたんじゃないかなと思います。

――今年の夏は忙しくなるといいですね。

:お願いしたい!

大上:フェス出たい!

――1年でだいぶ状況が変わりましたね。「音を聴いてさえもらえればいいって言わせる自信はあるのに」って話をしたこともありました。それを今後も続けたいですね。

:だからこそフェスに出たいんです。観てもらったら好きになってもらえる自信はあるので。たくさんの人の目に触れて、「PassCodeってこんなグループなんや」って知ってもらって、好きになってもらえる夏になったらいいなと思います。


取材・文=阿刀"DA"大志 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

PassCode 撮影=上山陽介

リリース情報
「bite the bullet」
発売中
[初回限定盤]
初回盤

初回盤

\ 3,000 UICZ-9091
[CD]
1.bite the bullet
2.カタルシス
[DVD]
PassCode MISS UNLIMITED Tour 2016 at STUDIO COAST
MISS UNLIMITED
Toxic
Nextage
激動プログレッシブ
Cry Out
TRACE
AXIS
Club Kids Never Die
XYZ
ドリームメーカー
オレンジ
Never Sleep Again
Kissの花束
Now I Know
アスタリスク
MOON PHASE
from here
NINJA BOMBER
Seize the day!!
Link
 
[通常盤]
通常盤

通常盤

¥ 1,000 UICZ-5089
1.bite the bullet
2.LOST

 

ツアー情報
PassCode “bite the bullet” Short Tour 2017
2017年6月28日(水) 東京LIQUIDROOM
開場17:30、開演18:30
【出演】PassCode/MOROHA/SIX LOUNGE
2017年6月30日(金) 愛知CLUB QUATTRO 
開場17:30、開演18:30
【出演】PassCode/Another Story/ENTH
2017年7月29日(土) 大阪umeda TRAD(旧AKASO)
開場16:00、開演17:00 
 
チケット料金:オールスタンディング ¥3,500 (入場整理番号付) *入場時、ドリンク代別途必要
年齢制限:未就学児入場不可
 
先着オフィシャル3次先行受付中!
17/4/28(金)12:00~17/5/14(日)23:59
 
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