VALS バンドとダンスの融合を表現した新ジャンル“V.D.M”を掲げて本格始動、未知数の可能性を秘めた5人のキャラクターに迫る
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VALS 撮影=北岡一浩
マオ(シド)とカリスマカンタローのプロデュースのもと、ソニー・ミュージックレーベルズ、マーヴェリック、ニコニコ動画がタッグを組み始動した「イケVプロジェクト」から誕生したVALS。バンドとダンスの融合を表現したV.D.M(VISUAL DANCE MUSIC)という新ジャンルを掲げて2017年より本格始動し、6月に1stシングル「シルエット」でメジャーデビューを果たした彼らがSPICEに初登場。まだまだ未知数の彼らの魅力と才能を見出したマオとカリスマカンタローからのメッセージも交えて、メンバー個々のキャラクターに迫る。
――VALSは、2015年に現所属レコード会社(ソニー・ミュージックレーベルズ)と現所属事務所(マーヴェリック)とニコニコ動画がタッグを組んだ“バンドとダンスの融合”をテーマにしたオーディション「イケVプロジェクト」を経て、2016年に結成された新ジャンルのグループということで。今回は初登場なので、それぞれの音楽ルーツと今のパートを始めたきっかけを聞かせてもらっていい?
憲人(B):はい。僕がベースを初めて触ったのは、中学3年生のときでした。それまでは、ダンスとかもやっていて、ステージに立つことが好きだったんです。もともとは、小さい頃から“テレビに出る人になりたい!”という漠然とした思いがあったんです。ベースを始めるきっかけになったのは、学校の学園祭で友達がバンドをやるというので、楽器を買いに行くのについていったら、何故か自分もベースを買ってしまったんです(笑)。
――憧れたバンドがいたとか、憧れたベーシストがいたとかではなく?
憲人:はい。僕はそういうとこからではなかったです。『スクール・オブ・ロック』や『NANA』が流行っていた時代でもあったので、バンドにも興味はあったんですけど、そこまでではなくて。それに、僕の通っていた中学は全寮制の学校で寮では楽器禁止だったので、やれなかったんです。でも、もう卒業するし、やってみたいなと思って買っちゃったんです。
――なるほど。Rioくんは?
Rio(Vo):僕、もともと歌うことは好きだったんですけど、人前で歌うのが大嫌いだったんです。学校の歌のテストとか、人前で歌うのがとにかく嫌で泣いてたくらいで。中学の2年くらいまではそんな感じだったんですけど、中学3年のときに校歌を歌うテストがあって、そのときに先生にめちゃめちゃ褒められたんです。“上手いんだから、もっと自信持って歌いなさいよ!”って、クラスメイトもみんな拍手しながら絶賛してくれたんです。そのときに“人前で歌うってこんなに気持ちいいことなんだ!”って思うようになって。それが歌を始めたきっかけでしたね。そこから『ニコニコ動画』とかを見るようになって、自分も投稿するようになったんです。自分が歌うことで、聴いてくれる人を笑顔にできたらいいなって思うようになって。
――Rioくんも憧れのボーカリストがいた訳ではないの?
Rio:僕は、初めて好きになったアーティストはyasuさんなんです。yasuさんは今、Acid Black Cherryとして活躍されているんですけど、とにかくyasuさんの歌が大好きで。最初にyasuさんの歌を聴いたのはJanne Da Arcだったんですけど、そこからAcid Black Cherryも大好きになって、その流れでシドも聴くようになったんです。VALSのプロデューサーでもあるマオさんの歌もすごく好きで。特にヴィジュアル系の音楽が好きという訳ではなく、B’zとかMr.Childrenといった歌モノが大好きなんです。
VALS/Rio(Vo) 撮影=北岡一浩
自分を分析するときに思うんですけど、俺は、天然というより、純粋ですね。素直だし、正直だし。悪く言えばワガママです(笑)。
――なるほど。Nao10くんは?
Nao10(Dance):僕がダンスを始めたきっかけは、小学校の頃に友達に誘われてなんですけど、特にそれまでは習い事もしていなかったし、ダンスにもそこまで興味がなかったんです。でも、いつも一緒に遊んでたその子の両親がダンススタジオを経営していたので、通う様になって。そこからだんだん好きになっていったんです。
――なるほど。Spicaくんがドラムを始めたきっかけは?
Spica(Dr):僕は、もともと父親がクラッシックギターでプロを目指してた人でもあったので、僕に楽器を習わせたかったみたいで、小学校1年の頃からドラムをやり始めてるんです。最初は遊び感覚でやっていて、プロを目指そうとは思っていなかったんですけど、高校生になった頃くらいに将来のことをいろいろと考え始めて。家族も音楽の道に進むことは賛成してくれてたし、自分もずっとやってたこともあって、どうせやるならプロとしてやりたいなという思いもあったので、ドラムを仕事にしようと決心したんです。
――Spicaくんも憧れのドラマーがいてドラムを始めたのではないんだね。
Spica:そうなんですよ。歳の離れた兄弟がいるので、その影響で好きになったバンドとかはいましたけど、好きなドラマーがいてドラムをやってたという感じではなかったですね。物心つく頃にはドラムをやってたという感覚だったので。もっと大きな意味で音楽が好きだったっていう感じですね。僕は1回、東京に出て来てバンドをやってたんですけど、そのバンドが解散して1度関西に戻って、サポートミュージシャンをしてたんです。だけど、やっぱりバンドがやりたいなと思うようになって、そのときにこのオーディションを見つけたんです。ダンサーがいるバンドってなんか面白そうだなと思ってオーディションを受けました。
――そうなんだね。VALSは普通のバンドのルーツとは違うところも面白いね。KEINくんは?
KEIN(Dance&Vo):僕がダンスを始めたのは5歳くらいの頃でした。当時、『筋肉番付』っていうテレビ番組があったんですけど、ケイン・コスギさんがすごく人気があったのもあって、突然、名前がKEINだからというので番組から電話がかかってきて、“ダンスのオーディションがあるから出てみないか”って言われたんです。でも、その当時はダンス経験もまったくなかったし“なんで自分が?”って思ったんですけど、側転はできたのでオーディションで側転だけやったんです。もちろん、オーディションには受からなかったんですけど、周りの子たちはみんなすごくダンスが上手で、見てたら自分もやりたくなって。それがきっかけで、近所のダンススタジオに通うようになりました。
――歌は?
KEIN:歌は、姉がダンスボーカルグループが好きで、よくコンサートにも行ってたので、そこに一緒についていったりしてたので、歌って躍れる人への憧れはあったんです。それで歌も始めました。
VALS/憲人(B) 撮影=北岡一浩
僕は、これまでのオーディションで僕を落とした奴らに対しての思いをここでぶつけてます!
――なるほど。VALSのオーディションのときの5人の印象を、プロデューサーであるシドのマオくんとカリスマカンタローさんに聞いているので、それをみんなに伝えていこうと思います。
Rio:え!? そうなんですね! なんか緊張するな(笑)。
――そうだね。あまり本人にはそういう話を直接しないだろうから(笑)。じゃぁ、まず最初にマオくんから。5人を選んだポイントは、【技術面や華やかさとか。けど実は、それぞれに共通してるのは「涼しさ」みたいなのを感じたんですよね。熱く歌ったり踊ったり演奏したりしていても、どこかクールなかっこよさを秘めてるっていうか。その魅力は絶対将来的に武器だなと思いました】だそうです。
一同:へぇ~。そうなんだ~。
Rio:自分たちだとなかなかそういうの分からないですよね。
憲人:たしかに。自分たちの魅力みたいなのって自分じゃ分からないからね(笑)。
――じゃぁ、5人の中で1番クールなのは誰?
Rio:Nao10くんとSpicaくんじゃないかな。
Spica:僕は世の中を冷めた目で見てるのは確かですね。内に秘めた感情みたいなのはあるんですけど、例えば、イライラするようなことがあっても、“ま、いっか”ってすぐに思えるし、表にあんまり感情を出さないんです。
Nao10:僕もそうかもしれないですね。物事を客観的に見ちゃうというか。そういうところがクールに映るのかも。高校生の頃とかも、周りと自分を比べて、すごく捻くれた奴だなって思ってましたからね。早い時期から大人の人と絡むことが多かったんで、理屈じゃない嫌な部分というのを知ってしまったというのもあったから、そういうことを受け入れるようになっちゃったんだと思うんですよね。
――SpicaくんとNao10くん以外は熱い性格なの?
憲人:熱いときは熱いかな(笑)。
Rio:そうだね(笑)。僕は、自分の友達とか大事な人を否定されたりすると、とめどなく熱くなりますね。
憲人:僕はフットサルが好きなんですけど、フットサルやるときはすごく熱くなってますね(笑)。ダメな自分に対して熱くなるタイプです。それは、ベースのプレイ面に対してもそうですね。
KEIN:たぶんみんなが僕に対して思ってるのは、“うるさい奴”なんじゃないかなって(笑)。
Rio:KEINちゃんはすごくこだわりが強いんですよ。パフォーマンスとかにはすごく真摯に向き合うし、妥協がない。アーティストとしてのこだわりという部分では、すごく熱い人ですね。本当に計算がなくて真っ直ぐな人なんです。
――カリスマカンタローさんは、【Rioに関してはオーディションの中でも存在感がありましたね。自分が何が何でも取るんだ!みたいな気迫も感じましたし情熱が一番重要なので彼を選びました。Spica、憲人に関してはスキルの高さは群を抜いていましたし容姿含めて僕の中では即決した感じです】だそうです。
Rio:そうなんですね、嬉しいです。
憲人:オーディションのときのマイクの件でそう思ったのかもしれないよね。
――オーディションのときのマイクの件?
Rio:はい。オーディションのときに使用していたマイクが、スイッチ付きのマイクだったんですけど、たぶん緊張して力が入り過ぎたこともあって、スイッチを自分で切っちゃったみたいなんです。それで、瞬間的にマイクを置いて肉声で歌ったんです。ピンチをチャンスに変えれたのかなと。そこをカンタローさんに認めて頂けたのかなと思いますね。
――Spica、憲人に関してはスキルの高さは群を抜いていたって。
憲人:ありがとうございます!
Spica:ありがとうございます。嬉しいです。
――楽器隊は別にプレイ面でのオーディションもあったの?
憲人:そうです。課題曲は一緒なんですけど、一人ひとりパート別のオーディションがありました。
――バンド演奏ではなく?
憲人:はい。一人ひとりソロプレイでのオーディションでしたね。
Spica:とにかく、“落ちる気はしない!”っていう気持ちを強く持って挑んだのを覚えてます。
――そういう気持ちは大事だよね。KEINくん、Nao10くんについてカンタローさんは、【KEIN、Nao10に関しては昔からダンスシーンで見ていたこともありダンスに関しての信頼度は100%ですので文句なしでした】って。
KEIN:もともとカンタローさんが先生だったので、緊張することなく頑張れました。
Nao10:とにかくできる限りを尽くしました。でも、そう言ってもらえると嬉しいです。
――そうだね。マオくんとカンタローさんには、オーディションから1年経ったVALSを見て、変わったなと思うところと、変わっていないなと思うところも聞いてあるんだけど、まず、5人はどう思う?
Rio:僕たちが先に答えて答え合わせする感じですか? なんだろなぁ~。変わったとこと変わらないとこ……。
憲人:1年目に、さいたまスーパーアリーナとか幕張メッセとか武道館という、大舞台に立たせてもらったんですけど、その頃の自分たちと今の自分たちを見比べると、全員、演者としての責任が出たんじゃないかなと思っています。
Rio:垢抜けたってこと?
憲人:うん、まぁそういうことなのかな(笑)。自分たちで言うのもちょっとおこがましいけど(笑)。バンド感が出たのかなと。変わってないところは、オーディションで集まった5人なので、最初から個人個人の意志がすごくしっかりしてるところなんじゃないかなと思います。
VALS/Spica(Dr) 撮影=北岡一浩
先輩のライブを観させてもらって、すごいなって思ったんです。やるなら武道館2daysだなと。大きな目標ではあるんですけど、将来絶対に叶えたい。
――カンタローさんは【明らかにファンや外からの見られ方に意識が変わってきたんじゃないかなと思います。 でもこのままではダメなのでもっと意識的にも自然的にも変わってほしいですね。変わってないところは、メンバー間のいい感じの距離感ですね。アツすぎず、冷めてもない、これが続くといい感じに醸成されていくと思います】とのことなので、ちゃんとリンクしている感じだね。
憲人:そうですね。嬉しいな。
Spica:ちゃんと見ててくれる人がいてくれるというのは、すごく嬉しいことですね。
KEIN:やっぱり、なかなか面と向かっては言ってもらえない言葉でもあるので、こうやって聞けると嬉しいです。
――マオくん的には、【単純に見た目がかっこよくなったなと思います。やっぱり沢山の人に見ていただける機会が増えることで、その辺がいちばん変わったのかなと。 会うたびに男前になっていく! 変わってないのはRioの天然っぷりかな。オーディションの頃からずっと(笑)】とのことです。
Nao10:おぉ、嬉しいですね。
――Rioくん、天然なの?
Rio:どうなんですかね? 自分じゃ分からないんですけど(笑)。
憲人:天然という一言で片付けていいものなのかどうか……(笑)。
Rio:よく自分を分析するときに思うんですけど、俺は、天然というより、純粋ですね。素直だし、正直だし。悪く言えばワガママです(笑)。
一同:(笑)。
Rio:そこを武器にしていけたらいいなとは思ってますけどね~。どうなんですかね?
――あははは。天然エピソードはあるの?
憲人:天然というか、なんていうんだろ? 天然というなら、KEINの方が天然なんですよ。Rioのは天然とはいわない気がするんですよね(笑)。
Spica&Nao10:分かる分かる!(笑)
KEIN:俺って天然なの!?
憲人:天然だよ(笑)。絶対に忘れちゃいけないパスを、ずっと“明日パス忘れないようにしなくちゃ”って言い続けてて忘れてきたりとか(笑)。
KEIN:それって天然なの?(笑)
Rio:天然というより、抜けてるって言った方がいいかな(笑)。つまり、抜けてるってことは、天然なんだよ(笑)。
Spica:財布忘れてSuicaだけ持って来てたりとかもよくあるよね(笑)。
憲人:おっちょこちょいなんですよね、KEINは(笑)。Rioはまたそういうのではないんですよ。
Rio:そう。僕は悪気なく人に迷惑をかけるんです。KEINちゃんは、自分が困る天然で、僕は他人を困らせる天然なんでしょうね。
――それ、たち悪いね(笑)。それで言うなら、自己完結型のKEINくんの方がいいよね。
一同:たしかに!(爆笑)
Rio:でも、僕はすごく周りに助けてもらってるんですよ。本当にいい人ばっかりが周りにいてくれているんで。すごく運がいいし、ヤバイと思うと即座に逃げて環境を変えるので、本当に人生すごくいい感じです。やっぱ人間、距離感が大事なんですよ。
――なるほど(笑)。Rioくんの天然っぷり、ちょっと分かってきたかも。
一同:そういうことです! こういうとこなんです!(笑)
――オーディションで出逢った5人だからこそ、お互い未知数なところが多いし、まだまだいろんな発見や化学変化が起こりそうだね。ところで。6月21日にリリースされた1stシングル「シルエット」についても聞いていきたいんだけど。「シルエット」は1stシングルということもあるし、どういう方向性でVALSを打ち出すかというのは、メンバーも含めて話し合っていったの?
憲人:この曲は、プロデューサー陣がVALSのために作ってくれた楽曲で、初披露するライブの7日前くらいにデモを貰って必死に覚えた楽曲なんです。
Nao10:そこから振り付けもしていったからね。
Rio:VALSって、とにかく新しいことをやっていこうとするグループでもあるので、この先もどんどんいろんなことに挑戦していくことになると思うんですけど、そういう意味でもこの曲は、VALSの初期そのものな1曲だと思うんです。
――「シルエット」は最初に貰った曲だったの?
憲人:2曲目です。最初にもらった曲は、ダンス寄りの楽曲だったので、2曲目としてもらった「シルエット」は、ちょっとバンド寄りのサウンドになっているんです。そういう意味でも、徐々にVALSが出来上がっていってるなっていう感じがしますね。
Spica:「シルエット」は、プロデューサーさんたちが、僕たちをオーディションで見て下さって、それぞれの得意なプレイやスキルを活かした形で作って下さった曲だと思うんです。個々にフィーチャーした見せ場を作ってもらっていたりもしますし。
憲人:デモでもらったフレーズに、自分なりのアレンジを加えていったりもしたんですけど、ドラムの音数が多いので、自然とベースはそこに導いてもらっていて。ベースを目立たせるところにはスラップを入れていたり、スリーフィンガーで弾いていたり、あまりベーシストはしない奏法のタッピングスウィープという奏法で弾いていたりしてますね。ボーカルを立たせることを前程にしつつ、音のつなぎ目をすごく意識してアレンジしていきましたね。
Rio:僕、この曲の歌詞がすごく気に入っているんです。マオさんもこの前Twitterで呟いていたんですけど、この曲は、駆け出しの頃の自分や、その時の瞬間のVALSの状況をイメージして作ったって書いてあって。ダメだと分かりつつもなかなか変われない自分に苦しみながらも、毎日もがいて頑張っていれば、いつか光が見えるから、自分を信じて頑張ることだって。
――最初にタイトルを見たとき、ミディアムなナンバーかと思ったから、すごく意外だったんだけど、歌メロはすごく滑らかだよね。
Rio:そうですね。僕はシルエットとは、成功の影だと思っているんです。そんな前向きさが、すごく好きだなって思いながら毎回歌っていますね。
VALS/KEIN(Dance&Vo) 撮影=北岡一浩
オーディションで集まったメンバーで、それぞれスキルはあるのに、まだまだスタート地点に立ってくすぶってるという状況を歌詞にしてみました。
――「シルエット」もバンド寄りなサウンドではあるけど、やはりダンスで魅せるということを考えて作られている感じのサウンドだからね。でも、ダンス曲そのもののリズムとかスピード感ではないから、振り付けは特有の難しさがあったのでは?
Nao10:そうですね。ダンスも間奏部分でしっかりと魅せられる構成になっているんですけど、普段躍っているダンスのテンポとは違うし、音数も多いので、最初はすごく苦戦しましたね。でも、結果すごく納得のいくものになったので、今ではとても馴染んでるなって思いますね。あと、ダンスブレイクもほぼ自由にやらせてもらってるので、そこも見せ場になってて、すごく楽しく躍れてます。このテンポ感でダンスしてる人は少ないと思うので、VALSの個性になったんじゃないかなと思います。
KEIN:僕とNao10くんが得意とするダンスはそれぞれ違って、Nao10くんはヒップホップで、僕はハウスなんですね。そんな2人の得意なところをいい感じに合わせて作っていけたんじゃないかなと思います。
――カップリングの「Breakthrough」は4つ打ちのリズムだから、ダンス的にはやりやすかったの?
Nao10:そうですね、「Breakthrough」は最近作った曲なんですけど、わりと普段聴いてる音楽に近いものがありましたね。なので、すごくイメージしやすかったというか。形にしやすかったです。
KEIN:この曲ではRioくんにもダンスしてもらっているんですけど、そこがすごく苦戦しましたよね(笑)。
Rio:すごく苦戦しましたね(笑)。まず、ダンス自体が初めての経験なので、メンタルの持って行き方に苦戦しました。
――ボーカル的にはRioくんの歌とKEINくんのラップが、いいバランスで共存してるよね。
Rio:そうなんです。KEINくんはもともとラッパーではなく、実はバラードとかを得意とするボーカリストなんですけど、僕がラップが苦手なのもあって、KEINくんがラップをしているという(笑)。
KEIN:ラップも好きなんですけどね(笑)、大変でした。でも、やっぱりこういうダンスチューンにはラップが必要だと思うので、そこも「シルエット」とはまったく違った魅せ方になったと思いますね。
――「Breakthrough」の歌詞はKEINくんが書いているよね。
KEIN:はい。プロデューサーさんから、メンバーで歌詞を書いてって言われて、結果的に僕が書くことになったんですけど。歌詞を書くのは初めてだったので、まずテーマを決めるところからでしたね。今しか書けないことを書こうと思ったので、今のVALSのことを書いていこうと思ったんです。オーディションで集まったメンバーで、それぞれスキルはあるのに、まだまだスタート地点に立ってくすぶってるという状況を歌詞にしてみました。勢いのある楽曲なので、曲と共に歌詞でも、聴いてくれる人の背中を押せたらいいなと思いながら書きましたね。
憲人:コンセプトもある程度固まってきた時期にできた曲でもあるので、VALSというものを体現している1曲になっているんじゃないかなと、僕は思いますね。個人的には、普段あまりやらないようなプレイにも挑戦できたので、すごく楽しかったです。
Spica:この曲を完成させる少し前に、バンドで【V.D.M-VISUAL DANCE MUSIC-】というコンセプトを立てたんです。それを形にしたのが、この「Breakthrough」だったんです。「シルエット」はVALSの第一歩として捉えてもらって、「Breakthrough」はギターのリフのカッコ良さを際立たせながらも、4つ打ちのダンスビートで躍りやすくしてあるという、今のVALSを体現した1曲になったなと思ってます。
VALS/Nao10(Dance) 撮影=北岡一浩
このテンポ感でダンスしてる人は少ないと思うので、VALSの個性になったんじゃないかなと思います。
――1番と2番のアプローチが全く違っていたりするところも魅力的だよね。ドラムなんて、ここまで畳み掛ける!? っていうくらい攻めてて。
Spica:そうですね(笑)。
Nao10:ドラムの畳み掛けはすごいですよね!
憲人:そう。僕も負けじと3フィンガーかましてますからね!(笑) 歌詞も攻撃的なんで、拍車がかかるんですよ! 僕は、これまでのオーディションで僕を落とした奴らに対しての思いをここでぶつけてます!
――あははは。根深いね、そこの恨みは(笑)。
Rio:そういえば、この前、誰かが言ってたんですけど、「Breakthrough」は5人で1つになって戦ってる感じで、「シルエット」はそれぞれの武器を持って個性をぶつかり合わせながら戦ってる感じだなと思うんです。
憲人:あ、それ俺が言った言葉だ(笑)。
Rio:あ、憲人くんだったっけ(笑)。でも、その言葉を聞いて、本当にそうだなって思ったんです。どっちもVALSなんですけど、真逆のアプローチでVALSを表現してる感じが、すごく好きなんです。僕の個人的な得意不得意の話をするなら、僕の100%を出せるのは「シルエット」で、「Breakthrough」は歌うのがちょっと苦手だったりするので、自分を抑え気味なんですけど、そこでこそ生まれるものができてると思うんです。
――そうだね。【V.D.M】というバンドコンセプトも生まれたことだし、この先が楽しみだね。今のVALSの目標は?
Rio:まずは、8月10月のワンマンライブをソールドさせることなんですけど、大きな夢としては、武道館2daysです!
――2daysなの?
Nao10:この前、Spicaさんが「武道館2daysやりたい」って言ってて。そうだなと思ったんです。
憲人:2daysじゃないと意味がないんです!
――どういうこだわり?
Nao10:先輩のシドさんとかMUCCさんの武道館2daysを観て、“どうしても叶えたい!”と思ったんです。
Spica:先輩のライブを観させてもらって、すごいなって思ったんです。やるなら2daysだなと。大きな目標ではあるんですけど、将来絶対に叶えたい夢でもありますね。
KEIN:そうだね。まずは8月10月のワンマンライブを頑張って、日々努力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
取材・文=武市尚子 撮影=北岡一浩
VALS 撮影=北岡一浩
けど実は、それぞれに共通してるのは「涼しさ」みたいなのを感じたんですよね。
熱く歌ったり踊ったり演奏したりしていても、どこかクールなかっこよさを秘めてるっていうか。
その魅力は絶対将来的に武器だなと思いました。
<オーディションから約2年を経て、VALSの変わったところ/変わってないところ>
やっぱり沢山の人に見ていただける機会が増えることで、その辺がいちばん変わったのかなと。
会うたびに男前になっていく!
<今後、VALSにどうなってほしいか、プロデューサーとしてどうしていきたいですか?>
彼らには大きな舞台が似合います。
1(おれ)対5(VALS)じゃなくて、それぞれと1対1で向き合って人生に関わっていきたいし関わってもらいたいです。
<VALSメンバーへのメッセージ>
VALSの旅はまだまだ始まったばかり、一緒にいい景色見に行こうな!
<オーディションで、それぞれのメンバーを選んだ一番のポイント>
Rioに関してはオーディションの中でも存在感がありましたね。自分が何が何でも取るんだ!みたいな気迫も感じましたし情熱が一番重要なので彼を選びました。
Spica、憲人に関してはスキルの高さは群を抜いていましたし容姿含めて僕の中では即決した感じです。
KEIN、Nao10に関しては昔からダンスシーンで見ていたこともありダンスに関しての信頼度は100%ですので文句なしでしたね。
<オーディションから約2年を経て、VALSの変わったところ/変わってないところ>
明らかにファンや外からの見られ方に意識が変わってきたんじゃないかなと思います。
でもこのままではダメなのでもっと意識的にも自然的にも変わってほしいですね。
変わってないところは、メンバー間のいい感じの距離感ですねw
アツすぎず、冷めてもない、これが続くといい感じに醸成されていくと思います。
<今後、VALSにどうなってほしいか、プロデューサーとしてどうしていきたいですか?>
アーティストなのでメンバーから強いメッセージを音楽を通して届けてより多くのひとをVALSワールドへ引き込んでほしいですね。
<VALSメンバーへのメッセージ>
まだ本格的なスタートはしてないと思ってて、まさにこれからがVALSロードの第1章だと思います。
二度と来ないイマを全てを楽しんでほしいと思います。
8月18日(金) 新宿Zirco Tokyo
OPEN 18:00 / START 18:30
【
前売 3,500円(スタンディング・税込・ドリンク代別途)
当日 4,000円 (スタンディング・税込・ドリンク代別途)
【
7月30日(日)
VALS『V.D.M☆FINAL MISSION』
10月28日(土) 新宿Zirco Tokyo
※詳細後日発表
2017年6月21日発売
【初回生産限定盤】 (UXCL-114/5) ¥1,296+税
【通常盤】(UXCL-116) ¥926+税
<収録内容>※初回・通常共通
1.シルエット 作詞:マオ 作曲:tatsuo
2.Breakthrough 作詞:kein 作曲:井上ジョー
※初回生産限定盤のみ
1. シルエット(Music Video)
2. シルエット(Music Video Making)
2017年8月16日発売
【初回生産限定盤】UXCL-119~20 ¥1,296+税
【通常盤】UXCL-121 ¥926+税
1. 消滅彼女 作詞:マオ 作曲:井上ジョー Sound Produced & Arranged by nishi-ken
2. deuce 作詞:マオ 作曲:tatsuo Sound Produced & Arranged by tatsuo
※初回生産限定盤のみ
1. 消滅彼女 -Music Video-
2. 消滅彼女 - Photo Session & Music Video Making-