先に進み続けるという意志表示と覚悟――THE ORAL CIGARETTES、武道館直前に大いに語る
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THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
いよいよ初の日本武道館公演を迎えるTHE ORAL CIGARETTES。これまでことあるごとに「武道館は通過点」「もっと先を見ている」と語ってきた彼らだが、武道館公演の直前にあたりキックオフとも言えるタイミングで世に放たれた初の両A面シングル「トナリアウ/ONE'S AGAIN」もその言葉通り、オーラルの向かう“先”を強く意識させてくれる作品に仕上がっていた。会場の規模もバンドそのもののスケールも急角度の上昇カーブを描く今。精神的にも音楽的にもどんどん研ぎ澄まされ、そしてなおも執拗に次の一手を提示し続けている4人は何を思い、何に挑んでいるのだろうか。
――『UNOFFICIAL』とともにまわったツアーもひと段落して、あとは武道館ワンマンを残すのみというタイミングですが、どんなツアーでしたか。
山中拓也(Vo/Gt):すごく成長させてもらえるツアーでしたね。今まではチーム全体で底上げしていくという意識が、今回のツアーほど多くなくて、4人で話し合って良くしていこうとすることが多かったんですけど、これから武道館も含めデカいステージを経験していくことを踏まえて、照明がどうとかステージの組み方がどうとか、ライブが終わったあとにスタッフさんたちと色々な話をしました。次に活かそうっていうサイクルで動いたのは、今回のツアーが初めてで。チームとしてすごくレベルが上がった感じがします。
――視野が広くなった感覚ですか。
山中:というよりは、危機感を覚えたというか。武道館にしても、今までは武道館ではどのくらいの数のスタッフが来てくれるとか考えたことも意識したこともなかったんですけど、いざやるってなったときに、自分たちが顔を知らないスタッフが100人以上いるんだよっていう話を聞いて。その人たち全員の顔を覚えるのも無理だろうし、全員にちゃんと挨拶するのも無理かもしれんけど、ちゃんと全員でひとつのものを作る同志としてやるためには、どのスタッフにも気配りっていうものをできる4人でないといけない。そうじゃないと良いライブは作れないなっていうことをすごく思ったから、だったらまずは一番身近な、核になってくれているスタッフの人たちとの関係をもっともっと濃くしていって、広げていこうって思えた……自分から思えたっていうよりは、そういう環境に置かれたことで気付かせてもらえたっていう感覚かもしれないですね。
――そういう意識のもとツアーを回ったことで具体的に変わったことはありますか。
あきらかにあきら(Ba):元々4人で始めたバンドだから、この4人がカッコ良く――「俺らをよりカッコ良く見せてくださいね」っていう関係性だったと思うんですよね、スタッフさんとは。でも、今回のツアーからは俺らだけじゃなくてショーとして良いものを作ろうっていうところを意識しました。演奏面もだし、演出面も、拓也のMCもそうかもしれないし、もっとドシッと構えるっていう気持ちの部分かもしれないし、そこらへんの意思統一を4人でした上で、スタッフさんとのコミュニケーションもすごく増えて、ひとつのチームとしてショーを作り上げようっていう感覚になれて。だから、武道館前にこのツアーができたことはすごく嬉しいし、逆に武道館があるからこそこういうツアーになったんだなとも思います。この調子でいけば今まで見れなかった景色がどんどん広がっていくんじゃないかと思えるような、これからが楽しみになるツアーでした。
鈴木重伸(Gt):音的な部分でも、いろんなテックさんが来てくれて、話しているとやっぱり人によって俺らのライブで感じてくれることが違うので、その意見を聞いた上であらためて、自分たちは何に重きを置いていかなきゃいけないのかを考える機会になったなと。言われたことを全部反映させちゃってたら、ブレブレな感じにもなっちゃうだろうから、「ここだけは譲れへん」みたいな部分をしっかり話したり。自分では意識してなかった部分にも重要なポイントがあったりするんだなっていうことを、スタッフの方に気づかせてもらえました。
――まさやんさんはどうですか?
中西雅哉(Dr):スタッフさんからも今まで以上に踏み込んだ話をしてくれたりとか、提案をしてくれたので、僕らが抱くスタッフさんへの信頼感も明らかに大きくなりました。それもあってメンバー全員、ステージ全体が自由になったし、まず(メンバーが)のびのび走り回ってます。端から端まで使ってるし、(あきらと鈴木が)サイドでアイコンタクトをしながら「どのタイミングで行くか」「行くで行くで」みたいに確認してるのを見ると、自由にステージを使えてるなって。自然体でそういうステージが作れるようになってきた気はします。
――僕は最近だと『VIVA LA ROCK』でオーラルを観たんですけど、あそこのステージ(STAR STAGE)もデカかったじゃないですか。
山中:デカかった……!
あきら:「これは見たことないヤツや」と思いました(笑)。
――でも、そこにおいても全然ステージ負けしてないというか、「武道館より先を見てる」って前から4人が言い続けている意味が、説得力をもって伝わってきたし、本当に大きいステージが似合うバンドになってると思うんです。
山中:嬉しい。ありがとうございます。
THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
――そんなバンドとして充実した現状がある中でリリースされる最新シングル「トナリアウ/ONE'S AGAIN」ですが、『UNOFFICIAL』以降最初の作品となるこのシングルは、位置付けとして、武道館に向けたキックオフという意味もあるだろうし、武道館以降に向けたメッセージや意志でもあるのかなと。
山中:今言ってもらったどちらもそうなんですけど、より濃いのはやっぱり、武道館以降の僕らが進んで行くために、もう一回リスナーと僕らの意志を再確認するシングルになるんじゃないかということで。今まで通りにやれば上手くいくっていうレベルでもなくなってきているし、今一度「ここで僕らは変わっていくよ」っていうことと、一緒に変わっていくっていうこと……ライブで言ってるんですよ、「ダサい人間はこのフロアに入ってこなくて大丈夫です」「お互いもっともっとカッコ良くなりたいヤツだけこっちに来てください」って。会場の規模がデカいからって人数だけ集めればいいっていう問題でもないなって思った。だからより濃い、俺らの意志を分かった上で話ができる人たちと一緒に作っていきたい、俺らの一部に加わって、THE ORAL CIGARETTESっていうひとつの集合体を、リスナーも含めて一緒に作れたらいいなって。その意志表示として僕らが今、みんなに言わなくちゃいけないこと、自分たちにも言い聞かせなきゃいけないことを、歌詞の中にも落とし込みました。ライブでも覚悟の曲って言っています。
――演奏面に関しては何かテーマみたいなものはあったんですか。
あきら:基本的にはやっぱりメロディと歌詞を聴かせる、際立たせるっていうことはすごく考えましたね。いま、覚悟の歌って言っていた「ONE'S AGAIN」は、拓也がデモを持ってきた段階でいろんなギミックが入っていたし、もっとこんな風にしたいっていう提案もバンバンあったから、すごくいろんなものを詰め込んだけど、でもお腹いっぱいにならないように足し引きをしてて。結果的にはすごくドラマチックな曲になったし、構成の中で良いメロディと歌詞が引き立つ構成にできたと思います。「トナリアウ」は……結構ストレートやったよね?
中西:うん。
あきら:アニメのタイアップっていうこともあるし、しかもエンディングやから、俺らのいつものキラーチューンではいけないよね?みたいな(笑)。でもすごく耳なじみのいい音っていうか、サラッとしているけど心地いい、すごく良い曲になったと思います。
――制作としてはどちらもスムーズに?
山中:「トナリアウ」はもうデモを持っていった時点で、何も弄るところはないって……めっちゃ考えてくれた上でそう言ってもらえたので、そのままスッと制作に入れました。でも、「ONE'S AGAIN」は結構時間がかかったなぁ。
――それはアレンジを詰めていく段階で?
山中:そうですね。正直、一番最初のタネが出来た段階では、どういう曲になるかっていう部分が見えてなくて。「こんなんがやりたいなぁ」ってスタジオ内で軽く振るみたいなテンションだったんですけど、「トナリアウ」を作った段階で「あ、自分は今こういうことを伝えたいんや」っていうことを思ったので、じゃあ、それをこの間の曲に生かしてみようって作り始めたんです。だから、もともとのイメージと「今作りたいもの」の間に結構ギャップがあって、そこを埋めていくのに結構時間がかかったんですけど、出来上がってみたときに、運命を感じたというか。今言いたいことがあって、そのタイミングでこの曲ができたことはデカいなって。
――『UNOFFICIAL』以前には、曲のタネからそもそもできない、みたいな時期もありましたよね。
山中:はい。今は楽曲面に関してはどんどんフレーズも出来ていってて、メンバーにも出していないフレーズも今たくさん溜まってきているので。そこに関しては『UNOFFICIAL』を抜け出してからは結構楽になったというか、作りやすくなりましたね。
THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
――さっきあきらさんも言っていた通り、まず「ONE'S AGAIN」は色んな要素が入っていて、ピアノから始まってHIP-HOPにいって、シンガロングできるパートがきたりと忙しい展開をする曲ですけど、聴いていてそれが不快じゃない。腑に落ちるんですよね。
山中:この曲に関してはまず、生で伝えることの大事さみたいな部分をより強調して作った気はします。なので、今までは僕、曲中に喋ることってあまり無いんですけど、この曲に関しては、(曲中で)何を語ってるのかとか、そこにあるストーリーとか、聞いて欲しいところを「ちゃんと聞いて」って言ってから歌っていて。だから、自分はメッセージの部分に重きを置いてこの曲を作ったんやなって思います。もともとHIP-HOP調の曲にしようと思って生まれたフレーズだし、そこから「最初ピアノ鳴らしたらカッコいいな」とか、そういう繋がりで出来ていってるものやから、そこは複雑に聴こえるかもしれないけど、俺らからしたら結構自然にやっていったんですよね。
――なるほど。そしてこの曲が3曲の中では一番「先」を見せてくれる曲だなって思いました。
山中:うん、そうかもしれない。
――「トナリアウ」ができた経緯に関しては、まずタイアップありきの始まりだったんですか。
山中:そうですね。タイアップの話をいただいて……正直に言っちゃうと、最初は絵のタッチだけを見たときに、自分達には合わないんじゃないかなって。ちょっと少女マンガチックという印象を受けたんですけど、1日考えて、「でも話を振ってくれてるんやったら何か共通点があるのかな」と思って、ちゃんとストーリーだけでも読んでから返事をしようと。で、読んでみたら、めっちゃめちゃ面白くて、共感する部分もあったし、すごく奥深い、人間の奥の部分が作品に入ってるやん!って。読み終えたら歌詞がバーッと書けてたし、曲もすぐ生まれたから、「あ、これはやるべき(タイアップ)やったんや」って自分の中でも腑に落ちたんです。
――僕はアニメ自体は観れてないんですけど、ストーリーを読む限りでは、時間を行き来する能力を持っていたり、SF要素やファンタジックな部分もある作品ですよね。そういう世界観とオーラルって、親和性は高い気がします。
山中:高いですね。でも、ただ表面上だけにそういう要素が入っているだけだと「面白くないな」って感じてしまうんですよ。そこに人間の心の動きなんかがあんまり見えなかったら、タイアップも受けてなかったと思う。そこに人間の感情の揺らぎみたいなものもすごく見えて、よく考えられている作品だなって思ったからやれたんだと思います。
あきら:倫理観っていうと難しすぎるかもしれないですけど、人が人といるには理由があって、でもその理由に関しては深く考えたことがなくて――みたいな、普段は考えないようなことを主人公たちがひたすら話し合ったりしてるんですよ。そういうシーンを観たときに、深く考えることって面白いんやなって。会話を聞いているだけでも哲学チックですごく勉強になるし、それぞれの能力とかもシンプルに羨ましかったりします。そういうSF……僕はあまりアニメとか観ないんですけど、面白かったし、観られてよかったなと思います。
鈴木:僕はアニメ、ライトノベル、漫画が大好きな人間なので(笑)――
――オタクタイプだったんですか!
鈴木:多分。俗にいうほどではないと思うんですけど、まぁ一般的な週刊誌の漫画とか、普通の本とかライトノベルも読んでいるので。だから、僕としては絵のタッチはあまり気にならなかったというか、「ライトノベル……ならまぁ、こんなもんやろな」って。
――免疫があったわけですね(笑)。
鈴木:はい(笑)。最初は単純に「過去に戻れるの、いいなぁ」とか思って読んでたんですけど、読み進めていくうちに、いいことだけじゃないなって。それが辛いことに繋がってるんだっていうことも感じたので、僕はそういう部分も少なからず音に反映させなきゃって。だから、できればアニメのエンディングを通して知ってもらった人には、一曲まるっと通して聴いて、歌詞も読んでほしいと思いますね。書き下ろしで作った曲ですし。
中西:最初台本を読んだときは、「難しいなぁ」って思ったんですよ。結構トリッキーな技もいっぱいあるし、SF要素が目立つんかなぁって思っていて。でも、そういう要素よりも人と人との投げかけあいとかメッセージ性がすごく強くて、アニメも最初はなんとなく観てたんですけど、ながらでは観れないアニメというか。ながらで観てたら「あれ、もう分からん」ってなる(笑)。そういう内容と絵とのギャップにも見入ってしまって、気づいたら毎回観てます。これ、一回見逃したらもう話分からへんと思って(笑)。
THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
――僕は今お話を伺いながら、だんだん観てない自分を恥じてきました(笑)。そしてもう一曲が「Uh...Man」ですが、これは読み方は「ウーマン」でいいんですか。
山中:はい(笑)。
――そういう言葉遊びだったり、リアルかつシニカルな歌詞もまず印象的でしたけど、音としては今までのオーラルにもあった疾走系のナンバーで……ただ、こんなにもメタルメタルしかったことありましたっけ?
一同:はははは!(笑)
中西:そうですよねぇ。
山中:最初はシゲがスタジオに「こんなんやりたいねん」ってリフを持ってきてくれたところから始まりました。
――確かにシゲさんっぽい、独特のリフ。
鈴木:でも、こんなに早いメタル調の曲になるとは予想してなくて、もうちょっとBPMも遅めで、ゆっくりノれるくらいのイメージかなと思ってたんですけど。そしたら「これ2ビートとか合いそうやねんけど」っていう意見を受けて、その発想はなかった!と(笑)。そこからテンポアップしていきましたね。
あきら:拓也が最初に「テンポこのくらいにしよう」って言ったときは、全然(演奏が)合わなかったんですよ、速すぎて。それで「(BPMを)2下げよう」で、それでも合わんくて「……2下げよう」ってだんだん遅くなっていった(笑)。
中西:最初は速かったなぁ。もう、必死で(笑)。
――その甲斐あって、盤の中でもライブでも存在感のある曲になりそうですね。
山中:そうですね。これは“やるカップリング”になる気がしますね、ライブで。ファンの中で「キター!!」ってなるような曲になればいいなって思いながらニヤニヤしてます。
鈴木:何より、拓也のギターソロが観れるっていう。
――おお!
山中:(苦笑)
あきら:2人(山中、鈴木)がこう背中合わせになって……
――ガチのメタルバンドみたいに(笑)。
あきら:そうそう!
――それはすごく観たいですけど、果たして直近のライブでも観れるんでしょうか?
山中:……どうなんですかね!?(笑)
――というこの3曲ですが、形も切り口も違えど、いずれもラブソングのようにも聴こえたんです。
山中:そこがテーマというわけではなかったんですけど、やっぱり人と人がいるんやなって、自分のことすら俯瞰的に見ていたりするので……「トナリアウ」も「ONE'S AGAIN」も、男と女っていうよりも、もっと広い、人同士の愛。そういう意味でのラブソングっていうのは、確かにそうやなって思います。……結局、人と人とのことし書かれへんなぁって。
――音としては、『UNOFFICIAL』制作時に感じたという、「何をやってもオーラルらしくなる」っていう自信が、より濃厚になっている気がしました。
鈴木:オーラルらしさを出さなきゃっていうことは考えなくなりましたね。デモで持ってきてくれるメロディが大前提としてあって、そこにチャレンジ精神としてそれぞれが色んな方向に「この曲ではこういうことをやってみよう」とか、吸収したり出していくことがスムーズにできているなぁと思います。だから「らしくしなきゃ」って考えて何かを変えたりは無くなりました。
――にもかかわらず、というか、だからこそなのかもしれないですけど、聴く側としてはよりオーラルっぽさは濃くなっていると感じるんですよ。そこは自覚的ではないですか?
山中:ほんまにやりたいことには近付いてきている気はします。あとは役割分担みたいな部分を、みんなが分かって責任感が強くなったことがデカいと思います。……今まではもっとフワッとしたものをフワッと仕上げていって、そこから細かいところを詰めるような作業をしていたんですけど、フワッとした部分は今や完全に無くなっていて。作っていくデモにもかなり責任を持って作っていくし、そこにコード進行を考えるのはあきらが真剣にやってくれるし、まさやんがそこに対する自分のドラムをどれだけ細かく構築するかっていうことをやってくれる。シゲはさらにそこからメロディをどう引き立たせるか?っていうところへの責任感――自分だけ、ギタリストしてだけじゃなく、オーラルとしてどうするのか?っていう風に考えてくれる。以前のシゲは、「(オーラルは)自分以外の3人がいて成り立つバンドで、その上に俺は重ねるだけやから」みたいなことをずっと言っていて、「だからこそ好き勝手しよう」みたいな考え方やったけど、最近は他の3人に+@として自分に何ができるのかっていうことを考えてくれていて。シゲの色を隠さず、シゲの色としてバンドに合わせることができるようになった。昔はその突出した部分がオーラルの色になってたんですけど、今はそこを作品に合わせてくれる力があるから、より塊としてオーラルの芯になったんじゃないかと思いますね。
THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
――もうひとつ。ここまでかなりハイペースで音源をコンスタントにリリースしてツアーを打って、というどんどん次の一手を切っていくオーラルですが、その姿勢についても聞きたいです。
山中:昔は自分たちがこなしていくスケジュールに対しての体力的なしんどさだったりをずっと感じていたのが、そのストレスはどんどん減ってきていて、今は何を起こしてやろうか?とか、どうやってワクワクさせてやろうか? ここから大きくなるためには何をしたらいいのか?とか、そういう、頭や心を使うことが増えているから、精神的な疲れがドッと来てるっていう状態ではあるんですけど。でもそれはすごく心地よくて、今から自分たちが起こしていくもののことを考えられるのはすごく気持ちのいいことで。内容どうこうじゃないんですけど、何年先のことまで決めていって、それに対して俺らは何をするべきなのかを考えていこうよっていう風になれているんです。それに添って楽曲もどんどん出していけている、ライブも動いていけてるし……あとは、他のバンドと差をつけたいなって。そういう気持ちもあります。
――いま、楽しそうですね。
山中:めちゃめちゃ楽しいっすね。うん。
――最後に。この記事の公開直後に控えた武道館への意気込みも、各自いただけますか。
あきら:ずっと言い続けてきたけど、ようやくステージが一個上がるので、そのタイミングで本当に成長したところを見せなきゃいけないし、これからもどんどん上に行かなきゃいけない。引き続き気を引き締めつつも、まずは自分を褒めてあげられるように、武道館、めちゃくちゃ頑張ります。
中西:ステージの規模が大きくなって、それこそアリーナクラスでやるようになっていくにつれて、どんどんお客さんに対する想いとか作品に対する想いが強くなっていくのを感じていて。武道館やZeppツアーをやるようになったことで、(オーラルを)遠くに感じてしまうお客さんもいると思うんですけど、その心配は僕らとしては無くて、お客さんの母体が増えるほど、伝えたいことも増えていくし強くなっていくんですよ。それを提示しつつ安心させられるように、大きくなっていきたいなと思います。
鈴木:このツアーですごく自信を身につけられたと思うので、武道館も自信を持ってできると思うし……まだ今は準備段階なんですけど、ここからもっと詰めていって、自信を持ってステージに立つので楽しんでいただけたらと思っております。
山中:武道館は、良い歌うたいます! 以上! ……もう、それだけやと思うので。
――ちなみに、これは書けるかわかりませんが、武道館ならではの仕掛けなんかは考えているんですか?
山中:うーん、でも意外とストレートですよ?
あきら:空は飛ばない(笑)。
山中:ギターも飛ばさないし。
――ドラムセットが回転しながら浮上したりは――
中西:ならないです(笑)。
山中:ストレートに勝負しようと思ってます。今までの延長線上をやるだけです。……とか言って、空飛んだらバリおもろいな!(一同笑)
取材・文=風間大洋 撮影=西槇太一
THE ORAL CIGARETTES 撮影=西槇太一
発売中
初回盤
通常盤(AZCS-2064):¥1,200(tax out)
通常盤
M1:トナリアウ (TVアニメ「サクラダリセット」エンディングテーマ)
M2:ONE’S AGAIN(読み:ワンス アゲイン)
M3:Uh...Man
2017年初春からメンバーに密着した「THE ORAL CIGARETTES 2017 Spring Diary」を収録。初の海外ツアーとなったタイ・シンガポール・台湾での「スペースシャワー列伝ASIA TOUR 2017」やワンマンツアー「UNOFFICIAL BRUNCH TOUR 2017」のツアー密着、さらにはレコーディングの様子など他では見られないメンバーの素顔に迫る内容を収録(収録時間:約55分)。
「サクラダリセット」描き下ろし特製ワイドキャップステッカー仕様
11月1日(水)大阪・Zepp Osaka Bayside
11月8日(水)名古屋・Zepp Nagoya
11月9日(木)名古屋・Zepp Nagoya
11月17日(金)北海道・Zepp Sapporo
11月24日(金)広島・LIVE BLUE HIROSHIMA
12月5日(火)東京・STUDIO COAST
12月6日(水)東京・STUDIO COAST
日本武道館公演 超速!! SCREEN LIVE
■日時/会場
◇舞台挨拶付き会場
・6月18日(日)12:30 START 【東京都】ユナイテッド・シネマ 豊洲
・6月18日(日)18:00 START 【大阪府】大阪ステーションシティシネマ
※ユナイテッド・シネマ 豊洲は上映開始前、大阪ステーションシティシネマは上映終了後の舞台挨拶となります。
◇SCREEN LIVE会場
・6月18日(日)18:00 START
【北海道】ディノスシネマズ札幌劇場
【宮城県】MOVIX仙台
【東京都】T・ジョイPRINCE品川
【神奈川県】横浜ブルク13
【埼玉県】MOVIXさいたま
【静岡県】MOVIX清水
【愛知県】ミッドランドスクエア シネマ
【京都府】MOVIX京都
【兵庫県】OSシネマズミント神戸
【広島県】広島バルト11
【福岡県】 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13
※開場時間は映画館によって異なります。
※SCREEN LIVE会場には舞台挨拶の中継はございません。
◎舞台挨拶会場 3,000円(全席指定/税込) / ◎SCREEN LIVE会場 2,500円(全席指定/税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。