映画『砂の器』公開40周年記念!組曲『宿命』を演奏
注目の女性指揮者・西本智実と新進気鋭の若手ピアニスト・菅原望が共演
ビルボードクラシックスyoutubeチャンネルより
9月13日に愛知県芸術劇場コンサートホールで映画『砂の器』公開40周年を記念して映画のテーマ曲である「ピアノと管弦楽のための組曲『宿命』」の全曲が演奏される。
映画ではラストシーンで天才音楽家・和賀英良が、自身のピアノと共に『宿命』を指揮するのが印象的である。この曲を携え、昨年すでに東京(2014年3月30日東京芸術劇場コンサートホール)、大阪(2014年6月20日ザ・シンフォニーホール)で演奏会が行われた。はいずれも即日完売で映画『砂の器』と劇中での音楽、『宿命』への関心の高さを示した。
そして、昨年に引き続き9月13日の名古屋公演を皮切りに神戸、大分、熊本、宮崎、福岡と全国6ヶ所でのツアーが予定されている。今回演奏するのは2007年ダボス会議を主催する『世界経済フォーラム』のヤング・グローバルリーダーに選出されるなど音楽以外にも活動の場を広げ注目される西本智実が指揮、2012年に結成し、アジアの団体としては初めてヴァチカン国際音楽祭に招聘さたり、本拠地を持たないで活動をするなどといった新しいオーケストラの形を示しているイルミナートフィルハーモニーオーケストラ。そこに迎えられるのは2012年にピティナ・ピアノコンペティションでグランプリを受賞した菅原望である。
菅原は『宿命』について「とても内容が濃く、ロシア音楽に近い気がしました。 ピアノとオーケストラの対話が多く、感情的で、時に悲愴的な音楽」だという。また、今回の演奏会では『宿命』以外にラフマニノフ作曲の『パガニーニの主題による狂詩曲 op.43』も取りあげる。「演奏される機会の少ない日本人のピアノとオーケストラのための作品と、人気の高いラフマニノフの作品と扱われ方は対照的ではありますが、ピアノとオーケストラの対話が多いことや、感情の表現の仕方がストレートという共通点も多いこの2つの作品を聴き比べることのできる面白いコンサートになるでしょう」
なお、神戸、大分、熊本、宮崎、福岡のソリストはこちらも注目の若手ピアニストである尾崎有飛がつとめる。
映画の域を超えた日本人作曲家のピアノとオーケストラの作品をこの機会にお楽しみいただきたい。
イベント情報