KUNIOが8月『夏の夜の夢』を池袋・あうるすぽっとで上演
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杉原邦生 ©Takashi Horikawa
演出家・舞台美術家である杉原邦生が2004年に立ち上げ、プロデュース形式の公演を行うカンパニーのKUNIOが、2017年8月にKUNIO13『夏の夜の夢』を池袋・あうるすぽっとで上演する。
KUNIOは、これまで上演時間が約8時間にもおよぶ『エンジェルス・イン・アメリカ』(KUNIO09)や、杉原の恩師でもある太田省吾の『更地』(KUNIO10)、新訳による『ハムレット』(KUNIO11)、柴幸男の書き下ろし戯曲『TATAMI』(KUNIO12)などを上演してきた。 2017年8月、約2年ぶりとなる本公演は、KUNIO11『ハムレット』(2014年)に続き、桑山智成氏の新翻訳による、KUNIO版シェイクスピア喜劇・KUNIO13『夏の夜の夢』の上演。
また、今回のKUNIO13『夏の夜の夢』を第一弾とし、KUNIOではカンパニーの新機軸として、新翻訳による海外戯曲の上演企画をスタートする。 企画の発端は2014年に上演したKUNIO11『ハムレット』に遡る。京都・豊橋・札幌・東京で上演したKUNIO11『ハムレット』では、京都大学大学院の准教授でシェイクスピア研究が専門の桑山智成を翻訳・ドラマターグに迎え、最古のテキストといわれる最も短いバージョン “Q(=quarto)1”を元に、KUNIO11『ハ ムレット』上演のため新翻訳を行った。
世界的に有名な古典作品を演出するということは、過去の多くの上演形式と向かい合い、演出家として戯曲、そして作品とどのように対峙するか常に問いつづけなければならない。 そのなかで、“いま上演するための言葉”をテーマに、演出家が既成戯曲の、しかも古典を上演するにあたり翻訳家とともに言葉を選び、その選んだ言葉を創作において俳優とともに見つめなおすという行程が創作において大きな影響を齎すことがわかり挑戦する。そのうえにおいて、KUNIO13『夏の夜の夢』では、杉原邦生ならではの演出で創作を行うとする。
演出家・杉原邦生コメント
僕にとっての〈喜劇〉とは、〈喜び〉に満ちた劇のことです。 自分の人生を必死に生きている人々の、思い違いやすれ違い、失敗や失態、言い争いや罵り合い、そんな愚 かで哀しい部分も全部ひっくるめて、生きる〈喜び〉に満ちた劇。 劇場に観客が集い、俳優とともに想像力をつかって舞台上に世界を立ち上げていく、演劇の根源的な楽しさ と祝祭性、その〈喜び〉に満ちた劇。
いま、僕が生きているこの世界には、そんな〈劇〉が必要なんじゃないかと思っています。 これぞ〈喜劇〉、これぞ〈演劇〉。
圧倒的な〈喜び〉に充ち満ちた KUNIO 版『夏の夜の夢』!
どうぞお楽しみに。
2017/2018 あうるすぽっとタイアップ公演シリーズ
■翻訳:桑山智成
■演出・舞台美術:杉原邦生
高山のえみ
大石将弘[ままごと/ナイロン100℃]
大村わたる[柿喰う客/青年団]
北尾亘[Baobab]
田中美希恵[範宙遊泳]
瑞生桜子
森田真和
後藤剛範
海老根理
水野駿太朗
三永武明
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小田豊
8月
23 日[水]18:30* プレビュー公演
24 日[木]19:00
25 日[金]14:00 / 19:00
26 日[土]13:00 / 18:00
27 日[日]13:00
※受付開始は開演の45分前、開場は30分前より。
tel.03-5391-0751 http://www.owlspot.jp