テスラは泣かない。対談企画第1弾 ゲスト・長島涼平 「正ベーシスト不在の1年間、テスラは何を感じどう変わったのか」
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テスラは泣かない。・村上学、吉牟田直和 / 長島涼平(the telephones / フレンズ / FINAL FRASH) 撮影=菊池貴裕
ベース吉牟田直和(Ba)が学業に専念するため、約1年間にわたり13人のサポートベーシストを迎えるという異例の形態でライブ活動を行なってきたテスラは泣かない。が7月5日にニューアルバム『永遠について語るとき、私たちの語ること』をリリースした。まるでバンドが初めて音を鳴らしたときの感動を呼び起こすように多幸感溢れるサウンドでバンド新章の幕明け飾る今作。そんな吉牟田復帰作のリリースを記念して、SPICEでは吉牟田不在中にサポートを務めたベーシストとテスラのメンバーによる対談企画を実施。その第一回目となる男編は長島涼平(the telephones / フレンズ / FINAL FRASH)を迎えて、村上学(Vo / Gt)と吉牟田に話を訊いた。長島の視点で“外から見たテスラ、内から見たテスラ”について語ってもらうことで、テスラの新たな魅力を掘り下げてみた。
――涼平さんは吉牟田くん不在期間の、テスラ主催イベントの一発目(5月2日『[High noble MATCH! in TOKYO #4] -修行中series-』@下北沢シェルター)と、最後(1月22日『High noble MATCH! in TOKYO #7 -大感謝祭-』@渋谷エッグマン)でテスラのサポートベースとして出演されたわけですけども。
吉牟田:本当にありがとうございました! 僕は、お会いするのが今日で二度目で……。
長島:7年ぐらい前に1回挨拶をしたぐらいですね。
――テスラと涼平さんはどんな出会いだったんですか?
村上:いちばん最初はvolcanoっていう鹿児島のライブハウスが主催してるサーキットイベントで。僕ら地元・は鹿児島を拠点にライブをやってたから、そのイベントに出るのが目標だったんです。地元から2バンドぐらい出られるんですけど、ちょうど僕らが出られた年にテレフォンズが出てて、「うわ~、テレフォンズだぁ」みたいな感じだったんですよ。
長島:そんな感じは全く伝わってなかったけどね(笑)。
村上:(笑)。その打ち上げの席で吉牟田がやらかしたというか……
長島:吉牟田くんが打ち上げのときにテレフォンズの鍵盤のノブさん(岡本伸明 / Key)と同じ卓で飲んでたらしくて、手厚く歓迎してもらったけど、めちゃくちゃで「あいつらヤバいんじゃないか?」っていう(笑)。
吉牟田:いやいや! それ絶対にノブさん盛ってますよ! 単純にライブで感動したんですよ。すごく憧れもあって、僕らはただの地元の田舎者のバンドだから、どうにかして仲良くなりたかったんですよ。まだ若かったのか、バカだったのか……
村上:グイグイいったよね。そこから僕らもメジャー移籍でEMIに入ることになって、偶然テレフォンズと僕らの担当ディレクターが一緒だったんです。で、「あれからノブさんはテスラ怖いって言ってる」っていうのを股聞きしてたから、「もう終わったな……」と。テレフォンズと一緒に何かをやることはないと思ったんです。でも、今回吉牟田が活動休止するタイミングで、涼平さんもフレンズとかFINAL FRASHを始めたり、サポートのベースもされてるっていうのを聞いて、これを機にお声かけさせてもらったら引き受けてくれた感じですね。
――今回、涼平さんにお願いしたいと思ったのは?
村上:最初はサポートベースをバンドマンにお願いするか、スタジオミュージシャンにお願いするのかは全く決めてない状態で涼平さん相談したんです。僕らは鹿児島にいたとき、今みたいなAメロ、Bメロ、サビっていう歌ものっぽいところは少なくて、ひたすらループするような音楽で、お酒を飲んでる人たちをユラユラと踊らせるようなバンドだったんですね。歌詞で伝えたいこともなくて。だから音楽性が変わっていくなかで、いま吉牟田がいないタイミングで昔の踊らせる音楽に戻ってみたいと思ったんですよ。サビで拳が上がれば正解じゃなくて、みんなをそれぞれのスタイルで踊らせるやり方をもう一回やってみたい。それを涼平さんとご一緒してみたいと思ってお願いしたんです。
――そういうテスラの意向は涼平さんに伝えたんですか?
村上:いや、それを伝える前にスタジオで何時間か一緒に演奏したとき、涼平さんが「マジで踊らせたいな~」って言い出したんですよ。「あ、本当にそうなんだ」と思って。
――「あれはステージの上だけのパフォーマンスじゃないんだ」って?
村上:そうそう。「これ、勢いで『ディスコ!』とか言っちゃうんじゃないかな?」ってぐらい、「本当に踊らせたい」って言うんですよね。逆に言えば、「そういうグルーヴを起こすから勝手にノッてください」じゃない。踊らせにかかってるんだなと思って。やっぱりそうだよな、というか。中途半端な気持ちで「ああ、踊ってるなぁ……」ぐらいのやり方じゃあ誰も踊らないよなっていうことに気づいたんですよね。
――それ、まだステージに立つ前の話ですよね?
村上:その段階からいろいろと考えさせられたんです。
吉牟田:僕は復帰してからサネ(實吉祐一 / Dr)に「(サポートベースは)どうだった?」って聞いたんですよ。各々いろいろなベースの人のカラーがあったけど、なかでも涼平さんには「すげぇ救われた」って言ってました。
村上:不安もたくさんあったんですけど、涼平さんが最初だったから「ゲストベーシストを迎えた、このサポート体制でいけるな」と思えたんです。
テスラは泣かない。村上学 撮影=菊池貴裕
――逆に涼平さんはテスラと一緒にやってみてどうでしたか?
長島:どのバンドでサポートをやるときもそうなんですけど、僕はそのバンドが一番かっこよくやれるようにしなくちゃいけないと思ってるんですね。テスラのいつものライブが100点だとしたら、僕が入ったことで80点にしちゃいけない。でも結局、そういうふうに思わせてくれたのもテスラなんです。基盤となる3人の演奏がしっかりしてたから。もし、テスラのスタジオがギスギスして雰囲気が悪かったり、言ってることと演奏が伴ってなかったら、自分も「俺は俺でやればいいや」みたいになってたと思うんですけど。
――テスラ側も涼平さんを受け入れる体制が整ってたんですね。
長島:それが本当に良かった。僕は吉牟田くんにはなれないじゃないですか。でも、サポートだからって遠慮することは全くなく一緒にやれたんです。
村上:僕らも最初スタジオでやってるときは、まだ涼平さんを迎え入れてるっていう他人行儀な気持ちだったんですよ。……今だから言えますけど、最初のリハの前とかはマジで緊張して寝れなかったし。リハに入る前に一回飲みに行かせてもらって安心はしてたんですけど、もしスタジオに入って人格が変わる人だったらどうしよう?とか思って。
長島:マジで!?(笑)
村上:はい。だから無駄にリハの前に超ストレッチして声が出るようにしたり。だからライブが始まる直前までは「今日のゲストは長島涼平さんです」っていう感じだったんですけど、本番ではやってる途中で「ベース、長島涼平!」とか言っちゃって(笑)。「何メンバー気取りになってるんだ!」とか自分で思ったんですけど。そしたら後日涼平さんがブログで、「フレンズとかFINAL FRASHとかやってるけど、どれも僕のいちばん大事なバンドだと思う」みたいな流れで、「テスラは泣かない。も」って書いてくれてて、「やったー!」と思ったんです。涼平さんファンに殺されるんじゃないかってビクビクしましたけど(笑)。
――じゃあ、ライブでは本当に涼平さんもテスラの一員になってくれてたんですね。
長島:あと、僕はバンドのなかで吉牟田くんがどういうポジションを担ってるかもなんとなくわかってるつもりでいたから、同じことをやると、逆にお客さんが余計に吉牟田くんのテスラを見たくなっちゃうと思ったんですね。サポートを預かった以上は今のテスラを良くみせなきゃいけないっていうことは結構気にしてましたね。
――涼平さんから見た吉牟田さんのテスラにおけるキャラクターというのは?
長島:やっぱりアンサンブルにおいてベースが目立つバンドじゃないですか。テレフォンズとテスラの音楽は正確に言うと違うものだけど、たとえば4つ打ちでリフものであるとか、一部を切り取ると似てるところもあって。ドラムとのコンビネーションもすごく大切だと思う。そういう中で、吉牟田くんはライブでお客さんをすごくアジテートする立場じゃないですか。歌を聴かすところとループで踊らせるっていう両軸のベースで、お客さんを引っ張っていかないといけない。だからテスラで担うものは大きいと思ってるんだよね。それは……何て言うのかな、言い方が悪かったら「ごめんなさい」なんですけど、バンドのアイコン的な人というか。そういう人間が1年休止するのはバンドにとってキツいだろうなと思ってて。
村上:本当にそうですね。僕と飯野(桃子 / Key)はフロントの人間なのに、そういう部分で吉牟田に甘えてたんです。それを無くした状態に立たされたことで、その役割を担わないといけない。今までやらなかった部分を叩きつけられた1年だったんです。
長島:そういう3人のやる気みたいなのもすごく感じた。さっきから2人は僕のことをすごく良いようには言ってくれるけど、たとえ吉牟田くんがいなくても他の3人にもちゃんと強い個性があるからこそ、いろいろと違うキャラクターを持つベースの人ともやってこられたと思うんだよね。他のベーシストがどういうライブをやってたかはわからないけど、それはみんな思ってることなんじゃないかな。
村上:やっぱり13人を迎えるにあたって自分たちの個性みたいなものはすごく考えたんですよ。「結局テスラは何をしたいの?」ってなっちゃったら本末転倒だから。「ここは変わらないよね」っていう部分こそが僕らが音楽をやる理由だとしたら、それをちゃんと届くようにしなきゃいけない。グルーヴだったり、言葉だったり、エモーションだったり。良い部分だけじゃなくて、「みんなでひとつになっていこうぜー!」みたいなことはできないってこともわかった。僕は僕の言葉で喋らなきゃいけないなとは思いましたね。
長島涼平(the telephones / フレンズ / FINAL FRASH) 撮影=菊池貴裕
――そういう意味では単純にベーシストの代打が入ったというか、プレイヤーが入れ替わっただけじゃない意味での影響もあったということですよね。
吉牟田:僕、後から涼平さんとの映像を見たんですけど、ライブ前に4人で集まったとき、涼平さんが「今日はやってやろうぜ!」ってメンバーを引っ張ってくれてたんですよ。
長島:そんなことやってたっけ?(笑)
村上:やってました。
吉牟田:涼平さんの力でテスラを引っ張ってくれてたんだなと思いましたね。
長島:それはテレフォンズのときからのクセで、必ず毎回その日で一番楽しもうと思っているんだよね。イベントに誘われようがフェスに出ようが。それは俺がそうだっていうことじゃなくて、テレフォンズのメンバーに教えてもらったことでもある。あの日はテスラの企画だったから仲の良い人たちが出てたけど、だからこそあの日一番楽しまなきゃいけないのはテスラだと思ったから。
村上:僕らにはそれが本当にないんですよ。対バンは対バン、人は人というか。
長島:それはそれで良いと思うよ?
村上:でも、何かを取りに行くっていう感覚は、僕はあんまり考えずにやってきてたけど、涼平さんの言い方が……パンクスな感じでヒリヒリしたんですよね。本当に涼平さんは場の空気を楽しい感じにしてくれるんですよ。だから吉牟田が帰ってきて、昔は吉牟田のつまらないギャグに、みんな苦笑いしてたんですけど、涼平さんを経験しちゃったから、ヒドいよね、最近。吉牟田が滑ったら無視しますもん(笑)。
長島:あはははは!
村上:「涼平さんだったら、もっと面白かったのにね」って(笑)。
――ハードルがあがっちゃってるんですね(笑)。
吉牟田:ライブ映像を見てて「怖いな」と思ったのが、飯野が、「涼平さん、スタジオでしてくれた面白い話をしてくださいよ」って言ってたのが……
長島:そういうのをやらない約束だったのに、「コイツらかましてきたな」と思って(笑)。
村上:でも、それが(涼平さんだと)アハハハ!って収まるでしょ?
吉牟田:僕がやると本当にお客さんもパラパラパラ~って微妙な感じになる。
村上:飯野が最近スゴいんですよ。僕らは基本的に自分の機材は自分で運ぶから、飯野も重いキーボードを自分で運んでたんですね。でもサポートベースの人はみんな優しかったから、俺らに対して「〇〇さんは運んでくれたのにな~」とか言うんですよ、最近(笑)。
長島:あはははは! それはヤバいな(笑)。
――ちなみに吉牟田くんは休止中にはベースは触らなかったんですか?
吉牟田:4月から夏ぐらいまでは触らなかったですね。最初は自分の生活スタイルを作ったうえで、余裕ができてから少しずつ触わるようにしました。
長島:よく我慢できたよね。俺は1ヵ月ライブをやらなかったら、すぐにライブをしたくなるから。僕だったら内緒で弾いちゃう。
吉牟田:別に弾くのはダメじゃなかったんですよ。でも自分のなかで1年間を考えたときに自分のペースを作らないと、どっちつかずになるなっていうのはありましたね。
村上:あと盛大に見送られたじゃないですか。東京で涼平さんが弾いてくれてるっていうニュースも入ってくるだろうから、地獄のプレッシャーですよね。
吉牟田:僕は大学の自習室みたいなところで勉強をしてたんですけど、(メンバーが)こっそり来て手紙を残してくれてたんですよ。その文句が……。
村上:「落ちたら地獄」(笑)。
テスラは泣かない。・村上学、吉牟田直和 / 長島涼平(the telephones / フレンズ / FINAL FRASH) 撮影=菊池貴裕
――涼平さんは、テスラの選んだやり方をバンドマンとしてどう思いました?
長島:いやあ、スゴいと思います。俺、ちょっとできないかも。メンバーの復帰を待つのも、自分が活動休止をしてメンバーに1年間預けるのも。もちろん長い目で見たときにクリアしていかなきゃいけないことがあって、それをやっていくのはバンドとして成長していくことだと思うんですけど、俺には向いてない。短気だから(笑)。まずバンドの活動を止めなかったのがスゴいですよね。
村上:そこは結構シンプルだったんですよ。僕らは吉牟田と音楽をやりたい、でも、吉牟田は学業にけじめもつけたいっていう。正論を言えば、「夢(音楽)に保険をかけるな」とか「別に音楽をやるんだったら、大学を卒業をする必要はないじゃないか」って言われるのはわかってるんですね。でも、できるだけメンバーの欲求を満たしながら、かつ1年間でバンドが今とは違うところに行くためにどうしよう?っていうのを考えて、ポジティブに選択をしたんです。
――涼平さんは唯一、吉牟田くん休止期間のテスラ主催のライブで、最初と最後の両方でテスラのサポートをしたベーシストですけど、テスラに対して変わったなと思うところはありましたか?
長島:逞しくなったなとは思いました。でも、最初からちゃんとしてたんですよね。別に先輩面するつもりもないけど、テコ入れする必要もなかったから。僕もテレフォンズが休止して、ちょうど半年ぐらいのタイミングでサポートをさせてもらって。すごい楽しかったから、やっぱりお客さんとワーッて会場の熱量を体感できるライブも良いなって思いましたね。たった半年しか経ってないのにテレフォンズのことを思い出しちゃいました。
――実際に一緒にステージで演奏をしてみて、外から見ていたときと、中に入ったときでテスラの印象は違いましたか?
長島:バンド名からはめちゃくちゃ世界観が強いバンドなのかなと思ってたんですよ。
――自分たちの見せ方を作るバンドというか?
長島:そうそう。だけどステージ上の彼らはすごく人間味があるんですよね。それこそ僕はすごくビックリしたんですけど、サネがマイクを通さないでずっと何か言ってるんですよ。「よっしゃ、いくぞ!いくぞ!」みたいなことを。
吉牟田:えっ!? 言ってます?
長島:言ってたの。シェルターのときに。
村上:……あっ! ライブ中ですよね?
長島:うん。それが「誰に言ってるのかな?」と思って。だったらマイクで言えばいいじゃないですか。そうすればメンバー的にも「うぉー!」ってなる部分だと思うし。だから最初はビックリしたんですけど。そういうところに人間性が出てると思うんですよね。我慢しないで、素を出せるのもいいなと思って。誰かに怒られたら、もうできないじゃないですか。「サネ、ちょっと……」とかメンバーが言ったら一生やれなくなると思うから。
村上:ああ、それは言わないですね。
長島:だから良いなと思って。テスラは真面目なんだけど、そういうメンバーの個性というか、やりたいことをそれぞれ尊重してるんだろうなと思いましたね。
吉牟田:ベースを弾いてても(気持ちが)入ってくると、「うわー!」って言っちゃいません?
長島:うん、わかる。でもね、曲中で言うのはわかるんだけど、サネはMC中に他のメンバーが喋ってるときも「よっしゃ」とか言ってるんですよ。心の声が出ちゃってる(笑)。
村上:いや、13人ベースの方を迎えて、サネをこんなにイジり倒してくれるのは涼平さんだけですよね(笑)。めっちゃ喜んでました。
長島:バカにしてるんじゃないよ?
吉牟田:僕らがもっとサネをイジれたら、サネのキャラも立てられるんだなと思いました。サネは天然だから。そこは一番勉強になったところですね(笑)。
テスラは泣かない。吉牟田直和 撮影=菊池貴裕
――(笑)。最後に最新アルバム『永遠について語るとき、私たちの語ること』について訊かせてください。この1年の経験がかなり反映されたんじゃないかと思いますが。
村上:そうですね。今回は、いままで当たり前だと思ってたことが、全然当たり前じゃないっていうことに気づかされた1年だったから。そういうところから、歌詞は「永遠って何なんだ?」っていうところに落とし込みました。たとえば地表で桜が咲いたり散ったりしてるところじゃなくて、実は地面の下で張ってる根っこの部分が永遠であるっていうことを表現したかったというか。自分に置き換えると、こうやって涼平さんとお話をさせてもらって、一緒に過ごした時間の中でなんとなく体に染みついたものがあって、そういうものが永遠なんだと思うんですよ。音楽が好きだなとか、バンドって楽しいなとか、目には見えないけど、なんとなく体が覚えてるもの。そういう感覚を大事にして作ったアルバムですね。
――改めてバンドで音を鳴らす喜びを再確認するような感じだったんですか?
村上:そうですね。すごく楽しかったんです。本当に初めてバンドを組んだときみたいな楽しさがあって。これは忘れないようにしなきゃいけないなとは思いましたね。
吉牟田:僕はみんなで音を鳴らすことがとても嬉しかった。それを聴いてくれる方たちがいるっていうのも含めて感謝しかないですよね。
――涼平さんは今作を聴いてどんなふうに思いましたか?
長島:いままでの作品よりも前向きな感じがしますよね。1曲目の「アテネ」がそう感じさせてるのかもしれないけど。
村上:本当にそうですね。
長島:あとは吉牟田くんのベースの主張が強いなとか。この1年間でフラストレーションが溜まってたんじゃないかなと思ったりして。
吉牟田:それはありましたね(笑)。
長島:そういうのがバンドのエネルギーになるのも良いことだと思う。
吉牟田:いつもはそういう主張を出し過ぎると、村上から手綱を引かれるんですよ。
長島:「やりすぎるなよ」みたいな?
村上:「そこ、歌ってるんですけど。僕のかっこいいところなんですけど」って。
長島:あははははは!
村上:なんですけど、今回は「行け行け~!」って。
吉牟田:そこは放し飼いにしてくれましたね(笑)。
村上:僕、今回13人の方にサポートしてもらうなかで、特に前半にお願いした人には細かいことを要求したりして、かなり失礼なことをいっぱい言ったかもしれないんですよ。もっと大きい音を出してとか、ローを出してとか。でも途中からは、その人が持ってる音が正解だと思うようになったんです。抽象的なんですけど、その人の人格みたいなのが音に乗って、それをテスラは泣かない。としてやってる以上、それが正解だったりするわけじゃないですか。歌詞を乗せるように表現する人がいたり、バスドラに合わせて弾いてくれる人もいたり。そういうやり方で良いんだと思えたころは、大きかったかもしれないですね。
取材・文=秦理絵 撮影=菊池貴裕
テスラは泣かない。・村上学、吉牟田直和 / 長島涼平(the telephones / フレンズ / FINAL FRASH) 撮影=菊池貴裕
2017年7月5日(水)発売
『永遠について語るとき、私たちの語ること』
2.GLORY GLORY
3.名もなきアクション
4.Like a swallow
5.私とあなたとこの町のグラビティ
6.TO GEN KYO
7.ミスターサンライズ
8.フール フール フール
収録曲:1. 夏のSAYにしてゴメンネ♡ / 2. SUMMERLIKE
形態:Goods(クリアパスケース)+CD
価格:¥1500(税込)
7/5(水)EX THEATER TV PRESENTS “THE MUSIC VENUE”(会場:東京・EXシアター六本木)
7/8(土)ROOM(会場:大阪・心斎橋SUNHALL)
7/11(火)友達100人大作戦(会場:東京・渋谷TSUTAYA O-nest)
7/16(日)BAYCAMP KOBE 2017(会場:兵庫・神戸ハーバースタジオ)
7/19(水)赤い夜~いい男vs流行~(会場:東京・渋谷TSUTAYA O-WEST)
7/26(水)凌ぎ合う vol.8(会場:愛知・名古屋Electric Lady Land)
8/11(金・祝)ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017(会場:茨城・国営ひたち海浜公園)
8/16(水)UKFC on the Road(会場:東京・新木場STUDIO COAST)
8/19(土)WILD BUNCH FEST. 2017(会場:山口・山口きらら博記念公園)
8/20(日)MONSTER baSH 2017(会場:香川・国営讃岐まんのう公園)
8/23(水)POT “GEMME" TOUR 2017(会場:京都・京都MUSE)
8/24(木)POT “GEMME" TOUR 2017(会場:岐阜・岐阜ANTS)
9/9(土)BAYCAMP 2017(会場:神奈川・川崎市東扇島東公園・特設会場)
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*Apple Music、iTunes は、米国およびその他の国で登録されている Apple Inc. の商標です。
http://recochoku.jp/song/S1005144361/
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9/29(金) 恵比寿LIQUIDROOM (開場18:30/開演19:30) 問:ディスクガレージ 050-5533-0888
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