日本の原風景と最新の映像技術のコラボ!『パナソニックの空間演出ソリューション特別展 片岡鶴太郎 四季彩花』
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プレス内覧会・記者会見にて(左から河口恭吾、片岡鶴太郎、水沢アリー)
「誰でも楽しめる展覧会をつくる」夢が具現化した
最近の日本では四季を感じにくいーそう思っている人は多いのではないだろうか。今回は誰の心にもある四季の原風景を、絵画と映像のコラボレーションで感じられる展覧会をご紹介しよう。9月17日から10月18日まで東京のパナソニック汐留ミュージアムにて開催中の『パナソニックの空間演出ソリューション特別展 片岡鶴太郎 四季彩花』だ。
公開前日の記者会見にて、この日のために自らデザインした椿柄のスーツに身をつつんだ片岡氏本人が登場。「長年の夢であった、原画に映像を合わせるという新しい日本画の表現が具現化できた。展覧会は敷居が高く高尚なものだと思っている人や、小さいお子さんにも楽しんで見てもらえる展覧会になれば。」と語った。
会場には片岡氏とプライベートでも仲がよいという、シンガーソングライターの河口恭吾、モデルの水沢アリーもお祝いに駆けつけた。河口は「以前も拝見したことのある作品が、映像とのコラボレーションによって新しい切り口や表情を見せていて驚いた。映像が終わり素の作品に戻った時に、改めて心にぐっとくるものがある。」と話す。画商の父を持ち、小さい頃から家には”鶴太郎くん”のカレンダーが飾られていたという水沢も「家で見るカレンダーも好きだけど、近くで見る絵は線のかんじや色づかいがすごいと思った。鶴太郎くんはファッションもオシャレで憧れてる。」と感激したようだ。
本展覧会のための4連作「四季彩花」
絵画と映像のコラボレーション
にじみがあらわす心の原風景
20年を迎える自らの画業について「描きたいと思った時に生まれる”心の音色”の熱烈な告白」と表現する片岡氏。絵を誰かに習ったことはないが、描きたいと思った対象そのものが先生であると、謙虚な姿勢で制作を続けてきた。その作品は、とらえきれない季節のはざまの匂いや空気を、にじみの技法でみずみずしく色鮮やかに描いている。雪をかぶった椿やひらひらと泳ぐ金魚、さわさわと鳴る竹林や散りぎわの花火には、だれもが親しみとなつかしさをおぼえるだろう。
片岡氏の代表的なモチーフ「雪椿」
最新テクノロジーは情緒あふれる表現へ
また、今回の展覧会はパナソニックとビジュアルデザインスタジオWOWによる、絵画と映像のコラボレーションがみどころ。その繊細な表現には驚かされるばかりだ。原画の持つ微妙な色味や空気感はそのままに、イメージをさらに膨らませる演出がじつに丁寧に重ねられ、情緒あふれる世界へと昇華している。本展覧会のための4連作「四季彩花」へのダイナミックな演出の他にも、ガラスの花器に浮かび上がる金魚や花火、陶器から広がる椿のにじみのイメージなど、作品の魅力をさらに引き出している。
ガラスの花器にもイメージを投影
最新のテクノロジーが、日本人の細やかな感性と融合することで、今まで見たことのない新しい世界を体感できる展覧会。しっとりと心が潤う、芸術の秋にはぴったりの場所だ。
パナソニックの空間演出ソリューション特別展 片岡鶴太郎 四季彩花
【開催日】2015年9月17日(木)〜10月18日
【開館時間】10時~18時(ご入館は17時30分まで)
【休館日】9月30日(水)
【入館料】一般:1000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円 / 小学生以下:無料
※20名以上の団体は100円割引※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。 ※「ぐるっとパス 2015」をご利用いただけます。
【主催】パナソニック 汐留ミュージアム/片岡鶴太郎 四季彩花 実行委員会
【協力】太田プロダクション/草津片岡鶴太郎美術館
【空間演出】WOW
【企画・制作】オギノマネージメントコーポレーション
【公式サイト】 http://panasonic.co.jp/es/museum/shikisaika/index.html