音楽で観客をとことん楽しませる!cube 20th presents音楽劇『魔都夜曲』レポート

2017.7.9
レポート
舞台


7月7日(金)より東京・Bunkamuraシアターコクーンにてcube 20th presents 音楽劇『魔都夜曲』が上演されている。同日午後同会場にて公開ゲネプロが行われた。その模様をレポートする。

舞台は1939年の上海。公家の血を引く白川清隆(藤木直人)は、夜の街である男女の兄妹を助けた。兄・周志強(小西遼生)、妹・周紅花(マイコ)の2人は中国人の父と日本人の母を持っていた。意気統合し親交を深めていく3人。そして白川は紅花に恋心を抱くようになる。しかし、2人の恋には様々な宿命が待っていた。さらに志強と紅花には、とある秘密があり……。

ミュージカルではなく“音楽劇”と銘打たれているとおり、音楽がこの作品の特徴。メインテーマ曲である「オピウム・ラヴァーズ」が流れたり、「蘇州夜曲」を李香蘭が歌唱したり、ジャズが鳴り響いたりと、余すことなく音楽で観客を楽しませてくれる。

明朗快活で屈託のない青年である白川清隆を演じる藤木。爽やかな印象が強い藤木が演じるにはとても合っている役どころで、藤木の良さを最大限に活かしていると言ってもいいのではないだろうか。

中国人と日本人のハーフ周紅花を演じるマイコ。自身は米国人の父と日本人の母を持ち、その端正な顔立ちと美貌に思わず惹かれてしまう。中国人のハーフという役柄もあり、話し方もしっかりとそれを意識している。

また、登場人物それぞれにしっかりしたストーリーがあるのもこの舞台の見どころ。作品は1幕と2幕に分かれており、具体的な内容は避けるが、1幕の終わりには衝撃を受けるのではないだろうか。この後どうなるのだろうかという期待感を与えてくれ、結末が気になること間違い無しの作品に仕上がっている。

cube 20th presents音楽劇『魔都夜曲』は7月7日(金)~7月29日(土)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、8月5日(土)~8月6日(日)愛知・刈谷市総合文化センターにて、8月9日(水)~8月13日(日)大坂・サンケイホールブリーゼにて上演される。

取材・文・撮影:瀧澤 唯

公演情報
cube 20th presents 音楽劇『魔都夜曲』

■作:マキノノゾミ
■演出:河原雅彦
■音楽:本間昭光
■出演:
藤木直人 マイコ 小西遼生 
壮 一帆 松下洸平 秋 夢乃 高嶋菜七 浜崎香帆
中谷優心 キッド咲麗花 村上貴亮 吉岡麻由子 前田 悟 板倉チヒロ
田鍋謙一郎 奥田達士 コング桑田 春風ひとみ 山西 惇 村井國夫 橋本さとし

 
<東京公演>
Bunkamura シアターコクーン 2017年7月7日(金)~7月29日(土)
お問い合わせ:キューブ03-5485-2252(平日12:00~18:00)

 
<愛知公演>
刈谷市総合文化センター アイリス 8月5日(土)~8月6日(日)
お問い合わせ:キョードー東海 052-972-7466(10:00~19:00、日・祝休み)

 
<大阪公演>
サンケイホールブリーゼ 8月9日(水)~8月13日(日)
お問い合わせ:ブリーゼセンター 06-6341-8888(11:00~18:00)

 
■魔都夜曲オフィシャルサイト:https://cube-s.wixsite.com/matoyakyoku
■企画・製作 株式会社キューブ 

 
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