カニエ・ウェストも惚れ込む大物ルーキー、トラヴィス・スコットが10月日本デビュー 注目のリリースパーティのレポートも到着!
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2013年にカニエ・ウェスト率いる<G.O.O.D. Music>とプロデューサー契約、同年、米ヒップホップ誌『XXL』が毎年期待の新人を発表する恒例企画【XXL Freshmen Class 2013】にも選出された大注目ラッパー/プロデューサーのトラヴィス・スコットが、遂にメジャー・デビュー作『ロデオ』をリリースした。同作の国内盤は10月7日に発売する。
最近ではプロデューサーとしてリアーナの話題曲「Bitch Better Have My Money」を手掛けるなど多彩な才能を発揮するトラヴィス。新作は「3500」や「アンチドート」など、トラヴィスのトレードマークともいえる強烈なビートが印象的な仕上がりで、アルバムは全編に渡ってトラヴィスらしいダークな世界観が繰り広げられている。随所に美しいピアノや硬質なギター・リフが挟み込まれており、従来のヒップホップの枠に囚われないアレンジも聴きどころとなる。
さらに、本作ではカニエ・ウェストはじめ、ザ・ウィークエンド、ファレル・ウィリアムス、フューチャー、トロ・イ・モワ、ジャスティン・ビーバー、スクールボーイQなど豪華なゲスト/プロデューサー陣が参加し、こちらも注目を集めている。
そんなトラヴィスが、9月9日、ニューヨークで豪華ゲストを迎えてアルバム・リリース・パーティーを開催した。大盛況に終わったショーのレポートをお届けする。
<『ロデオ』リリース・パーティー リポート>
バウンス、バウンス、モッシュ、モッシュ、ダイヴ。
テキサスはヒューストン出身の23才、トラヴィス・スコットのライヴは、ヒップホップよりロックみたいな見事な縦ノリ。注目の若手ラッパーの中でも、鍛え上げた体躯と、エネルギッシュなステージで知られる人だけれど、これほどまでとは。9月4日に待望のデビュー・アルバム『Rodeo』をリリースしたタイミングでのソロ・ツアー。ニューヨークは、キャパシティ600人強のグラマシー・シアターで3デイズを行い、即完した。最終日だった10日は、30ドルの
EP『Owl Pharaoh』、ミックステープ『Days Before Rodeo』を経て、カニエ・ウェストとT.I.の大先輩ふたりを魅了したリリシスト/プロデューサーだけあって、本人の知名度と曲の浸透度は新人とちょっと違う。 20才前後のヒップホップ・ファンの支持率は圧倒的で、グラマシー・パーク内も半分はまだ学生みたいだった。全体のノリは激しいが、ステージ構成はアーティスティック。この辺りは近しいカニエやキッド・カディと同じ匂いがした。ステージ状のバックドロップに、最初の「Quintana」では女性のセクシーな肢体が映った以外は波や森ほか、はっきりしない物体などを映し出し、主役の後方からライティングを当てるので、トラヴィスは終始黒いシルエットのように浮かび上がった。
腿を高く上げるジャンプの合間に、声の強さを生かして歌うようなラップを聞かせて緩急をつけるのが、彼のスタイル。本人こそダイヴしなかったが、観客がステージに上がってダイヴ、客席のそこここでモッシュが起こる。「Mamacita」、から『Rodeo』からの先行シングル「3500」、ラストの「Drugs You Should Try It」の流れで客席全体がバウンスしながら大合唱する様は、「2015年もっともヤバいステージをする男」とヒップホップ・サイトで書かれるのも納得。
キャッチーな曲はなし、ハードコアなイメージのトラヴィスだが、さすがカニエ一派、華やかな話題にも事欠かない。リリパやアフターパーティーで、ジャスティン・ビーバーが一緒にマイクを握ったり、デビュー作に参加しているザ・ウィークエンドが顔を出したり。年内に発売されるトラヴィスそっくりのフィギュアも話題になっている。極めつけは、トラヴィス・スコット=リアーナの最新カレシ説。なんでも、リーリーは3デイズ全日程参加して、それ以外の目撃情報も噴出中。ただの友だちならサポートし過ぎ? とゴシップサイトやエンタメ番組が、ちょうど今日から騒ぎ立てている。その真意より、トラヴィスのデビュー作をチェックする方が先でしょ、と思うが、『Rodeo』とセットでしばらく話題を振りまきそうだ。(TEXT:池城美菜子)
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なお、トラヴィスは今秋、こちらも注目シンガーのザ・ウィークエンドと北米ツアーも開催することが決定している。
◎リリース情報
『ロデオ』
2015/10/07 RELEASE
SICP-4577 2,200円(tax out.)
iTunes:http://apple.co/1MfKVEE
※ボーナス・トラック 歌詞・対訳・解説付き
<トラックリスト>
01. ポルノグラフィー
02. オー・マイ・ディス・サイド feat. クェーヴォ
03. 3500 feat. フューチャー & 2チェインズ
04. ウェイステッド feat. ジューシー・J
05. 90210
06. プレイ・4・ラヴ feat. ザ・ウィークエンド
07. ナイトクローラー feat. スワエ・リー & チーフ・キーフ
08. ピス・オン・ユア・グレイヴ feat. カニエ・ウェスト
09. アンチドート
10. インポッシブル
11. マリア・アイム・ドランク feat. ジャスティン・ビーバー&ヤング・サグ
12. フライング・ハイ feat. トロ・イ・モア
13. アイ・キャン・テル
14. アップル・パイ
15. オーケー・オールライト feat. スクールボーイQ
16. ネヴァー・キャッチ・ミー